「その時、カノジョは。」レビュー

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青春

評価 ☆☆☆☆☆(0点) 全12話

あらすじ 福岡の実際の街並みを舞台に、高校、大学、社会人という各世代それぞれ4人の女性の恋愛をリアルに描く、ショートアニメーション引用- Wikipedia

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見ると損する

本作品はTVアニメオリジナル作品。
監督は番場進、制作はMASTER RIGHTS。
1話3分ほどの短編アニメ

止め絵


引用元:© 2018 ソノカノProject/EISAKU KUBONOUCHI

この作品は全く動かない。
TVアニメと銘打っておきながら1枚絵をスライドショーで流し、
そこに声優がセリフをアテレコしている。
「恋する絵本」という名目でこういう形になっているようだが、
ただ予算がないだけだろう。

無理やりアニメーションという形にするためにスライドショーにしているだけで
「絵本」なら「絵本」でシーンが切り替わるごとに
ページを捲るような画面演出があれば制作側の心意気を感じることもできるが、
低予算で動かしたくないから「絵本」などという言い訳をシているのは、
絵本に失礼だ。

青春恋愛模様


引用元:© 2018 ソノカノProject/EISAKU KUBONOUCHI

ストーリーは1話3分ほどで1クールのオムニバスになっている。
その1話1話が別に面白くはない。

例えば1話、気になってる男子がいる女子校生は授業中も彼を見つめている、
そんな彼が授業中に何を見ているのか気になって物思いにふけっていると
彼に話しかけられ、彼に髪の毛についていた花びらを取ってもらって
一緒に帰ろうかと誘われて終わりだ。

この内容のどこに面白みを感じればいいのだろうか。
何番煎じ所か使い古されてもはや誰も使わなくなったような
シチュエーションをわざわざ描かれて、そこに面白さをまるで感じない。
今どき、「りぼん」でもこんなシチュエーションは描かないと思うほどの
古臭いセンスの塊のようなシーンの数々をひたすら見せられる。

町中で痴話喧嘩していちゃつくカップルの会話を聞かされても
面白いと感じられる人だけがこの作品を楽しめるのかも知れない。

声優


引用元:© 2018 ソノカノProject/EISAKU KUBONOUCHI

キャラクターを演じている声優さんにはほとんどプロがいない。
モデルだったり歌い手だったり俳優だったり、
低予算アニメに相応しい寄せ集めの声優陣は声の演技が一辺倒だ。
ほとんどの男性キャラ、女性キャラが同じような声と同じような演じ方で
特徴がまるでない。

内田真礼さんや新人の声優さんが一部出ているものの、
内田真礼さんの演技力が際立つだけだ。
絵が全く動かず「雰囲気」が重要な作品なだけに、
声の演技は1枚絵の出来栄え以上に重要なはずだ。

しかし、この作品はまるでこだわらない。
こだわってるならば歌い手やモデルなんかは出ないはずだ。
プロの声優さんがしっかり演技してこそ初めて価値が出てくる作品なのに、
この作品は底も手を抜いている。

ダメ男


引用元:© 2018 ソノカノProject/EISAKU KUBONOUCHI

基本的に女性目線で描かれており、彼女たちの恋する相手はダメ男が多い。
ダメ男が多いのに一瞬見える優しさに弱い。
そんな女性ばかりで驚くほどワンパターンだ。
ベタベタなシチュエーションばかりなのに、そのベタなシチュエーションの
中でもワンパターンという意味不明なオムニバスになってしまっている。

オムニバスで色々な女性のベタベタな恋愛模様を描くなら
もっとパターンが無いと意味がない。
似通ったヒロイン、似通った男性キャラばかりで「オムニバス」という
形式だからこその多様性がまるでない。

「子供っぽい彼氏だけど重い荷物を持ってくれました」
こんな内容のどこが面白いのか本気でわからない。
1クール全12話の作品ではあるものの4話ぐらいですでにマンネリ化しており、
中盤以降も何の意外性もなく惰性で終わる作品だ

総評:きつい


引用元:© 2018 ソノカノProject/EISAKU KUBONOUCHI

全体的に見て驚くほど駄作だ。
代々木アニメーション学院の卒業生が卒業作品として作ったとしても
納得できないようなスライドショーによるアニメーションは何の工夫もなく、
素人ばかりの声優陣の演技は一辺倒で何の面白みもなく、
ベタベタで使い古されたシチュエーションは古臭いセンスを感じさせる。

オムニバスだからこそ、あえて動かさないからこそ、1話3分だからこそ、
そういったこの作品だからこそのこだわりがまるでない。
いかに「低予算」で1クール全12話のアニメを作れるかということしか
この作品からは感じない。

「若い恋愛あるある」みたいなので共感を誘いたかったのかもしれないが、
ヒロインの相手が基本、ダメ男ばかりだ。
彼女が居るのに合コンに行く彼氏に悩む彼女に共感できる女子は
楽しめるのかも知れない。

怒ってるのに四つ葉のクローバーの写真を送りつけられたら許してしまうような
女子に共感できる女性ならば楽しめるのかも知れないが、
女性誌の恋愛体験談投稿コーナーに載せられてるような内容は
思わず「喝っ!」と作中の男子も女子も叱りつけたくなるような内容だ。

この作品の雰囲気を好きならば楽しめるのかも知れないが、
1話で楽しめないなら2話以降見ても楽しめない作品だ。

個人的な感想:見る場所がない


引用元:© 2018 ソノカノProject/EISAKU KUBONOUCHI

地上波放送自体は「九州朝日放送」以外ほとんど放送されず、
今年になってテレビ神奈川でもようやく放送されたが、
他の放送局では放送すらされていない。

GYAOで現在はほんの一部のエピソードを配信してるだけで
後は「FOD」くらいでしか配信されておらず、
有名所の配信サイトは配信していても都度課金になっている。
正直、このレベルの作品に1話ごとに108円払う人がいるのだろうか。

話によっては本当に「イラッ」と来てしまった。
雨の日にデートに行けず家でベッドの上でいちゃついて、
だらだらしながらキスし合う様子を見せられて何が面白いんだろうか。
これでせめて男性同士か女性同士のカップルならば意味合いも生まれてくるが、
異性同士のただのいちゃつきは面白さのかけらもなかった。

見て損をする、まさにそんな作品だ。

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