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「漣蒼士に純潔を捧ぐ」レビュー

3.0
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評価 ★★★☆☆(47点) 全8話

【公式】TVアニメ「漣蒼士に純潔を捧ぐ」2023年4月放送スタート!【PV】

あらすじ OL・天海凪沙は、交際経験がなく内気な自分を変えるためマカオに旅行に出かけ、そこで自身を助けてくれた男性・漣蒼士と、パーティーで妻の役をするという契約を結ぶ。引用- Wikipedia

出会って30秒でヤクザの妻

原作スクリーモの「TLスクリーモ」レーベルの作品として配信中の漫画作品。
監督は凪早苗、石倉礼、、制作は studio HōKIBOSHI。
1話5分ほどの作品で、いわゆる僧侶枠作品。
なお、私の記憶が正しければ僧侶枠で途中で監督が変わるのは初である。
番外編的な4.5話と6.5話というのも間に配信されており、
もしかしたら制作側でゴタツキが合ったのかもしれない。

開始10秒で

僧侶枠といえばセクシーなアニメ作品を放送していることで有名だ。
ComicFestaが自社の作品や規制されていないシーンを見せるために
有料サイトに誘導するためにYouTubeや地上波で放送しており、
それゆえに「セクシー」なシーンも多い。

この作品もそんな僧侶枠の作品だ。
そのことを証明するかのように開始10秒立たずにベッドシーンだ(笑)
もちろんYouTubeなどの配信サイトでは決定的なシーンは
カットされているものの、相変わらずの僧侶枠らしい
どストレートなセクシーシーンにダイレクトにつなげる展開は笑ってしまう。

初海外の26歳

この作品のヒロインの思考パターンにはついていけない。
内気の性格で今まで交際経験も男性経験もない26歳の女性だ。
そんな彼女が26歳で自分を変えるためにいきなり髪の色をピンクにしている(笑)
設定的には「OL」のようだが随分とゆるい会社のようだ。

自分を変えたいから髪型や髪の色を変えるというのは
まだ理解できる部分があるものの、ここからが問題だ。
いきなり海外に一人で行く(苦笑)
20歳の大学生が自分探しをしにいく病気にかかかるように、
彼女もまた自分探しという名の自分を変える旅に出かけている。

そんな彼女が海外で財布をなくしてしまい困っているところを
「イケメン」に声をかけられる。
なぜか海外のマカオで出会ったイケメンが彼女のことを知っており、
イケメンは彼女にいきなり「妻のフリ」をしてもらうことを頼んでくる。
この間、わずか30秒ほどだ(笑)

妻のフリ

色々と怒涛の展開すぎてついていけないものの、
僧侶枠らしいぶっ飛んだ展開だ。
イケメンはイケメンでいきなり妻のふりをしろといってきたり、
指で間接キスしてきたり、あげくはイケメンはヤクザの若頭だ。

普通のOLがヒロインのアニメで開始3分でヤクザの若頭の女になる。
僧侶枠にしかできない大胆なストーリー展開には笑うしか無い。
ヤクザの妻のふりを下は良いものの、ヤクザの世界は大変だ。
いきなり妻を賭けての勝負が始まる(笑)
ちなみに勝負は10秒もかからずに終わる。

あまりにも展開が早すぎて笑うしか無い。
倍速再生してないのに4倍速で物語流れていくような感覚だ。
しかもヒロインの思考がぶっ飛びまくっている。

1話でいきなり出会ったイケメンに妻のふりをシてくれと頼まれて
あっさりと快諾したうえにヤクザであることも少ししか驚かない。
この時点で色々と戸惑いや迷いがあっていいものだが、
彼女は完璧に妻のふりをシてくれる。

更に2話では妻のふりを完ぺきにこなしてくれた彼女に
イケメンが「なんでもしてくれる」と言った結果、
自らの「初めて」をもらってくれとお願いする(笑)
展開自体も早いが、その展開があまりにもぶっ飛んでいて笑うしか無い。

やべーヤクザ

ヤクザもヤクザでやばい。
海外で出会った女を追いかけて日本まで来て、
彼女の場所を突き止めた挙げ句
「三ヶ月の間に自分に堕ちるか否か」の賭け事を申し込んでくる。
ちなみに彼女が務めていた会社はヤクザが買収済みである(笑)

資産力のあるストーカーヤクザと頭がピンク色のヒロイン。
ある意味お似合いである。
異様にまで独占欲が強く自分のものにしたい男と、
26歳まで男性経験もなく自分に自身のない女。
結果は最終話を見なくとも明らかだ。

しかし、二人の障害とも言える人物がいる。
「幼馴染」だ。

俺のほうが先に好きだったのに…

昨今では「BSS」という寝取られ系の要素の1つがある。
簡単に言えば好きな相手がいるのに、その相手に告白もしていない状況で
他の人に取られてしまうことだ。
今作ではヒロインの幼馴染がそれにあたり、しかも、警察官だ(笑)

ヒロインが男と二人でいることに衝撃を受けつつ、
しかも「男がヤクザ」であることもしっている。
彼女のことを守ろうと防犯ブザーなどを渡したりするものの、
全く持って意味がない。
さっさと告白なり手を出すなりしておけばよかったのにとかわいそうになってしまう。

僧侶枠においてこういった「当て馬」男性キャラクターは
ちょこちょこと出てくるが、僧侶枠の中の数多くの当て馬キャラの中でも
もっとも不憫と言えるかもしれない。
私がBSSという要素に対する理解度が薄いこともあるが、
もしかしたらBSS好きには刺さる当て馬キャラかも知れない。

私は彼の滑稽な姿に大爆笑していたが(笑)

誘拐

終盤でヒロインは別のヤクザに誘拐される。
ヤクザというものを扱ってるがゆえにヒロインが酷い目に合うのは
想定の範囲内だ。

僧侶枠はある種「大人のキッザニア」みたいな要素があり、
ヒロインに対して男性側は僧侶だの看守だの消防士だの美容師だの
多種多様な職業のキャラクターが出てきて、
その職業だからこそのシチュエーションが描かれたりする場合もある。

今作はヤクザ故にそういう危険な目に遭うのは想定の範囲内だ。
ただセクシーシーンのプレイ的には普通であり、
ヤクザからこそのシチュエーションはあまりない。

原作では彼の体は入れ墨がガッツリと入ってるようだが、
アニメの通常版ではそれも規制されてしまっているため特徴が消えている。
そのあたりはやや残念なところだ。

浦島太郎

ヒロインは過去にヤクザと出会っており、
怪我をしていた彼を介抱していた過去がある。
そんな助けたイケメンに連れられてヤクザの妻になった彼女。
とんだ浦島太郎だ(笑)

終盤はそんな過去も明らかになりつつ二人で幸せな出張という名の
温泉旅行に旅立って物語が終わる。
一体何を見せられいたのだろうか…と一瞬考えてしまうが、
色々な意味で僧侶枠らしい作品だったと言えるかもしれない。

総評:思考回路がやばすぎる女が現れた…

全体的に見ていい意味でも悪い意味でもいつもの僧侶枠な作品だ。
出会って30秒足らずでイケメンヤクザの妻となり、
アニメの尺的には10分にも満たない中で自らの初めてを
迷わずイケメンヤクザにもらってもらう。
とんでもなく頭の中までピンク色なヒロインだ(苦笑)

今までの僧侶枠作品のヒロインは半ば無理矢理だったり、
行為の途中だったり、色々とあったものの、
自らの意志でそういった行為を求めるヒロインは新鮮だ。

異様なまでの展開の速さは見る側の思考回路を置いてけぼりにし、
ヒロインのピンク色の思考回路にもついていけない。
1話3分、全8話という怒涛のスピードで描かれる僧侶枠という
枠組みの中の作品だからこそ、それをギャグアニメとして楽しめる。

真面目に見ると突っ込みどころも多い作品だが、
もし2期があるとすれば、
BSS要因の幼馴染の男の子の出番があるのかどうかが
めちゃくちゃ気になるところだ。
彼の精神は果たして最後まで保たれるのだろうか….(笑)

個人的な感想:作画

最初の方の僧侶枠の作画は酷いものも多かったが、
最近は僧侶枠の作画のクォリティもぐんっと上がっている。
きれいな作画であることは素晴らしいものの、
同時にあの頃の「荒い」作画を求めている自分もいる(笑)

私は一体僧侶枠に何を求めているのだろうか。
最近はちょっとわからなくなってきたが、
次回作も心待ちにしている自分がいることは確かだ。

もし、このレビューを読んでる
皆様の中で僧侶枠の作品をみたことがない人がいるならば
ぜひ、今すぐ僧侶枠の作品に触れていただきたい。
言語化できぬ謎の魅力がYouTubeで貴方を待っている。
https://www.youtube.com/@animefestachannel7633/featured

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