FORTUNE ARTERIAL 赤い約束

FORTUNE ARTERIAL 赤い約束感想

評価/★☆☆☆☆(11点)

FORTUNE ARTERIAL 赤い約束感想

制作/ゼクシズ、フィール
監督/名和宗則
声優/小野大輔,神田理江,峰岸由香里,鳴海エリカほか
全12話


あらすじ

上交通の要である珠津島(たまつしま)。そこには、桜の名所・珠津山や枯れない池と伝えられている千年泉がある。主人公の支倉孝平は、そんな珠津島に建つ6年制・全寮制の英国パブリックスクール風名門校「修智館学院」(しゅうちかんがくいん)へ転入するが、そこには吸血鬼が存在していた。

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はいはい、宣伝宣伝

今季のアニメとしては「ヨスガノソラ」の対抗馬?として放映された
アダルトゲーム原作の作品です。
しかし、あちらと違ってセクシー要素は殆ど無いのでそういうところに期待してはいけない。
基本的にストーリーは王道的かつ典型的なギャルゲーのストーリー展開だ。
学園ストーリーで多くの女性キャラクターを主人公の周りに配置しつつ
シリアス要素として吸血鬼という設定をつけている。
アダルトゲーム原作のアニメとしては珍しく、主人公とヒロインたちの関係性の変化や
気持ちの変化が割と自然に描かれており、ゆったりとした印象を受けた。
ただ、このアニメ、私は第1話の段階から見る気をなくしていた。
典型的なアダルトゲーム原作のアニメの始まり方のように、
多くのキャラクターを一話で出し、気になるところで2話へ持っていくやりかた。
更にはこれは全体的に言えることだが、ベタすぎる萌えイベント。
主人公が女風呂に間違えて入る、女の子が降ってくる、女の子とぶつかる、
典型的な萌え作品といえばわかりやすいかもしれない。
様々な萌イベントをコピペしたような内容は、
萌えイベントが起こるたびに私の見る気力をどんどんとそいでいきました。
逆にこういうギャルゲ的展開が大好きな方にはある意味おすすめかもしれない。
ただ根本的なストーリーは学園モノに吸血鬼という要素をたしたもののはずなのに
ありきたり、典型的、どこかで見たことあるの三拍子で展開されており、
吸血鬼の設定やネタも他のアニメで使われているようなものばかり。
全体的に話の構成に疑問を感じてしまった
だら~っと学園モノのストーリーを展開し、急に吸血鬼話になる、
話のつながりに不自然さを感じてしまう場面も幾つかあった。
テーマとしても原作がアダルトゲームとは思えないほど重い。
吸血鬼と人間の共存や生き方のようなものをテーマとしており、
吸血鬼と人間の関係性やそのキャラクターの心情が細かく描かれている。
しかし、こっちが感情移入する前にかってに盛り上げってるイメージが強く
キャラクターも多いせいで一人の一人のキャラクターに一切愛着を持てず、
テーマそのものががチープなものに感じてしまった。
更には最終話、殆どの内容が解決していない内容で、俺達の戦いはこれからだ的な終り。
ストーリー全体を見て「何が進んで何が解決したのか」がわからない。
11話の段階までは★2のレベルでしたが、12話のあの展開では★1に成り下がりました。
風呂敷を広げて、最終的には折りたたむの面倒くさくなって火をつけたような感じです。
原作のゲームを知っている人は「○○endか・・・」というような解釈ができるのかもですが
原作を知らない人にとっては「え?」となってしまう。
なんというか、無理に原作では回収されている伏線をアニメでは描写せずに濁して
原作ゲームを買わせようとしているストーリー展開になっており、
結果としてゲームの宣伝アニメのレベルの出来栄えにしか鳴っていない
しかも、こんなENDでは宣伝として成功してるとも言えないのですが・・・
このレビューを書く前に、原作ゲームのネタバレを少しだけ見たのですが
「吸血衝動は恋愛感情からくる」という設定を見つけました。
吸血鬼がその人間を好きになれば好きになるほど、吸血したくなり
結果として人間ではない眷属化させるという行動になってしまうという。
あれ・・・この設定面白いのにアニメで全然描写されたないよ?(苦笑)
そのネタバレを見た後に他のネタバレも見たのですが、悪くはない。
じゃあ、なぜアニメがこんなに消化不良かつ中途半端な丸投げになっているのか?
「ネタバレ」はゲームで。という制限があったのかもしれませんね。
結果として描いているテーマが軽く、伏線は回収されない。
最終的には原作の宣伝アニメを作ったが、宣伝にはならなかったアニメです。
作画だけは無駄に綺麗だったのは印象に残ってますが、
1年後にはキャラの名前からストーリーまですっかり忘れているのは間違いない作品です。