宙のまにまに

2010年3月3日

宙のまにまに感想

評価/★★★★★(89点)

宙のまにまに感想

制作/スタジオコメット
監督/高松信司
声優/前野智昭,伊藤かな恵,早見沙織,戸松遥ほか


あらすじ

高校1年生の春
小学1年から2年間過ごした町に戻ってきた大八木朔。
そこで再会したのは、朔の幼少時代にトラウマの思い出を残した天敵・明野美星!
平穏な学園生活を望む朔の想いとはうらはらに、強引な美星のペースにまきこまれ、
朔は美星の所属する廃部寸前の天文部に入部することに…。

天文部入ってみたい!

天文部を題材にしたアニメなんて、この作品くらいなんじゃないだろうか。
天文部というと少し難しい感じがしたので、
見る前はあまり期待していなかったのですが・・・
いい意味で裏切られました。
本当に純粋に星をみることが好きで、楽しいから天文部にいる。
そういうキャラクター達が、青春を謳歌する様は
非常に観ていて清々しく、見たあとの感じもスッキリしたものだった。
時折、星の解説が入るものの非常にわかりやすく説明しているため、
見ている自分も同じように天文部に入って
同じように行動してるような、そんな一体感を感じました
ただ、少し問題なのが肝心のキャラクター。
一部の主要キャラ以外は存在感が薄かった。
登場人物は多いのにストーリーの中で
それをあまり生かせてないようにに感じました。
たぶん、視聴者を投影しているんだろうけど
主人公である朔はかなり地味めのキャラで、あまり共感を覚えなかった
しかし、その反面、ヒロインである美星の純粋な内面的魅力が
まるで彼女の回りで本当にキラキラ星が輝いているような
存在感を出しているため、素直にカワイイと思える存在でした。
ヒロインの存在感に主人公が負けてしまっているのが
致命的だったと言えるかもしれません。
ただ、物語を思いだすとあっさりしすぎていた感じがあります。
もっと、何か、大胆な演出やキャラクターがいれば
この作品に良い意味での隠し味が聞いたんじゃないのかなと。
前半から中盤までは、天文部の目新しさと美星の強引さで
一気に見れるのですが、中盤から後半にかけてやや失速したように感じます。
しかし、その失速したときに「近江 あゆみ」が登場。
ここからは少し個人的な意見なのですが、
「近江 あゆみ」はアニメ業界には非常に珍しい存在だと感じました。
他校の天文部の部長で、部長という役職にふさわしい
大胆で、リーダーシップのあるしっかりとしたお嬢様風の美人。
ここまではそこまで珍しい設定ではない。
しかし、最終話付近での路万 健康(天文部部長)に対する行動には正直驚いた。
路万 健康に対して照れたり、嫉妬したり、怒ったりもしない。
彼に対する好意が真っ直で、受験で少し無理をしている彼を心配し
デートに誘い、夜遅くに一緒に星を見る。
非常に積極的な行動だ、他のアニメの高校生だったら
食事に誘うのが困難だったり、すぐに頬を染めたり、ライバルが現れたりするのに。
そして、キスをするのか!?というシーンも彼女らしく
また、このアニメらしくいい演出でした。
彼女が居なければ、★4つの評価で終わってしまうところでした
全体として、非常にうまくまとまっている作品で
2期があるならぜひ見たいですね。
こんな風に仲の良い友達と、寒空の下で一晩中星を見て過ごすっていうの
一回はやってみたいな~。
作品の類似性としては、「みなみけ」や「ハチミツとクローバー」に
近いものがあると思います。
この2つ、もしくはどちらかが好きなら確実に楽しめる作品です。