フォトカノ

評価/★☆☆☆☆(19点)

フォトカノ 評価

全13話
監督/横山彰利
声優/島﨑信長,伊藤かな恵,中原麻衣,金元寿子,斎藤千和ほか

あらすじ
主人公(デフォルト名は前田一也)は、光河(こうが)学園に通う高校2年生。特に心が沸き立つこともなく、平凡に夏休みが終わろうとしている。そんな、夏休み最後の夜。主人公は父親からデジタル一眼レフカメラを譲り受けた。これまで、デジカメには特に興味がなかった主人公だが、いざ手にしてみると、そのずっしりとした手応えと、機能美に魅了された。元々、いわゆるデジモノが好きな主人公は、(とりあえず、明日、学校へ持って行って、何か撮ってみるか)代わり映えのしない毎日に、変化が生まれた瞬間だった。

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1クールで8人のヒロインは多すぎる

原作はゲームの本作品。
5話からはアマガミSSと同じくオムニバス形式がとられている。

まず見だして感じるのはキャラクターデザインの微妙さだろう。
最近のアニメと言うよりは2000年台前半を彷彿とさせる感じのキャラクターデザインは
ややのっぺりとしており、もう少し荒ければ「セル画」ですと言われてもおかしくない感じだ
シーンによっては「作画崩壊」ぎりぎりな感じの作画もあり、
こういった女の子がたくさん出るアニメで1番重要な「作画」が微妙という点で
序盤から不安がよぎる。

主人公がカメラを通してヒロインを撮るシーンが多い
基本的に「セクシー」要素としての写真撮影なのだが、これがまた・・・気合が入っていない。
作画のレベルの低さを演出でごまかしている部分が強すぎる上に、
カメラワークが悪く「え?そこを描写するの?」と感じる部分も多い。
カメラを通してヒロインを撮るという本作品の重要な要素の部分のおもしろみや
ヒロインの可愛さ、エロさなどが圧倒的に足りていない。

水着姿を撮影しても主人公が悟りきっているため、
その姿を見て興奮する、写真を通じて恋に落ちるするような感じもなく
せっかくヒロインが撮らせてくれているのに、それに対する主人公の反応が薄い。
例えばヒロインが学校の塀を越えて登ってきて足が見えるというシーンも
それに気づき「おぉ!」というような反応があってから思わずカメラを構えるといような
展開があればいいが、感情を感じない演技で「シャッターチャンスだ」と叫ぶだけ。
あまりにも主人公の面白みや魅力が薄い

更にキャラ付けの弱さ。
今作で主人公が攻略するのは8人のヒロインだ。
しかも1クールでオムニバスに入るのは5話からであり、ほとんど1話1ヒロインになっている。
同種のアマガミSSが2クールで各ヒロイン3話~4話で
5人のヒロインを描いていることを考えれば尺の違い、各キャラの描写の深さの違いに納得するはずだ。
1クールで8人のヒロインというのはあまりにも無謀すぎる

8人もヒロインが居るせいで尺も魅力も分散してしまい
見終わった後に名前を覚えているヒロインのほうが少ないといった具合になっている
更に言えば恋愛の「きっかけ」のようなものが描かれることなく
多くのヒロインが最初から主人公に対して好感度MAX状態で
ラブコメとしてのストーリー展開のおもしろみが薄い

オムニバスが始まる4話までは各ヒロインの簡単な紹介と
主人公の立ち位置が描かれるのだが、4話までのストーリー展開はテンポが悪い。
余計なシーンも多く、カットすれば3話ないし2話でまとめることが出来るのに
あえてそれをしていない、尺稼ぎも感じてしまう。

オムニバス形式になっても前述したように各ヒロインほぼ1話で描ききってしまうため、浅い
2話使った新見だけは幼馴染という要素や主人公の自分に対する自信の無さから生まれる
すれ違いストーリーは見れるのだが、これもテンポの悪さや余計なシーンが目立つ
主人公に感情移入できないという所も多い

主人公もなにかきっかけがあって、ヒロインの中から1人が気になりルートに入る
というような展開があればオムニバスでも感情移入できるのだが、
各ヒロインの話が始まると「急に」そのヒロインにチョッカイを出すようなそんな印象だ
ヒロインによっては主人公の性格まで変わっている場合がある。

1話完結のためトントン拍子でヒロインとの関係が築かれ
あっさりと終わってしまう展開も多い。
そのおかげで8人もメインヒロインがいるのに、印象に残りにくい

全体的に見て本来は盛り上がるシーン、本来は可愛いと感じるシーン、
そういった本来ならば本作の魅力を感じることの出来るであろうシーンが
作画のレベルの低さ、演出の弱さ、ストーリー展開の微妙さ、
キャラクターのセリフの微妙さがあいまって、全く魅力的に感じない。
本当に、わざとなんじゃないかと感じるほど出来が悪い

これが2クールの尺があれば随分と違ったと感じる部分もあるのだが、
同時に作画の質の低さや主人公にいつまでたっても感情移入できない要素など
2クールの尺があってもおそらくは解決しない部分も多い

アニメとして面白くしようという感じがなく、あくまでも原作宣伝のためのアニメ
そういう印象が最期まで抜けきれなかった。
ヒロインに魅力を感じたらゲームやってね、他のストーリー展開が見たいならゲームやってね
そう言われるような部分が多すぎる。
声優さんの方に予算を割かれて
1クールの尺、作画の質の悪さなど「予算の低さ」を感じてしまうのも残念だ

セクシー要素、恋愛要素、ヒロインの可愛さ
そういったラブコメで大事な部分が色々と中途半端になってしまっている作品だ。
声優さん目的で見るのは悪くはないが、あくまでファンならば楽しめるくらいだろう
原作ゲームの評判は悪くないだけに、きちんとアニメ化されれば
もっと面白くなりそうな作品だっただけに残念だ。

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