お姉ちゃんが来た

評価/★☆☆☆☆(17点)

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おねショタ好きなら見れるけど・・・・・・

原作は竹書房の4コマ漫画作品。
アニメ自体は1話3分ほどの1クール短編アニメ

基本的なストーリーはコメディ。
親の再婚で唐突に「姉」が出来た中学生と可愛い弟ができた女子高生、
いきなり出来た姉の「弟ラブ」な行動に驚くばかりだが・・・
というところからストーリーが始まる。

はじめって早々「あらすじから想像できるストーリー」を
「あらすじから想像できるキャラクター」が「あらすじから想像できる」世界観で繰り広げる。
姉の着替えの途中に入ってしまったり、弟ラブな姉が強引に部屋に入ろうとしたりと
「意外性」や「予想外」な展開は無い。
キャラクターデザインは可愛らしく、姉の行動や言動を「可愛い」と感じれば見ることの出来る内容だ。

ただある意味で広がりが一切見えない。
「姉ラブな弟」「そんな姉に戸惑う弟」という設定の範囲の中で毎話毎話ネタを繰り広げており
見ている側が予想できない展開や、姉の行き過ぎる展開が破天荒な行動にはならない
毎話毎話、想定の範囲内のストーリーが繰り広げられる。
よくある設定とよくあるネタで新鮮味がなく、短編アニメだからこそ見れるが
1話3分ほどの尺でも「ぎりぎり」の内容だ。

もう1歩キャラクターの癖があれば、もう1歩ネタが練られていれば笑えるのに
そのもう一歩がないまま毎話毎話終わってしまう。
はっきりいってしまえば「この作品特有」の面白さがない。
姉と弟の日常をコメディタッチに描いている割にはコメディ部分がもう一歩タリず、
姉と日常の可愛さも他の作品の姉や弟キャラクターに比べればもう一歩掘り下げが足りない。

姉の弟好きももっと過剰なら笑える、弟ももっとショタなら可愛いと感じるかもしれない。
しかしながら、全ての設定と内容が一歩引いた形になっており、
「ありがち」で「想像できる」ネタとキャラクターにしかなっていない。

短い尺の中でそれぞれのキャラクターの「設定」を回想で入れる話もあるのだが。
短編アニメのため設定以上の掘り下げがない。
これならばキャラクターの設定説明や過去回想などいれないほうが
もっとすっきりとネタやキャラクターを楽しめたはずだ。

これでキャラクターが絞られているなら掘り下げた内容も出来ただろう。
だが、無駄にキャラクターが多く1発ネタのごとく使い捨てなキャラクターが多い。
使い捨てなキャラクターも「インパクト」があれば1話の使い切りのネタとして楽しめるが、
前述したようにこの作品は「ありがち」で「想像できる」キャラクターしかおらず、
使い切りのネタとしても楽しめない。

短編アニメというのも足を引っ張っている。
キャラクターの「雰囲気」や話自体はオーソドックスで悪くない、
だが短編アニメという尺ではそれ以上の面白みや深みを生み出すことが出来ておらず、
淡々と原作の内容をアニメ化したんだろうなという印象しか生まれない。
30分アニメになれば「まったり」とした姉と弟の日常アニメとして
楽しめる要素もあったかもしれないが、短編アニメ特有のテンポの良さが
本来この作品に必要な「まったり」とした雰囲気が消しまっている。

話も序盤を過ぎると
「クリスマです」「初詣です」「バレンタインです」「ホワイトデーです」という感じに
淡々とイベントを消化している感じが強く、もう少しストーリーを広げてほしいと感じてしまう。
逆に前後編に分かれていたバレンタインの話は尺の余裕が少しあったのか、
キャラクターの可愛さやもよく出ており、多いキャラクターもうまく使い
しっかりとオチもついていた。

話自体は定番イベント消化ストーリーではあるのだが、
終盤になると作品の雰囲気とテンポと内容がマッチしており、
9話くらいからようやくこの作品の「面白さ」が出てきた。
しかしながら、その面白さが出てくるのが遅かったと言わざる得ない。

全体的に見て炭酸の抜けたコーラのような作品だった。
ありがちな「おねショタ」な基本設定以上でも以下でもない内容になってしまっており、
この作品特有の面白さを感じない。
ありがちねネタ、ありがちなキャラクターでありがちなストーリーを展開しており、
コメディ作品としてはインパクトが弱く、日常作品としてはテンポが早く、空気感が出ていない

いわゆる「おねショタ」というジャンルが好きな方は
短編アニメで全話見ても30分ほどなのでそこそこ楽しめるかもしれないが、
特別に好きでない方には楽しみづらい作品だ
いろいろな部分で「もう一歩」「もう一味」足りない作品だった