評価 ★☆☆☆☆(15点) 全12話
あらすじ 「イケメン兄貴ゲット! とか都合よくいかないかぁ(´-д-)=3」父親の再婚でできた妹は自分とは正反対なゴリゴリのギャルだった…! 引用- Wikipedia
原作は漫画な本作品。
監督は昆野比遊太 、制作はstudio HōKIBOSHI
1話3分ほどのいわゆる僧侶枠な作品
再婚
今期の僧侶枠さんは色々と仕掛けてきており、
複数の作品がアニメフェスタで展開している。
この作品はその中の1つであり、僧侶枠としては珍しく
全12話という通常の1クールアニメと同じ枠をとっている。
1話3分という尺自体は変わらないものの、
いつもよりも数話多いというだけで期待感が募り、
1話から少し桃向きも違う。
主人公は冴えない見た目の男であり、父が再婚した結果、
ギャルな義妹が出来る。
そんなギャルは見た目通りの「ビッチ」であり、
男をとっかえひっかえ家に連れ込んでいる。
義妹でありギャルということもあり真面目な主人公とは
正反対な性格ゆえに合わないのだが、
ある日彼はそんな義妹が連れ込んだ男は避妊をせずにぶちかまそうとしており、
そんな話を薄い壁越しに聴いた主人公はわざわざ義妹のために
「ゴム」を買ってくるというところから物語が動き出す(笑)
生意気
通常のラブコメなどでは絶対に有り得ない僧侶枠らしい導入は流石だ。
義妹への初めてのプレゼントは「ゴム」だ、
そんなゴムで心配される義妹は義兄である主人公を意識しだす。
義妹はかなり生意気な性格ではあるものの、両親の前ではいい子だ。
主人公の前だけでは本心をさらけ出し、裸もさらけ出すが、
当然、主人公は反応しない。
今までの僧侶枠の男ならありえない展開だ。
僧侶枠の男どもといえばアメリカンスタイルが基本であり、
体の相性を確かめてから恋愛関係に進むことが多い。
しかし、この作品の主人公はまるで手を出さない。
普通のラブコメなら当たり前なのだが、
僧侶枠としては「異端児」だ。
それゆえに義妹も気になってしまう、自分の裸に興奮せず、
手も出してこない、初めてのパターンだ。
いわゆる「おもしれー男」的な展開ではあるが、
かなり丁寧にストーリーを展開している印象だ。
真面目
そんな義妹との真面目な関係性の構築が丁寧に描かれている。
今までの僧侶枠の主人公たちならありえないほど、
この作品の主人公は情欲に流されない。
だからこそどこか物足りない。
義妹が連れ込んでくる男がやり目的のやつらばかりであり、
そんな男と違って主人公は義妹にはそういう目線を向けない。
だからこそ、義妹にとっては新鮮であり、
しかも、時には悪い男を一本背負いするほどの男気まで見せる。
綺麗に丁寧に「好きになる」経過を描いており、
その下積みがいい意味でも悪い意味でも僧侶枠らしくない。
僧侶枠の面白さ、僧侶枠だからこその破天荒さがなく、
セクシーな要素を除けば普通のラブコメだ。
だからこそ違和感が凄まじい。
ただ「抱きしめる」という行為で満たさせるかと思いきや
キスや、その先までしそうな展開になるのは僧侶枠らしい要素もある。
だが、その一歩前で踏みとどまるのが本作品の主人公だ。
きちんと知り、きちんと好きになってから一線越えたい。
義妹とかどうかは関係ないのは本末転倒感はあるものの、
ことごとく真面目な主人公だ。
僧侶枠らしい面白さというのがこの作品にはない。
話が進めば進むほど物足りなさが凄まじい。
寸止め
中盤以降、寸止め状態が続く。
義妹は主人公に好意を抱き、逆に主人公も義妹に好意を抱く。
そんな相思相愛な状況の中で、一線を越えそうで越えない。
義妹はかなり大胆に誘惑するものの、その誘惑の一歩手前で何かが起こり、
一線は越えないという展開が続く。
義妹も過去もかなり重い。
義妹の母の元恋人に無理矢理襲われており、
そんな過去があるからこその無関係な男を連れ込んでいたという経緯がある。
僧侶枠としては重すぎる過去だ。
そんな過去をあっさり告白して1クールあっさりと終わる。
総評:真面目な男はつまらない
全体的に見て微妙だ。
かなり丁寧にストーリーが作られており、再婚してできた義妹に
最初は戸惑いつつも、徐々に二人の関係性が進展していき、
相思相愛になり、過去を告白しさらに深い関係になるという
順序立てたストーリー展開がきちんとあり、真面目なラブコメだ。
しかし、真面目すぎる。
なかなか一線を越えない主人公にもヤキモキさせられ、
義妹の過去もかなり重く、この真面目なキャラクター設定と
真面目なストーリー展開が1クールの中でうまく作用していない。
序盤こそ僧侶枠らしさを感じるのだが、そんな序盤をすぎると
僧侶枠らしい気軽さがなくなり、バカバカしさもなく、
淡々と物語を見てしまうだけになってしまう。
僧侶枠の魅力はバカバカしさと気軽さにある。
1クール全12話というストーリー構成もあいまって、
その気軽さとバカバカしさがない真面目な作品になってしまっていた。
本来はそれは良い評価に繋がる要素のはずなのだが、
僧侶枠では逆になってしまうのが、なんとも僧侶枠らしい(笑)
個人的な感想:義妹
義妹との関係という部分での悩みというのがあまりないというのは
僧侶枠らしい部分かもしれない。
いくら血の繋がりがないとはいえ、本来は安易に手を出して良い関係性ではない。
しかし、そこは一切主人公は気にせず、きちんと相思相愛で
順序立てていれば義妹かどうかは問題ないようだ(笑)
そのあたりは僧侶枠らしさを感じるものの、
それ以外には僧侶枠らしさを感じず、
同時期にやっていた僧侶枠作品の主人公が来るっていただけに
この作品の真面目さが物足りなさにつながってしまっている作品だった。



