「世話やきキツネの仙狐さん」レビュー

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日常
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評価 ★★★☆☆(56点) 全12話

あらすじ ブラック企業に勤め、身も心も満身創痍なサラリーマン中野は、激務を終えたある日、自宅で料理を作る謎の少女に遭遇する引用- Wikipedia

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この作品の半分はGABA出来ています、たぶん

原作はコミックNewtypeで連載中の漫画作品。
監督は越田知明、製作は動画工房

存分に甘やかしてくれよう!


引用元:世話やきキツネの仙狐さん 1話より
©2019 リムコロ/KADOKAWA/世話やきキツネの仙狐さん製作委員会

主人公はブラック企業に務めるサラリーマンだ。
身も心も疲れ果て、仕事だけの日々に追われ終電で変える毎日だ。
どんよりした顔と無精髭、死んだ目は「疲れ果てたサラリーマン」そのものだ。
そんな彼が家に帰ると「狐の少女」が居る。
謎の少女は有無を言わさず「料理」を作り、彼に食べさせる。

カップラーメンではなく、コンビニのご飯でもない。
手作りの美味しくて温かいご飯を誰かと一緒に「いただきます」と言って食べる。
そんな何気なく、あたりまえのはずだった光景に主人公は癒やされる。

主人公の前に現れた少女は「神の使い」であり、800年も生きてる狐だ。
彼女は主人公をとにかく甘やかす。
手作りの料理を食べさせ、しっぽを撫でさせ、優しい言葉をかけ、
膝枕までしてくれる。

至れりつくせりとはまさにこれといわんばかりに甘えさせてくれる。
このアニメはそんな「癒やし」なアニメだ。
エンディングの後には「視聴者」も癒やしてくれる。
のほほんとほんわかと、ほっこりと1話から優しい雰囲気と
癒やしを感じさせてくれる。

仙狐さん


引用元:世話やきキツネの仙狐さん 2話より
©2019 リムコロ/KADOKAWA/世話やきキツネの仙狐さん製作委員会

彼女は小さい体でかいがいしくお世話をしてくれる。
「機械」が苦手なのかわざわざ「洗濯板」を使って洗濯をし、
一生懸命火事をする姿は微笑ましく可愛い。
古風な姿で主人公に尽くしてくれる様はたまらない甲斐甲斐しさがあり、
彼女の可愛さがあるからこそ「お世話をする」というだけの内容なのに面白さがある

反則的な「もふもふ感」と寝姿は動物的な愛くるしさが有り、
幼女としての見た目の可愛さ、800年生きてきたからこその口調、
いろいろな要素が詰まりまくったヒロインであり、
その要素が1つのキャラクターとしてまとまっている。

二人だからこその不思議な距離感と関係性が序盤の段階で構築されている。
奥さんのようなお母さんのような存在。
ある意味で男性にとっての「理想的」とも言える存在かもしれない(笑)

なんてことのない日々


引用元:世話やきキツネの仙狐さん 2話より
©2019 リムコロ/KADOKAWA/世話やきキツネの仙狐さん製作委員会

この作品はなんてことのない日々が繰り返される。
まるで「夫婦」のように夫の送り迎えをし、食事を作り、仕事をし、
休日には一緒にゲームをし、買い物に行く。
大きな変化がなく、変わらない誰かとの日常に幸せを感じる。

その中で仙狐さんとの癒やしが描かれる。
添い寝してくれたり、朝起こしてくれたり、二度寝させてくれたり。
なんてことのない日々の中での「甘え」が主人公の体だけでなく
心も癒やしてくれる。

狐とお隣さん


引用元:世話やきキツネの仙狐さん 5話より
©2019 リムコロ/KADOKAWA/世話やきキツネの仙狐さん製作委員会

話が進んでくると新キャラも出てくる。
お隣さんだったり、もう一匹?の狐だったり。
彼女たちが出てくることで「賑やかさ」が生まれ、
「仙狐さん」というヒロインの魅力も深まるきっかけになっている。

ただ、それと同時に本当に大きな変化がない。
新キャラが出てきても基本的にやってることは変わらず、
正直にいってしまえば「マンネリ」を防ぐための新キャラでしか無い。

仙狐さんによる「甘やかし」も序盤の段階で
ある程度描ききってしまった感じがあり、
序盤こそ膝枕や、耳かき、添い寝と毎話毎話新しい甘やかしが出てきたが、
中盤の頃には「甘やかし」のネタ切れが起きてしまってるのを感じる。

1話あたり大体2エピソードほど描いているものの間延びしている感じも否めず、
この作品の雰囲気的にテンポを早めることが難しいのはわかるが、
話が進めば進むほど、テンポの遅さとマンネリがにじみ出てくる。

ただ、このまったりとしたテンポと、マンネリという変わらない日々こそが
この作品の良さでも有り、まったりと変わらない日々の中での癒やしという
テーマの作品だからこその欠点だ。

依存症


引用元:世話やきキツネの仙狐さん 4話より
©2019 リムコロ/KADOKAWA/世話やきキツネの仙狐さん製作委員会

ある意味で主人公は徐々に「狐依存症」になっていく。
毎食のように出る「油揚げ」、仙狐さんの1日のもふもふ。
1話こそいろいろな状況に戸惑っていた彼が、当たり前のようにそれを受け止め、
仙狐さんとの日々に幸せを感ずる。

本来は一人暮らしの男ならば自分でやらないといけないことを全て仙狐さんがやる。
料理も掃除も、ふとんを昼に干す作業も、耳かきも、散髪も、
体を洗い、髪を洗う作業も仙狐さんにやって貰う場合がある。
もはや介護だ(笑)

確かに介護は究極の「甘やかし」とも言えるかもしれない。
至れり付くせりを超えた介護アニメと思うとやや怖さすら感じる部分もあり、
「もふもふ依存症」じみてくる主人公の姿もあいまって、
主人公は1話よりもある意味でダメ人間になっている。

普通はどんなアニメでも主人公というのは成長するものだが、
この作品の場合は退化している。
性欲よりもふもふを取るケモナーとして育ちきった感じがあり、
そういった意味では成長と言えるかもしれないが、人としては
狐もふもふ依存症になっている。

別れ


引用元:世話やきキツネの仙狐さん 12話より
©2019 リムコロ/KADOKAWA/世話やきキツネの仙狐さん製作委員会

人と神の使いである狐では寿命は違う。
仙狐さんは主人公の先祖と関わりがあり、先祖の最後も看取っている。
最終話では最終話らしい少しだけシリアスな展開はあるものの、
寿命の違いは有りつつも仙狐さんは「お世話」をし続けると宣言する。

何度死んで何度生まれ変わろうと、彼女はお世話をしてくれる。
彼女も主人公という存在に魂レベルで依存しており、
共依存の関係性だ。

そういった意味では二人はこれで幸せなのだろう。
変化がない日常の中でお世話しお世話され続ける一生。
生としての別れはあるが、輪廻としての別れはない。

ある意味でこの作品はものすごく深い愛の物語なのかもしれない。

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総評:のじゃロリヒロインに癒やされたい!


引用元:世話やきキツネの仙狐さん 1話より
©2019 リムコロ/KADOKAWA/世話やきキツネの仙狐さん製作委員会

全体的に見て良い点と悪い点がすごく目立っている作品だ。
ブラック企業に務めるサラリーマンの疲れた体と心を仙狐さんが癒やす、
ありとあらゆる方法で「癒やし」てくれる仙狐さんの可愛さはたまらず、
1クール、それがいい意味でも悪い意味でも変わらない。

大きな変化はない。
主人公がブラック企業を転職したり、労働環境が変わることはない。
彼が心も体も疲れ切ってしまう原因を取り除くようなことはなく、
仙狐さんはただただお世話をし続ける。

その「変化」しないことがこの作品の良さでも有り、
まったりとした雰囲気で描かれるイチャイチャはほんわかとした
癒やしが生まれている反面で、このほんわかした雰囲気を出すために
ややテンポが悪く間延びしてる部分もある。

甘やかしも、もはや「介護では?」と思うほどの甘やかしっぷりであり、
そんなやりすぎなくらいの甘やかしと仙狐さんの可愛さを楽しむ1クールだ。
1話で合わないと感じた人は最終話まで合わないだろう。
この作品はいい意味でも悪い意味でも変わらない。

ただ、毎日仕事に疲れ、日々に追われている「あなた」なら
この作品の主人公と同じ用に仙狐さんに癒やされる、
そんな作品だ。

個人的な感想:胸焼けしつつも


引用元:世話やきキツネの仙狐さん 5話より
©2019 リムコロ/KADOKAWA/世話やきキツネの仙狐さん製作委員会

個人的には序盤こそ楽しんでいたのだが、5話くらいでやや飽きが来てしまった
お隣さんももう少し活躍するのかと思いきや、あまり活躍せず、
結局は仙狐さんと主人公だけの話が多く、
そこから深まったり、広がったりあまりしないのは気になるところだ。
決してつまらないわけじゃない。だが、面白さが一定で変わらない。

ひたすらに甘やかし、癒やしてくれる。
そんな1クールにやや胸焼けしつつも楽しめた作品だった。

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