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「終末のハーレム」レビュー

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評価 ★★☆☆☆(34点) 全11話

TVアニメ『終末のハーレム』ティザーPV

あらすじ 西暦2040年。東京では「細胞硬化症」に罹患した青年・水原怜人が、兄・龍、妹・まひる、幼馴染・橘絵理沙に見送られ、コールドスリープに入る引用- Wikipedia

男性絶滅計画

原作は少年ジャンプ+で連載中の漫画作品。
監督は信田ユウ、制作はStudio五組×AXsiZ
もともとは2021年秋アニメとして放送予定だったが、
1話の放送のあと「表現の精査が必要」となり2022年冬アニメに延期された。

近未来

物語の未来はやや近未来だ。
人類は「仕事」から解放され、機械が社会のすべてを支えている世界となっている。
そんな世界で主人公は不治の病にかかってしまう。
病を治すためにも「コールドスリープ」をすることになり、
主人公は幼馴染に告白した後に、5年の月日に渡るコールドスリープに入る。

1話から作画はやや不安定だ。
アップのときの作画は悪くないのだが、それ以外のシーンになると
明らかに手を抜いた作画が挟まれてしまい、やや不安を感じさせる。
だが、そんな作画への不安よりも内容のインパクトのほうが凄まじい。

主人公が5年の月日に渡るコールドスリープから目覚めると世界が一変している。
世界はなぜか「女性」だらけであり、男性の姿はほとんど見かけない。
5年の間に何が起きたのか、主人公にとってはわけがわからない。

実は4年前にパンデミックが起こり、世界の人口は半減。
世界のシステムを保つことが困難になったうえ、
「男殺しウィルス」のせいで世界は女性しか居なくなってしまう(笑)
地球上の99.9%の男性が死滅した結果、主人公を含めた5人が生き残り、
人類の滅亡を防ぐためにも主人公は「子作り」をするはめになる。

とんでもない設定だ(笑)

男だ!男がいる!

そんな設定は分かるものの、モブキャラの頭はおかしい。
町中で男である主人公を見かけた瞬間に
「男だ!男がいる!」と襲いかかってくる。
MKウィルスは男性を殺し、ついでに女性を発情させる効果もあるのか?
と思うほど、ほとんどの女性が発情している。

なんというべきか、普通のアニメというよりはアダルトなアニメや
アダルトな漫画の「そういうことをする」ための設定でしかなく、
これを地上波で普通のアニメとして放送しようとした製作委員会には
ある種の敬意を払いたいものの、2021年のアニメとは思えない内容だ。

これが10年前、ヨスガノソラや聖痕のクェイサーをやっていた
いわゆる「紳士アニメ」全盛期ならばまだわかるが、
規制も厳しくなった昨今でこの設定でこの内容のアニメをやるのは予想外だ。
しかも、10年前の紳士アニメと比べても設定が酷い(苦笑)

人類滅亡をふせぐためにも様々な女性から子作りを迫られる主人公。
だが、彼はしない。
別に性的不能者でもないのに「幼馴染」への思いから拒否しまくる。常に寸止めだ。
地上波放送は当然、規制されており女性の裸には雑な黒い線が貼られており、
セクシーなシーンも素直には楽しめない。

何故か行方不明になっている幼馴染を探しながら
主人公は「操」を守ることが出来るのか!?
そんなアニメである(苦笑)

最高だよこの世界!

そんな童貞主人公はさておいて、他の男性はこの世界を楽しんでいる。
憧れのアイドルや女優、好みの女性に手を出しまくっている。
女性キャラも発情しまくっており、
5年という月日だけでここまでの事態になるのか?とやや疑問な部分だ。

「男殺しウィルス」も実は自然発生したものではなく、
人為的になにかの企みで作られたものらしく、
そこに幼馴染も関わっているようだが、
主人公はウィルスを解明し、ワクチンを開発しようとしている。
地味だ。

主人公よりも他の男性キャラの行動のほうが面白く、
「最高だよこの世界!」といいながら女性を抱きまくるものや、
いじめられていたオタク男子は女性しか居ない学校で
憧れの先生や可愛いクラスメイトたちを抱きまくる(笑)

だんだんと酒池肉林に溺れていくオタク男子や、
彼を巡る女性関係などこの世界だからこその倫理観の崩壊が
主人公よりもオタク男子のほうがよく描けている。

倫理観

ほとんど女性しか居ない世界を満喫している男性たちのほうが
この作品の主人公らしく、本来の主人公の影が薄い。
男性キャラにとって都合のいい世界を大いに楽しむ男性たちの
シチュエーションの数々のほうが面白いものの、
使い捨てにされるような女性キャラも多くあまり印象居残る女性キャラは少ない。

そもそも、男性が居なくなって約5年というだけで
ここまで女性たちが発情する理由もよくわからない。
これが10年や20年たっているならばわかるが、
5年やそこらでなぜここまで女性たちの倫理観が崩壊しているのか。
世界観の描写が甘く、謎も徐々にしか明かされないためテンポの悪さを感じる。

主人公はウィルスの謎を求めつつ色々としているのだが、
同時に組織の上層部が色々と企んでいたり、海外の組織も動いていたり、
別の男性たちの酒池肉林の様子が描かれたりと、
場面転換も多く、本来はメインストーリーが描かれる主人公の
パートが話しが進めば進むほど減っていく。

主人公が謎を明らかにしそうになると邪魔が入り、
どうでもいい学園ハーレムな状況にシーンが切り替わってしまう。
話のテンポが悪すぎるせいで、セクシーシーンの数々にも胸焼けしてしまう。

11話

基本的に作画はそこまで悪くなかったのだが、最終話の11話だけは別だ。
キャラクターが喋るシーンでさえ作画の省略が目立ち、
キャラが喋ってるのに口が動いていないシーンすらあり、
遠いアングルからのキャラの作画は崩壊寸前だ。

放送の延期で制作側の状況もかなりギリギリだったことが伺えてしまう。
セクシーシーンも11話というラストなのにも限らず適当であり、
ストーリー的にも最終話でキャラクターの状況が一変するが、
一変しただけで終わってしまう。

驚くほど中と話が終わってしまう、区切りのいいラストとも言えず、
「男性絶滅計画」を企んでたり、出世欲にかられてたり、
テロ組織が活発に動き出したりと色々と動き出した所で
話が終わってしまった感じの作品だ。

総評:令和の紳士アニメ

全体的にみて、まさか令和という時代にここまで攻めに責めまくった設定の
「紳士アニメ」が見られたことは評価したいものの、
ヤってばかりで話がろくにすすまない感じや、
強い規制のせいでほとんど見えないシーンの多さ、
中途半端に終わるラストや11話のギリギリの作画と色々と不完全だ。

キャラクターは多いものの、そのキャラの多さに引っ張られてしまい
場面転換が多く「一方そのころ」的に話の腰を折られることが多い。
肌色のシーンは多いものの、情欲をかられるようなシーンはない。

SF的なストーリーは悔しいかな気になる部分もある。
特に「男性絶滅計画」や、それに伴う男性だけに効果のあるウィルス、
女性たちの権力争いなど面白い部分はあるのだが、
その面白い部分よりも箱箱してるシーンのほうが多い(苦笑)

2期があればこの辺のストーリーがもう少し進んで
話的にも完結する流れになるかもしれないが…
果たして2期はあるのだろうか…

個人的な感想:紳士枠

僧侶枠以外で久しぶりにこういう紳士アニメを味わった気がする。
この手のアニメらしく倫理観の崩壊やそれにともなう
キャラクター描写は大いに笑えるものの、完全に好みは分かれる。

オタク男子の倫理観の崩壊や行動は面白かったものの、
本来の主人公の行動は真面目すぎて微妙であり、
物語的に序章でここからなのは分かるが、
色々と中途半端な作品だった

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