「サークレット・プリンセス」レビュー

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セクシー

評価 ★★☆☆☆(30点) 全12話

あらすじ AR技術の発展によるMR-ミックスド・リアリ ティ-システムを応用したインフラが普及した 社会。MR技術を応用し、女子高生を中心とし た新しいスポーツ、その名もサークレット・バウト引用- Wikipedia

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すべては課金の力

原作は4/18日からDMMで配信されているゲーム作品。
監督は橘秀樹、制作はSILVER LINK.
ちなみにゲーム自体は「全年齢版」と「R18版」があるようだ。
そういうゲームのアニメ化だ(笑)

懐かしさと新しさ


引用元:©DMM GAMES/サークレット・プリンセス製作委員会

見出して感じるのは「懐かしさ」だ。
PCのゲームで多くのOPやEDを歌っている「橋本みゆき」さんが
本作品でOPを歌われている。そのせいか妙に懐かしい(笑)

10年か15年くらい前のアニメのOPってこんな感じの曲調多かったなと
感じる懐かしさがあり、かつてのPCゲームを遊んでいた方にとっては
たまらないものがある。
主人公の髪色が「紫」なのも懐かしさにつながるポイントだろう。

その反面で描かれている内容は新しい。
この世界は仮想空間の技術が発達した未来だ。
そんな中でこの作品は「Eスポーツ」をテーマにしている。
サークレットバウトという新しいスポーツがこの作品の主軸だ。

がっかり


引用元:©DMM GAMES/サークレット・プリンセス製作委員会

物語は主人公が人違いされ、
ルールも知らない「サークレットバウト」に参加させられ、
サークレットバウトでは無敗のエースといきなり試合をすることになる所から
始まる。やや導入としては強引であり、もう少し自然にできなかったか?
というようなやや強引な1話だ。

いざ試合が始まるとついていけなくなる。
食い込みがえげつない競泳水着のような格好になり、
仮想空間のフィールドで仮想の武器を振り回す。
ようはただのチャンバラである。

武器と武器をぶつけ合って相手の体に武器をあてて
相手をノックダウンさせれば勝ちだ。おそらく。
つまりやってることはスポーツといっておきながら、
「美少女セクシーバトル」だ。正直がっかり感が半端ない。

近未来での仮想空間でのEスポーツという期待感を煽る要素がありながら、
結局はよくあるバトルものでしかない。
しかも、1話の最初の試合という大事な試合が
「つまらない」というのは致命的だ。
しかも、いきなり時系列が2年も飛んでしまうのは何とも言い難い。

これはスポーツと言って良いのか?


引用元:©DMM GAMES/サークレット・プリンセス製作委員会

見れば見るほど「サークレットバウト」というものがわからない。
スポーツというのは身体的な差は個人個人であるが、
共通の「ルール」と「道具」を使って戦うものだろう。
しかし、この作品におけるスポーツの定義は違うようだ。

「サークレットバウト」では彼女たちが
仮想空間で身につける装備には差がある。
ようは「金をかけたほうが」いい装備を身につけられる。
野球で言えば予算の都合で木製バットしか用意できないチームと、
金属バットオンリーのチームの対戦が許されるようなものだ。
無茶苦茶である。

仮想空間の武器であるがゆえに動きも様々だ。
伸びたり、特殊な技を使えたりと金をかけた装備の方が明らかに強い。
作中内では「リソース」という言葉でごまかしてるが、
要は原作ゲームで言う課金だ。
課金した方がいい武器を手に入れられてゲームが有利になる。

ソシャゲそのままだ。
そのほかにも声援が多いチームには「アドバンテージ」がもらえるなど
ちょっと意味がわからないルールもある。
声援が多いチームは3割増しの速度や力を出せるなど、
一体、どういうルールなのだろうか。

甘い脚本


引用元:©DMM GAMES/サークレット・プリンセス製作委員会

序盤のストーリーはど定番といってもいい。
「サークレットバウト」を経験した主人公が2年の時を経て、
とある学園に転校するが、肝心のサークレットバウト部が
廃部寸前になっており部員も二人しかいない。
いわゆる部活モノでありがちな部員集めや予算問題が出てくる。

非常にベタなストーリー展開は王道といえば聞こえがいいが、
この手のスポーツものの欠点として「キャラクター数」の多さがあり、
その欠点が序盤から出てしまっており、
印象に残らないキャラクターが大量に出る。
それゆえに出番も唐突で、なおかつキャラ描写も浅い。

「部員不足」問題があっさり解決するのも問題だ。
どこかともなくなんの脈絡もなく新入部員が現れて、
部活動に反対しまくってたキャラクターも文句を言いつつも
普通に試合に参加している。

話が進むと必然的にキャラクターも増えてくる。
「スポーツ」というものを扱ってる上で必然にもなってくる。
原作のソシャゲという媒体ならキャラの多さは気にならないかもしれないが、
アニメという媒体では明らかに多いうえにキャラ付けが甘い。

外見からわかるようなキャラ付けの浅いキャラが敵として出てきて、
試合をしても特に何の思い入れもないため盛り上がらない。
もう少し自然なストーリー展開にできないのか?と思うほど
ストーリー展開が唐突かつ甘い。

肝心のバトルがつまらない


引用元:©DMM GAMES/サークレット・プリンセス製作委員会

これがこの作品の最大の問題点だろう。見ていて試合が全く面白くない。
曖昧なルールや意味不明なルールも盛りだくさんなのだが、
直線的な動きで武器をぶつけ合ってるだけで3分とたたずに終了する
試合が多く、見ていて何の面白みもない。

セクシーな衣装だからこそ絵的にギリギリ見れるシーンではあるものの、
正直、普通の格好だったら目も当てられないほど単調な試合だ。
キャラクターの作画の質は高いのに、そのリソースを
戦闘シーンの演出にまるで割けていない。
アップ多様のカメラワークは明らかにごまかしている。

序盤こそ練習試合だったりするため、
試合シーンの短さや演出の力不足は許容できるものの、
さすがに大会になっても試合がつまらないというのは残念でならない。

キャラクターデザインはよく、ルールに問題を抱えるスポーツではあるものの、
せめてもう少しきちんと試合を描けば盛り上がるはずなのだが、
きちんと描いてくれない。

せっかく3分以上試合が続いても
「敵を走らせてスタミナを減らして一撃与える」という
浅い戦闘しか見せてくれない。

リソース


引用元:©DMM GAMES/サークレット・プリンセス製作委員会

「サークレットバウト」というスポーツは資金力が物を言う。
ろくなレギュレーションもないようで色々な武器を使っている。
序盤から中盤まではチャンバラごっこしかしてないが、
中盤以降になると「銃」が出てきたり、意味不明な形の武器まで出てくる。

盾の形をしてるかと思えば仕込み刀があり、
更に仕込みミサイルまであったり、何でもありだ。
明らかに細く早さが売りの槍のような武器と、
主人公の大剣のような武器がぶつかりまくってるのに、
壊れるのがなぜか主人公側の武器だったりと意味不明である。

終盤には壊れた主人公の武器を作り直すという展開もあるのだが、
ここでもまた「リソース」という言葉がでてくる。
この作品は金がないと勝てないスポーツですというのを
作品自らが主張してしまっている。

それで部員全員でバイトなりなんなりして稼ぐならわかる。
だが、「学校のみんなのリソースをくれ」という
あまりにも馬鹿げた展開はがっかりでしかない。

「お金」と素直に言えばいいのに「リソース」という言葉で
ごまかしているのが本当に汚く、ごまかしてるせいで
リソースの描写が意味わからないことになっている。
原作のゲームはよっぽど課金しないとだめなのがわかる。

最後まで。


引用元:©DMM GAMES/サークレット・プリンセス製作委員会

本当に最後までリソース便りだ。
主人公の武器の進化のためにはリソースが必要で、
最後の試合中にもみんなからリソースをもらいつつ進化しながら戦っている。
課金圧力に屈して課金し続けるソシャゲ民のような絵面だ。
作中のキャラクターのメールボックスにはAppleからの領収書が
大量に届いてるだろう。

ただ、この最後のシーンはみんなの「投げ銭」で
主人公とライバルの装備がどんどんパワーアップしていく構図が
妙に面白く、このやや馬鹿馬鹿しさを感じるようなノリが
もう少し早い段階で出てきていれば
B級アニメとしてたのしめた部分もあったかもしれない。

この突っ込みどころの多さを「ギャグ」として捉えられる人もいると思うが、
もう少しきちんと作ってほしかったという部分を色々と感じる作品だった。

総評:勝ちたかれば課金しろ


引用元:©DMM GAMES/サークレット・プリンセス製作委員会

全体的に見てキャラクターデザインとストーリーの流れ自体は悪くない作品だ。
あるきっかけで主人公がスポーツを始め、成長していく中で仲間と仲良くなり、
敗北を味わったりしつつも、最後は戦いたかった相手と戦って終わる。
流れだけ見れば王道なスポーツアニメだ。
キャラクター数は多いもののキャラデザは優秀でかわいいキャラも多い。

だが、細かい部分がとにかくだめだ。
特に「サークレットバウト」というスポーツのルールの曖昧さは
作品全体の曖昧さにつながっており、
資金力が物を言う装備や、人気でアドバンテージがつくという
意味不明なルールはさすがに受け入れきれない。

ストーリー自体も唐突な展開が非常に多く、もう一歩突き進めば
荒唐無稽なB級アニメ的な面白さになりそうな部分はあるのだが、
その一歩手前でとどまっているような中途半端さを感じる作品だ。

せめて戦闘シーンがもう少しきちんとしてれば印象はずいぶん変わっただろう。
序盤から中盤までの短すぎる戦闘シーンはキャラの強さがいまいち伝わらず、
アップの多様で演出の力不足を感じる。
作画枚数が少ないと感じる部分はなく、単純に制作のセンスの問題だろう。
癖の強い武器が多いだけに描きようはいくらでもあったはずだ。

スポーツもの、部活ものという「骨格」はよかったが、
その芯になる「サークレットバウト」というスポーツの描写が
だめな作品だった。

個人的な感想:センスのない戦闘シーン


引用元:©DMM GAMES/サークレット・プリンセス製作委員会

終盤になっても戦闘シーンのセンスが壊滅的なのは本当に残念だった。
システムの穴をつき「オーバークロック」という
瞬間移動的な物を使えるのだが、
少しはブリーチやドラゴンボールを見習えといいたくなるほど甘い。

結局武器のぶつけ合い、拳のぶつけあいでしかなく、
相手にどれだけ当てれば勝ちなのか何なのかもよくわからないルールなので
見ていていまいち試合に入り込めない作品だった。

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