こだわりを感じないエロほど虚しいものはない「はじめてのギャル」レビュー

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評価 ☆☆☆☆☆(7点)全10話

あらすじ DT脱出を夢見る思春期真盛りの男子高校生・羽柴ジュンイチは、友人の策略で「土下座して異性に告白する」ハメになってしまった。ターゲットはジュンイチのクラスメイトでギャルの八女ゆかな。羞恥心全開で土下座するジュンイチだったが、それを受けたゆかなは彼に交際しようと持ちかけるという想定外の行動に出る。
引用 – Wikipedia

こだわりを感じないエロほど虚しいものはない

原作は漫画作品。
監督は古川博之、制作はNAZ。
出版社がKADOKAWAということもあり、角川ルールで全10話になっている

見出してそうそう、規制マークである(苦笑)
放送されたテレビ局や配信サイトなどにもよるが、
1話始まって早々に下着部部分に規制マークが
入っており、「こういうアニメですよ」というのが見出して0秒で分かる。

更にかなりインパクトの有るキャラデザ・・・というよりは胸(苦笑)
一部キャラの胸がとんでもなく大きく、ちょっとやりすぎだ。
キャラデザも妙に古い感じのするデザインで作画の質もあまり良くない。

セクシーシーンもかなり描写的に大胆だ。
いろいろな規制方法で直接的な描写の表現は抑えられているが、
想像上では主人公の耳を舐めたり、乳首をつねったりするような描写はあり、
妙にローアングルなカメラアングルも多く、
胸や下着、腰の部分だけが描写されるシーンも多い。

ただそういった描写が多いが、直接的な描写が多すぎて
逆にあまりエロく感じない。
監督の古川博之さんは色々なセクシーアニメを手がけているが、
基本的にセクシー部分の描写の仕方がワンパターンで、
最初のインパクトは有るのだが、それ以上のインパクトがない。
簡単に言えば工夫のない安易な演出と見せ方だ。

作品の内容的にもギャルを扱ったものならば、
「おしえて! ギャル子ちゃん」のほうが優秀であり、
似たような作品では「B型H系」が近いものが有るだろう。
この2つの作品を混ぜて割ればこの作品が生まれてくる。

そんな印象を受けるほど浅い。
この作品におけるギャルはテンプレート的な分かりやすいギャルであり、
キャラクターとして表面上の魅力以上のものを感じない。

セクシーシーンも同じだ、描写自体は過激といえるのだが、
そこに制作側の「こだわり」や「フェチズム」を感じない。
下着をリアルに描写すれば良いんだろう、胸を露出すればいいんだろう、
規制が必要なエロを描写しておけばいいんだろう的な
こだわりのなさばかり感じてしまう。

同じように下着ばかり出してる作品や胸ばかりだしてる作品には有る
だが、そうった作品はただ下着や胸を出してるわけでもない。
セクシーアニメとしていかにセクシーに見せるか、
他作品との区別化するようなこだわりのある描写のある作品が多いが、
この作品はそういった区別化やこだわりがなく、ただ大胆に描写しているだけだ。

規制もかなりきつく邪魔なだけで、その規制の仕方も一辺倒でつまらない。
監督の「変態的なこだわり」を感じなければ
露出狂の露出プレイを見せられているようなものだ。
安易なエロ描写ほど虚しいものはない。

各話のエンドカードは有名なイラストレーターや漫画家さんが書いているが、
このエンドカードは非常に優秀だ。
同じ巨乳の描き方や下着の描き方でもこだわりを強く感じ、
本編での作画の微妙さとこだわりの無さとのギャップを強めてしまっている。

テンポも悪い。
1話30分という尺をかなり持て余しており、
余計な演出や余計なシーンであからさまに尺稼ぎをしている。
そのせいで1話1話の話が間延びしてしまっており、
コメディ要素も多いだけにこの「間」の悪さは残念だ

ストーリー的には分かりやすいラブコメだ。
いわゆるハーレム系ともいえるのだが、主人公のモテル理由はかなり不明瞭であり、
見た目はギャルだが実は意外と純真なヒロイン、見た目通りのギャル、
妹系幼馴染、清楚に見えるがネット上ではギャルなど
バランス良く揃っている感じだが、ラブコメとしては1話で終わっている。

主人公は流れとは言えギャルの一人と付き合っており割りと一途だ。
だからこそギャルの友人に誘惑されようと妹系幼馴染に好意を寄せられていようと、
憧れていた清楚ヒロインに告白されようともぶれない。
「ぶれない」主人公というのは嫌悪感は抱かず、そこはこの作品の利点でも有るが、
ラブコメとしては1話でそれ以上の進行や変化があまりないため物足りない。

終盤では急にシリアス展開になったりもしたが、
作画が本当に酷くシリアスが締まらない。
結局ストーリー的にもセクシーシーン的にもあまり変化がなく、
初めてのキスをして終わりという何とも中途半端な感じで終わってしまった

総評

全体的に見て微妙な作品だ。
見た目はギャルだけど実は純情という使い古されたギャップのメインヒロインで、
一辺倒でフェチズムを感じないセクシーシーンは盛り上がりに欠け、
間延びした尺稼ぎのコメディ要素のせいでテンポも悪くなってしまっており、
結局、最初の印象以上の面白さはなく、欠点も目立ってしまっている

メインヒロインを演じている「長久友紀」さんは
決して演技力がないというわけではないが、
彼女以外の声優陣が喜多村英梨、竹達彩奈、小倉唯などの経験豊富な声優陣であり、
演技力の差がかなり目立ってしまっていた。

特に同じギャル系ヒロインを演じている喜多村英梨さんの演技のエロさに
かなり負けてしまっているのは残念だ。
ギャル特有の語尾の伸ばし方や声の艶っぽさ、見事なまでのギャル演技は
さすがとしか言いようがない(笑)
ある意味、ギャルを求めてこの作品を見る方にとっては見所の1つだろ

もう少し作画の質が良ければセクシーシーンのエロさもあったかもしれない。
セクシーシーン以外の作画の質が話によってはかなり悪く、
キャラデザも相まって古いアニメを見ているような感じになる時がある。
話を追うごとに作画の質は落ちていき、最終話すらも不安定なのはかなり残念だ。

調べた所、結構原作から改変してるようだ。
原作よりもアニメはよりギャルが尻軽になっていたり、
アニメはコメディ要素が強めだが原作ではそこまで強くないようだ。
パロディなどもアニメオリジナルの場合が多いようで、
30分という尺を膨らますために色々している感じが強い。

ギャルがなぜ主人公の告白を受け入れたかという理由が明確に描かれておらず、
本来はもっと序盤でギャルと主人公の恋愛要素をが描かれて初めて、
恋を邪魔する要員としてサブキャラとのエピソードが描かれているようだが、
アニメではそこらへんの時系列を入れ替えてしまっていたり描写が不足しているようだ。

アニメだけ見るとハーレム要素が強く見えるのだが、
原作既読者によると原作はハーレムっぽくはないようで、
原作ファンからは割りと不評なのも納得の改変の仕方だ。
原作のギャルと言う部分やエロの部分だけをアニメで誇張して、
コメディ要素を足して30分にしている。

個人的な感想

個人的には似た作品の「ギャル子ちゃん」は割と好きな作品だっただけに、
気になっていた作品だったのだが、残念ながら期待以下の作品だった。
古川博之監督は奥様は生徒会長の時からあまり進歩していないようで、
こういったセクシーアニメにおける「変態性」が無いように感じる。

私はDアニメで全話見たのだが、規制のラインがイマイチわかりづらい。
下着自体の描写はOKの部分があったかと思えば全部隠したり、
胸を揉むような描写を隠したかと思えば腕に当たる部分はOKだったり、
放送的な規制ではなく、DVDを売るための規制に見えてしまう部分が多すぎる。
もしかしたら今後、古川博之監督作品は見ずにレビューもしないかもしれない。

色々と残念な作品だった。

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