「王子の本命は悪役令嬢」レビュー

2.0
セクシー

評価 ★★☆☆☆(30点) 全8話

あらすじ 主人公は、自分の好きな乙女ゲーム「星降る★恋のアストロラーベ」の世界に、悪役令嬢・ディアナとして転生してしまう。引用- Wikipedia

推しが尊くてBADEND

原作は漫画な本作品。
監督は騎日月、制作はstudio HōKIBOSHI
原作はComicFestaなどで連載されており、
アニメはいわゆる僧侶枠の作品として制作、配信された
1話4分ほどの短編作品。

推しに会えなくなる!

この作品は最近流行りの「乙女ゲー転生もの」だ。
悪役令嬢系は流行りの要素の1つであり、そんなはやりの要素を
僧侶枠のアニメも取り入れている。
1話冒頭から主人公の口からわかりやすく経緯が説明される。
過労死した結果、自分がやっているゲームの中の悪役令嬢に転生する。

わかりやすすぎる設定をわかりやすい台詞で20秒もかからずに説明する。
主人公の状況の受け入れの速さも僧侶枠だからこそであり、
爆速で話を進んでいくストーリー展開はギャグにしか見えない。

本来彼女が転生してしまった悪役令嬢は王子の婚約者ではあるものの、
最終的にはゲームの主人公が選ばれるという流れだ。
だが、彼女は特に何もしていないのに王子の寵愛を受けている。
このままだと「バッドエンド」のルートであり、
悪役令嬢が王子に愛されてはいけない。

そんな原作の展開を知っているからこそ、彼女はあえて
純愛ゲームの中で王子を誘惑した結果、襲われる(笑)
清々しいほどの僧侶枠らしい展開に笑うしか無い。

「だめ!このままじゃバッドエンドになっちゃう!」

とつややかな声で叫ぶ主人公は僧侶枠の主人公だからこそだろう。
推しキャラである王子をバッドエンドにはいかせたくない、
彼女のバッドエンド回避ストーリーが始まる

推しゆえに

ただ、色々とガバガバな部分がある。
そもそも最初の選択肢の段階で本来ならゲームの主人公が
ダンスの相手として選ばられるところをなぜか
悪役令嬢たる主人公が選ばれている。
どうして原作と同じストーリーではないのか、そもそも
彼女はなぜゲームの世界に転移したのかは描かれない。

悪役令嬢と推しの王子の設定も主人公が付け入る好きのないほどの設定であり、
幼少期からの幼馴染であり、婚約者として確固たるものがある。
ゲームの主人公がこの牙城をどう崩したのかのほうが気になるほど
王子と悪役令嬢の関係性が強固すぎる。

悪役令嬢がなぜ悪役令嬢だったのかなど、
本来ならゲームプレイヤーなら知っていそうな設定も
主人公はそもそも知っておらず、バッドエンドの条件すらも忘れている。
「実は悪役令嬢は本心で悪役令嬢をしていませんでした」的な設定もあり、
主人公が知らない設定が悪役令嬢と王子が結ばれるお膳立てになっているい(笑)

主人公が知らない、忘れている設定が非常に多く
主人公はにわかプレイヤーだったのか?と思うほどだ。

私達の乙女ゲーはこれからだ!

バッドエンドを、王子を幸せにするためには推しに嫌われないといけない。
しかし、推しであるがゆえに嫌われたくない。
話しが進めば進むほどどうしようもなくなる王子の悪役令嬢への思いと、
主人公の推しへの思いは止まらなくなってゆく。

葛藤もある。
あくまで王子が好きなのは幼少期から好きな悪役令嬢であり、
その中に入っている主人公自身ではない。
それをわかっていながらも葛藤しながらも、推しへの思いが故に止められない

王子の彼女への愛情は強く、バッドエンドの回避の道は開かれて物語は終わる。
もともとの主人公の動向やゲームとの立ち位置の変化、
最後に現れたキャラなど色々と残っている伏線も多く、
かなり投げっぱなしで終わっているのは残念なところだ。

総評:エアプ乙女ゲープレイヤー

全体的にみて、この手の悪役令嬢系の作品としてはベタなストーリーであり、
あまりひねりのある展開はない。
僧侶枠らしいセクシーシーンはあるものの、他の僧侶枠に比べ
過激な描写があるわけでもなく、なにか面白いシーンがあるわけでもない。
この作品だからこその面白さや、僧侶枠だからこその面白さがなく、
この作品の明確な面白さが最後まであまり感じられない作品だ。

主人公にとって都合のいい設定やキャラクターの行動が多く、
あまり主人公が行動していなくとも、ただただ、
「推しが好き」という思いだけでうまく行ってる部分が多く、
そのあたりもあまりぱっとしない感じだ。

物語的には序章でありこれからという感じではあるものの、
これで1クールで話がまとまっていればすっきりとした
お手軽な作品とおすすめできたかもしれないが、
中途半端なストーリーの端切れの悪さも合って
「微妙」という印象しか残らない作品だった。

個人的な感想:パンチの弱さ…

僧侶枠にしては色々と大人しく、
セクシーなシーンこそあれど僧侶枠の作品らしさを感じない作品だった。
しかしながら僧侶枠の次回作は
「3秒後、野獣。」ともはやタイトルから僧侶枠らしさ全開だ(笑)

僧侶枠の次回作を心待ちにしたい。

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