ラブコメ

「氷属性男子とクールな同僚女子 第1話 桜の出会いと吹雪の予感」レビュー

2.0
ラブコメ
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評価 ★★☆☆☆(29点)

TVアニメ『氷属性男子とクールな同僚女子』本PV第1弾/2023年1月4日(水)放送開始

あらすじ 現代を生きる雪女の末裔の氷室くんは、感情があふれると吹雪を起こしたり、雪だるまやかまくらをつくりだしてしまう新社会人。引用- Wikipedia

1話でパターン化

原作はTwitterで発表された漫画であり、のちに
『ガンガンpixiv』にて連載されている。
監督はまんきゅう、制作はゼロジー×リーベル

作画

1話冒頭からアニメーションとしての魅力が薄い。
なんのセリフもなく一人の男性と女性が佇んでおり、
いきなりOPが始まる。
そんなOPが終わると一切動かないモブな町の住人と、
人よりも動く桜の花びらが描かれる。

キャラクターよりも桜の花びらのほうが動いているというのは
「100日間生きたワニ」を彷彿とさせるが、
おそらくはこの作品の予算は少ないのだろう。
見ていて作画枚数の少なさ、それをごまかすためのカメラワークや
演出が非常に多く、そのせいでかなり絵として淡々としている。

始まりも静かだ。
クールと言われることの多い環状の起伏の薄い主人公が
新社会人として会社に出社しようとすると、
「足」が氷漬けになっている男性と出会うというところから物語が始まる。

視聴者目線だと「足が凍っている」という比喩ではなく、
物理的に凍っているとんでもない状況なのだが、
主人公はそれを「クール」に受け止めており、
見てる側の感情とキャラクターの感情があまりにもかけ離れている。

雪女

主人公が出会った男性は「雪女」の末裔らしい。
この世界では「妖怪」の末裔や妖怪自体が
当たり前に存在するのかそうでないのか。
そういう基本的な世界観がよくわからず、
主人公も主人公でクールに状況を受け入れてしまう。

しかし、そんな一方で雪女の末裔の方は
感情によって雪を振らせたり、凍らせたりしてしまうものの
「内面」に秘めている思いは熱く、
偶然であった女性が同じ会社の社員だと知るとテンションが上って
雪を降らせてしまうほどだ。

氷属性の力を持つ男性と、普通の人間だけどクールな主人公。
この二人の緩やかなラブコメがこの作品の肝だ。
自分自身の力をコントロールできない彼、
花もまともに育てることが出来ず、動物にすら触れられない。
そんな彼のために、主人公はどこか献身的に接してくれる。

そんな主人公に1話の時点で彼は「ホ」の字だ。
非常にわかりやすいラフコメであり、
ストーリー自体はかなり丁寧に描かれており、
この「淡々」と進んでいくストーリーは染み渡るような感覚になる。

パターン化

原作がTwitterなどで投稿されている4枚の画像、
1話1話が短いからこそ仕方ないかもしれないが、
1話の段階でパターン化している。

雪女の末裔で自身の能力がコントロールできない彼、
そんな彼の悩みを主人公に明かし、
主人公はそんな彼の悩みを解決するわけではいものの、
若干和らげるようなことをしてくれる。

そんな行動や主人公の可愛さに彼はテンションがあがり、
雪を降らせてしまい、周囲が「寒い」という。
このギャグと話の展開が1話の段階でパターン化してしまっており、
ちょっと飽きが生まれてしまっている。

彼と彼女の恋愛事情がどうなっていくのかは気になるところであり、
キャラクター自体の魅力はあるものの、
ギャグ部分に関してはこのノリがずっと続いてしまうと
厳しいなと感じる1話だった。

総評:社会人ラブコメは面白そうだが….

全体的に1話の段階から予算は少ないだろうと感じるアニメーションとしての
魅力の薄さや演出の地味さはアニメとしてみると厳しいものがある。
1枚絵としてみると悪くなく、内容的にあまりキャラの動きが
多い作品ではないからこそ仕方ない部分はあるものの、
同じような絵がずっと続いてしまうような感じだ。

雪女の末裔で自身の力をコントロールできない男と、
感情の起伏が薄いクールな女性。
この二人の「恋愛模様」に関してはきになるところであるものの、
1話から絵もパターン化していればギャグもパターン化しているのは
かなり気になるところではある。

1クールで関係性がどう変化し、どういうラストを迎えるかわからないが
この話の起伏の薄さや、淡々としている感じをいつまで受け入れられるか。
2話以降、期待と不安がいりじ交じるような作品だ。

個人的な感想:Twitter漫画

twitter漫画はアニメ化されてる作品もちょこちょこ増えてきたが、
どれも「twitter」という媒体で見る分にはいいが、
アニメとして映像化されると話のパターン化が目立つ作品が多く、
この作品もそんな感じだ。

社会人ラブコメに妖怪の末裔という要素がたされている
面白さはあるものの、その要素の面白さを感じられたのは
1話の前半くらいで、1話の後半からはすでにパターン化していて
飽きが生まれてしまっていた。

この二人の恋愛関係が進展して、ラブコメとして盛り上がってくれば
マンネリを打破して面白さがましてくるかもしれないだけに、
2話以降に期待したいところだ。

「氷属性男子とクールな同僚女子 第1話 桜の出会いと吹雪の予感」は面白い?つまらない?

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