「おこしやす、ちとせちゃん」レビュー

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日常

評価 ☆☆☆☆☆(6点) 全12話

あらすじ 京都に住む子ペンギン、その名もちとせちゃん。もふもふした愛らしい子ペンギンのちとせちゃんは、おいしいものや楽しいことが大好き。引用- Wikipedia

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浅すぎる京都観光アニメ

原作は『BE・LOVE』で連載中の漫画作品。
監督は矢立きょう、制作はギャザリング。
1話5分ほどの短編アニメで2クール。

山なし落ちなし


引用元:©夏目靫子・講談社 / VAP

この作品は京都を舞台にした作品だ。
京都に住む「コウテイペンギン」のヒナ鳥が、
毎話京都のいろいろな場所に赴く。それだけだ。

ちょっとびっくりするほどに内容が薄い。
「ペンギンが京都の街を歩いている」それ以上でもそれ以下でもない内容だ
例えばある話では伏見稲荷大社に行って、
観光客がいる中でちとせちゃんが歩く。
色々なものを見て、観光客からせんべいをもらって終わりだ。
他の話では先斗町に行っておでんを食べて終わりだ。

これの何が面白いのだろうか(苦笑)
いわゆる雰囲気アニメで「ちとせちゃん」の行動の可愛さを
楽しむのはわかるのだが、それにしたってあまりにも薄い。

これがNHKで朝ドラの後に閑話休題的に流されたアニメならば
納得できる薄さなのだが、普通にTOKYOMXやKBS京都、AT-Xなんかで
深夜に流れるアニメだ。子供向けのアニメとして作られておらず、
ターゲット層も制作意図もよくわからない。

ただ京都紹介したいだけ


引用元:©夏目靫子・講談社 / VAP

毎話、京都の色々な所にちとせちゃんが訪れる。
「京都の良さ」みたいなのをちとせちゃんを通して
紹介したいのかもしれないが、驚くほど浅い。
先斗町に訪れておでんを食べるだけで、
先斗町の魅力が伝わるとでも思ってるのだろうか?

もう一歩掘り下げて、ちとせちゃんの目線で京都の魅力を
しっかりと伝わるような内容ならば納得できるのだが、
そういったことはできていない、本当にひたすら浅い。
この作品だからこそできる京都の魅力の紹介の仕方が
まるで出来ておらず、にわか知識ばかりで作られている。

1話1話のは話も薄いため、2クールあるのに
別に15話くらい見逃しても何も問題ない作品だ。

詳細な説明はしない


引用元:©夏目靫子・講談社 / VAP

そもそもなぜ「ペンギン」の「ヒナ」が「京都」に来たのかというのが
一切説明されない。ある意味でそこがいちばん大事なはずだ。
本来は南極大陸に住んでいるはずのペンギンが親元を離れ、
なぜ京都にいるのか、彼?はどうして京都の街を気に入って、
なぜ練り歩いているのか。

そういった根本的な説明を一切しない。
なぜしないのか、考えてないからだ。
この作品は浅い京都観光を可愛いキャラにさせることで
ギリギリ作品としての形を保ってるだけだ。

これが別に京都でなくても良い。下手したら日本でなくても良い。
そもそもペンギンでなくても良い。
この作品を形作ってる設定の「意味」がまるでない。安易の塊だ。

ナレーションの救われてる


引用元:©夏目靫子・講談社 / VAP

この作品は2クールもある。だが、2クールほとんど同じだ。
場所によっては、その場所だからこその展開もあるのだが、
ちとせちゃんと絡むキャラクターも使いまわしだったり、
なにか飲んだり食べて終わることの展開も多い。

この作品で唯一評価できるのは俳優の「堤真一」さんのナレーションだ。
場所の説明などを堤真一さんがナレーションで行うのだが、
あの声で淡々と語られると「雰囲気」が自然と出てくる。
この作品の8割位は堤真一がナレーションやってるから見れる部分も大きい。

だが、それで良いのだろうか?
本来は「ペンギンのヒナ」であるちとせちゃんを通して、
ちとせちゃんの目線だからこそ伝わる「京都の魅力」を描いて
初めてこの作品の意味が出てくるが、それをまるで出来ていない作品だ。

総評:ペンギンが動いてればいいという方にはおすすめ


引用元:©夏目靫子・講談社 / VAP

全体的に見て駄作だ。
浅い京都観光を「ペンギンのヒナ」にやらせてるだけで、
それ以上でもそれ以下でもなく、京都の紹介はひたすらに浅い。
ペンギンだからこその面白さのあるシーンも少なく、
ペンギンである意味や京都という舞台の意味を2クール見ても理解できない。

もう少し京都の色々な場所の良さを掘り下げてほしかった。
観光雑誌以下のふわっとした京都紹介は何の面白みもなく、
「なぜペンギンが京都にいるのか」というこの作品の芯の部分を
説明するのをあえて避けているのも辟易する。

これが「子供向け」として作られてるならまだわかる。
それでも子供だまし感は否めないが、
子供なら可愛いペンギンを通して京都の良さを知れるかもしれない。
しかし、深夜1時に放送するアニメは子供向けとは言い難い。

唯一の救いは堤真一さんのナレーションが良かったことだけだ。
堤真一さんのナレーションだけなら100点、
だが、肝心の内容が足を引っ張りまくっている作品だ。

個人的な感想:短編アニメを舐めるな


引用元:©夏目靫子・講談社 / VAP

短編アニメは1話5分程度だからこそ、色々な工夫をしている。
しかし、この作品はただ「内容が薄くした」だけで
短編アニメの良さも感じない。

正直、見る前はここまで酷評するとは思わなかった。
「ペンギン」自体も好きだし、京都の町並みも私は好きだ。
だが、この作品は嫌いだ。
そんなあまりにもストレートすぎる「嫌悪感」を感じる作品だった。

堤真一さんにはぜひ、しっかりと作られたアニメ作品で
ナレーションをもう1度お願いしたい。
堤真一さんの評価が変に上がってしまう作品だった(笑)

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