のだめカンタービレ

のだめカンタービレ感想

評価/★★★☆☆(51点)

のだめカンタービレ感想

制作/J.C.STAFF
監督/サヰケンイチ
声優/関智一,川澄綾子,小川真司,川田紳司など

あらすじ
ピアノ科に在籍しながらも指揮者を目指すエリート音大学生・千秋真一は、 生まれ育ったヨーロッパに重度の飛行機恐怖症である為に行くことが出来ず 将来に行き詰まりを感じて思い悩む日々を送っていた。 担任の教授の教育方針に反発し口論の末に決別、 別れた彼女にもつれなくされて自暴自棄になっていた。 ある日、千秋は酔っ払って自宅の前で眠ってしまう。 目が覚めると周囲にはゴミの山と悪臭、 そして美しいピアノソナタを奏でる女性がいた。

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演出が残念な日本初クラシック音楽アニメ

クラシック音楽を題材にしたアニメ、恐らく日本初のクラシックアニメかな?
私が知っている限りなので定かではありませんが。
この作品をレビューする前にちょっとだけ語ります。

アニメまたはマンガや小説は自分と知らない世界に触れることにも楽しみがある。
自分では絶対に経験しないようなファンタジーの世界や不思議な出来事、
自分の知らない部活動や他人の生活や青春時代や恋愛。
アニメなどにはそういった知らない世界に触れる楽しみがある。

このアニメもまた、そのうちの1つ。
クラシック音楽ははっきりいって一般の人には馴染みがないだろう。
せいぜい学校の音楽の授業で先生に聞かされたりした。位な人も多いはず。
そんな中で原作は漫画という媒体を利用して、
音のないクラシック音楽を表現しようと持った作者さんは尊敬します。

その音のない漫画の世界に音を付けたのがアニメ版。
実際にクラシック音楽が流れ、壮大で豊かな深みのある音楽が
作品全体に流れ続ける。
この作品を通じてクラシック音楽を機構と思った人がいるのも分かります。

しかし、マンガ媒体では読者の無限とも言える想像力で補った部分を
アニメで表現するうえで若干表現に物足りなさを感じてしまったのも事実。
演奏シーンは確かにきっちりと描けて入るものの、止め絵が多い場面も多かった。
もう少し大げさとも言える表現方法を用いれば、作品の迫力が増したかもしれない。
最終話だけはCGを使いよく動いていたのに全体でそれが多用されなかったのは残念。

肝心のストーリーの方ですが、非常によく出来ています。
天才だが飛行機恐怖症で海外に行くことが出来ない音大生の千秋、
変人だが猛烈にピアノが上手いのだめ。
この二人を中心にストーリーはクラシック音楽の世界をなぞるように優雅に描かれてます。

当初、この二人はお隣さん同士。
ひょんなきっかけから、のだめに絡まれることになった千秋は嫌がりながらも
彼女の奇抜な様と才能に魅入られていく、
彼の音楽への真剣さがイコール彼女への好意にも繋がりだします。

のだめのほうは・・・ちょっと変人過ぎて理解しかねますが千秋にぞっこんです。
彼女も彼の音楽的な才能に快楽すら感じ、彼に憧れ彼と共に在りたいと願う。
そのために努力する様はけなげで一生懸命です。

この二人を中心に、巨匠指揮者であるシュトレーゼマンや友人達と共に
互いに成長しながら、厳しいクラシック音楽の世界を描いている。
ストーリーの方は1期の段階ではこれから先が気になる展開が終わっています。
2クール近い長さでありながら、ストーリー自体の退屈さを感じない点は
基本的なストーリーがしっかりしているんだなと感じます。

声優さんは、熱血声優の関智一、私が大好きな川澄綾子など
しっかりした所で固めており、ドラマなどの媒体を見ていなければそこまで違和感はない。
特に川澄綾子さんは変人ぶりや奇声を発しまくっております。
(序盤のオ○ニー宣言に萌えれないの作品の性質上仕方ないですねw)

全体的にいい出来栄えです。
しかし、気になるのは演奏シーンの止め絵と迫力不足。
「涼宮ハルヒの憂鬱」ではライブシーンが非常にいい出来でしたが、
あれぐらいの動きと作画だったら、名作になっているだけに非常に残念。

あくまで漫画をアニメにしました。というアニメ。
アニメという媒体を生かしきれていない点は、アニメ作品としては微妙としかいえません。
この後の2期、3期でこの欠点が変わっていくかどうか、見ものです。