絶対に視聴者には謎を解かせない謎解きアニメ「カイトアンサ」レビュー

2017年10月6日

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評価 ☆☆☆☆☆(1点)全12話

あらすじ 危機に直面した立川の街を救うため、阿園魁斗と有進杏茶はQフォーマーへと変身する任務を与えられる。そして16臣封の出題する16の謎を時間内に解くことになった。
引用 – Wikipedia

絶対に視聴者には謎を解かせない謎解きアニメ

本作品はTVアニメオリジナル作品。
タイトルは違うが「ナゾトキネ」というアニメと同じ世界観と成っており、
ナゾトキネの2期がなくなり、この作品になったようだ。
監督は福士直也、制作は天狗工房。

前作のナゾトキネはいわゆる「謎解き」を主体にしたアニメだったが、
肝心の謎解きを見ている側に一切させてもらえず、
かなり理不尽な問題や謎が多く、ヒントなどももう一回見直さないと分からないという
ちょっと作りて側が視聴者を意識していない作品だった。

見だして感じるのは明らかな方向転換だ。
前作のナゾトキネは女性がヒロインでややセクシーな要素などもあったのだが、
今作は男性二人が主人公、声優も加藤和樹、櫻井孝宏、小野大輔など
明らかに女性向けを意識した作品になっている。

テンポがかなり早い。1話10分という尺なため、
キャラクターの自己紹介がモノローグ形式で早口で喋る(笑)
明らかに詰め込んでいる感じの強いストーリー構成だ。
そんな男性二人が前作のヒロインと同じようにクイズを解く選ばれた人間になり、
クイズに挑戦するというところからストーリーが始まる。

やってることは前作と同じ謎解きアニメだ。
しかし、相変わらず視聴者に解かせる気はない。
こちらが考える前に1話10分という尺ゆえにどんどんとキャラクターたちが
謎を解き始める。
視聴者を無視して制作側の頭のなかで問題を出して、
制作側の頭の中の解答をキャラクターに言わせてるだけだ。

問題が出ている時間もめちゃくちゃ短い。
時間にしたら20秒位しか出ていないことも有り、
一時停止していないと問題もヒントも読み切れない。
そんな短い時間できちんと問題とヒントを頭の中で処理しきれるわけもなく、
解かせる気がまったくない。

解くためには一時停止しなければならない。
Dアニメなどの配信サイトならば手軽に一時停止できるが、
この作品は地上波でもやってるアニメだ。
わざわざ録画したものをわざわざ一時停止して初めて問題とヒントが分かり、
ようやくそこから謎解きができる。

前作は逆にテンポが悪いくらいで、
こちらが解く前に主人公が問題を解いてしまうことは多かったが、
「問題がわからない」ということはなかった。
前作の欠点を直すのではなく、前作以上に謎解きアニメとして色々と致命的だ。

1話10分という尺をもう少し上手く使えばいいのに下手すぎる。
余計なパロディネタが非常に多く、別にそれが面白くない。
ギャグに関しては好みがあるが、はっきりいって低レベルで、
謎解きがしたいのかコロコロコミックレベルの「う○こ」などの
ギャグがしたいのかよくわからない。

本当に問題が出ている時間が短い。
例えば「自販機」の缶の並び方が描写されるのだが5秒位見れる、
その5秒が終わるとすぐにキャラクターが
「この缶の並びは五十音の並びね!」という風に解いてしまう。

五十音表で並んでいる自販機の並びを5秒みせられて
1秒足らずで五十音だと気づかないとキャラが先にネタバレしてくる。
しかも自販機の缶の位置が五十音になってるのはわかるが、
1つずつアップになるわけでもないので、ラベルがよくわからないのに、
そのラベルをきちんと見極めて答えを導き出さなければならない。
一時停止を何度も繰り返さないと絶対に解けない。

キャラクターも無駄に多く、前作のキャラもメインで出てきてしまうため、
1話10分の中で無駄な台詞が非常に多く、
本来の「謎解き」という要素を邪魔しているだけだった。

総評

全体的に見て前作よりも駄作だ。
前作は問題自体がやや理不尽で中盤から謎解きする気力が失われたが、
今作は問題自体を読ませない、謎を解きを絶対にさせないスタイルになっており、
中盤どころか2話の時点で「あ、謎解きできないや」と諦めてしまう。

謎解きはほとんど味あわせてもらえないのにパロディとギャグだけはやたら多い。
パロディに関してはジョジョなどの定番どころから
ウシジマくんなどのややマニアックなものまで色々だが、別に面白くない。
ただキャラクターの名言や技などを描写しているだけで、
正直このレベルのパロディなら中学生でもできるだろう。

ギャグに関しては小学生ならば笑えるレベルのシモネタや、
中国アニメのような下品な下ネタなども多く、
ギャグなのかどうかよくわからないギャグなど、
びっくりするほどレベルが低く笑いにつながっていない。

唯一の救いは声優が豪華ということくらいだ。
前述したメインキャラの他にゲストキャラで
鈴村健一、諏訪部順一、下野紘、利根健太朗、中井和哉、三木眞一郎など
有名所が出ており、彼らのファンならばぎりぎり楽しめるかもしれない。

個人的な感想

個人的には前作のナゾトキネは決して面白い作品ではなかったが、
謎解きアニメとして印象に残っており、
前作は謎解きを少なくとも中盤までは楽しんでいただけに、
今作の「絶対に謎解きさせない」制作側のスタイルが大嫌いだ。
正直1問も解こうという気が起きなかった。

少なくとも謎解きアニメを名乗るなら、
見てる側にきちんと問題とヒントくらいは見せるべきだろう。
普通分かるはずだが、パロディに夢中になりすぎて本質を見失ってしまっている。
残念だ。

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