機動戦士ガンダムSEED DESTINY


機動戦士ガンダムSEED DESTINY感想

☆☆☆☆☆(0点)


機動戦士ガンダムSEED DESTINY感想

制作/サンライズ
監督/福田己津央
声優/保志総一朗.進藤尚美,石田彰,田中理恵ほか
全50話


あらすじ

コズミック・イラ(C.E.)71年6月15日。大西洋連邦とオーブ連合首長国による
オノゴロ島の攻防戦の中、シン・アスカはたった一発の砲弾で家族を失った。
妹 マユが落とした携帯電話を握り締め、彼は自らの非力さに絶望する。
その後、地球連合軍とザフト軍による大戦は、第二次ヤキン・ドゥーエ宙域戦、
ユニウス条約の締結を経て、一応の停止を見た。




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監督「TVシリーズは忘れてほしい」

ガンダムSEEEのシリーズ2作目
劇場版の情報もあったが2011年の段階で情報は一切無い。
まず目につくのは作画レベルの向上だろう。
SEEDが2002年に放映されたもので、本作品は2004年に放映されたが
キャラクターの作画のレベルは明らかに向上しており、絵的には前作よりも
見やすくなっている点は素直に賞賛したい
だが、ストーリーは壊滅的だ。
第一に異常なまでのパクリ・・・いや、この場合はオマージュというべきなのだろうか?
リスペクトという言葉を使うにはあまりにも雑に扱いすぎている
過去のガンダムシリーズの名場面の再現や名台詞の多様、モビルスーツの参戦。
一話の時点でザクが出ており、グフやドム、更にはサイコガンダムのパクリまで
MSのデザインするのがめんどくさかったのかな?と思うほど
他ガンダム作品からのパクリ・・・オマージュが多い。
これが1,2体ならファンサービスで許せたがそういうレベルではない。
更には名台詞や名場面を採用する。
黒い三連星をパクったときは流石にどん引きしました、
ガンダムでないギャグ漫画やラノベがこのネタをよく使う中、
ガンダムSEED DESTINYでも堂々の採用、監督さんと脚本家さんは
私の理解から斜め上に行ってしまったようです。
そしてSEEDから引き継がれた異常なまでの回想シーンの多さ。
今回は前期であるSEEDの映像まで回想シーンで使い
総集編も多用する、総集編は20話、29話、41話、47話と馬鹿みたいにいれやがる。
前半の20話の総集編と41話の総集編は許そう、
50話という長尺なストーリーでは2回くらい総集編をやっても私は文句は言わない。
だが、20話で総集編をやってたったの9話しか放映してないのに29話で総集編、
41話で総集編をやっておきながら、たった6話しか放映してなく、
しかも、あと3話で終わるのに47話で総集編、視聴者を舐めすぎている。
しかしながら序盤のストーリーは悪くはない
ストーリーは前期で戦争終結した後から描いている。
前作のオマージュなのか3人の地球軍のパイロットが
ZAFTで開発されていた3体を持ち出すところからストーリーは始まる
主人公?であるシンアスカは前期のオーブ戦のおり家族を失っており
そのせいで戦争を憎み、オーブを戦場にしたカガリを憎んでいる
奪われた3体のガンダムを追う最中、テロ行為が起こる。
テロ行為は前期で核を打ち込まれていたコロニーを地球へ落とすという
ガンダムでは有名な地球への攻撃作戦の1つだ
だが主人公達の活躍もあり破片だけが地球へ落ちるが、
テロ行為を行った機体がZAFTの機体であり、戦争がまた始まってしまう
ここまでのストーリーの流れは気持ちいいものだった。
だが、開戦してからストーリーがおかしくなる。
テロがきっかけで戦争が始まり地球軍とザフト軍の戦闘が始まり、
前期では同盟国だったオーブは地球軍と同盟を組む
ザフト軍である主人公?達は一時的に停留していたオーブを離れた瞬間に
地球軍に襲われ、ピンチになる。
そして都合よく、何の説明もないまま、また発動する
「種割れ」
本作品でも種割れについては作品中で一切説明ありません。
都合のいいピンチ回避イベントにしかすぎず、別の手段によるピンチ回避を
この脚本家は持ち合わせていないようだ。
修行して機体が金色に輝くほうがよっぽど理解できる
そもそも戦争締結していた理由が
「お互い大量破壊兵器になくなっちゃったし、代表的な人も死んだから停戦しようぜ!」
っていうのが前作の最後ですからね。
根本的な「コーディネーターとナチュラル」の人種差別による戦争という根幹が
解決されていないのに、登場人物たちは「なぜ戦争を繰り返すんだ!」と叫ぶ。
だって何も解決になっていないじゃないか。
前期の最後で大量破壊兵器をうちまくって、いきなり戦争終結!と言われても
その時は大量の命が絶たれ大量に怨恨が生まれたはず、
行き場のない感情はテロ行為や戦争の再開になるのは確実だ。
だが、今作ではそれすら否定する。
ロゴスという謎の武器商人たちが戦争の発端になっていると言い出すZAFTの代表、
簡単に絶対的な悪であるロゴスとそれを打つ主人公達の正義の矛先という
安易な図式を創りだす。
これを倒せば戦争が終わるんだよ!と簡単な組織を作り出すのは
物語の序盤ならまだしも、前期を含め70話以上物語を進めたところで言い出すのは
遅すぎるうえ、後付け設定過ぎて呆れてしまう。
コーディネーターとナチュラルの人種差別という根幹の解決はどこへいった?
もともと、この脚本家にこんな長すぎるストーリーを書くことが不可能だ
前期から続く回想シーンの多さと総集編の多さは、脚本の遅筆が起因であり
行き当たりばったりにストーリーを進め、物語を組み上げる能力がない。
そしてパクりだらけのストーリー展開。
中盤、主人公?であるシンアスカは敵であるステラを救う、
だが、ステラをかわいそうだからと敵のもとに戻し、結果としてまた敵となる。
そして登場する巨大なガンダム、デストロイガンダム。
完璧にZのフォウムラサメとサイコガンダムのパクリだ。
これをオマージュやリスペクトと呼ぶにはZに対して失礼かつ雑だ、
こう言った要素はネタとしてなら楽しめるが、真剣なストーリーの中で
ここまでパクると、誰でも脚本をかけてしまうのではないだろうか。
前作は砂漠の虎が出てくるまでは1stガンダムのオマージュとして機能していた、
だが、今作はZガンダムのシナリオを中途半端に採用したり、
ネタ的なオマージュ要素を入れまくり、結果脚本家の無能さを自ら露呈している。
「新しいストーリーなんて思いつきません、既存のガンダムストーリーからぱくります」
堂々とそう言ってもらったほうが清々しい。
Zガンダムではフォウの死により主人公は成長したが、
今作はただ死に主人公?の怒りを増長させ、暴走させる原因となっただけ。
主人公?は最後まで成長しない、子供のままだ。
そう、成長しないからこそ主役の交代があった。
彼を悪側のパイロットとして最終的に描いてしまったことが本作の大きな欠点だろう
物語の後半、ロゴスを滅ぼし平和になったかと思いきや
今度はZAFTの代表が悪いヤツ扱いになってしまう
原因はZAFTの議長であるデュランダルが始めた計画
「全人類の遺伝子を調査し、その人に向いている職業や役割を与える
 その結果、より効率的な社会運営ができる」
というデスティニープラン。
遺伝子による職業の選別は技術の進歩した未来ではある意味、
職業選択の決め手としては面白いかもしれない。
また人種差別という理由で戦争をするこの世界の人物はある程度役割や仕事を決めたほうが
平和になる可能性は高いだろう、しかし、このプラン、付け足しがある
「従わない物は淘汰、調整、管理される」
この点でキラ・ヤマト陣営は「自由ねぇじゃん!」とご立腹されたようで、
他の戦争の解決方法もないままデュランダルの計画を止めようとする。
作品中ではラクス・クラインやキラ・ヤマトが絶対的な正義として描かれてしまい
結果、ZAFTに味方している主人公であったシン・アスカが悪になってしまい
キラ・ヤマトを正義とする主人公交代という図式になってしまった
シン・アスカについては、デュランダルがデスティニープランを言い出したところで
疑問をいだき離反するべきだった。
そのためにステラ使い、シン・アスカがデュランダルに疑問を抱くような展開にすれば、
話はもう少し自然になったはずだ。
そうなれば、戦争の解決方法もないまま「平和!正義!戦争良くない!」しか言わない
キラ・ヤマト達の正義がデュランダルの支配的な平和より際立ち、
主人公であるシン・アスカの成長も描けたはずだ、彼は最初から最後まで成長しない。
主人公側が明確な戦争の終わり方を示さないのが最大の欠点だ。
ZATFは遺伝子により先天的に職業や役割を決め、不平のない世界を創り上げようとする
地球軍はコーディネーター全て殺し、ナチュラルだけの世界を創り上げようとする
この両者ともやり方には問題があったものの、戦争自体は終わる。
そして残された人はそれなりの平和を手に入れる。
人種差別という戦争の根幹がなくなるのだから当たり前だ
だが主人公側がなんだ?平和に、話し合いで、戦争はだめ、争い合うことは無意味、
それで戦争の根っこにある人種差別や憎しみが簡単に解決するのだろうか?
また同じように戦争を繰り返すはめになってしまうだろう、
ラクス・クラインは実はロゴスという裏設定でもあるのだろうか?
前作合わせて全100話という長いストーリーをやったが、
結果的に戦争の根幹は解決せず、このままの状態ではまた戦争になるだろう
ストーリー自体が戦争の答えや行く末を解決していないまま終わった。
これでは前作の状態で終わったほうがよっぽどましだっただろう。
そして都合よく生きていたムウラフラガ。
彼が前作SEEDでストライクガンダムが木っ端微塵になり、宇宙空間に
割れたヘルメットまで描かれ、実は生きていましたという展開が許されないはず、
だが一話の時点から彼は仮面をつけて正体不明の金髪で声優が小安武人な人でした。
だけど私は思っていた
「こいつがムウラフラガなわけがない、あ!そうか、確か前作で彼の父は
 クローン(ラウ・ル・クルーゼ)とか作ってたしその一人かな?」
と、だが、違ったまじでムウラフラガだった(苦笑)
前作で彼を殺してしまったことにより色々と反響もあったのだろう、
だが、それをそのまま反映して生きていました!とする事は
ある種、殺したままにしたほうがよかったと言わざる負えない。
それ以前に正体が本編で明かされる前にOPで
バレているのは何とならなかったのだろうか(苦笑)
彼はどうやって生きていたのだろうか?
お得意の「セーフティーシャッター」だろうか?
ヘルメットが外れた宇宙空間の中でセーフティーシャッターが
彼を守ったのだとしたら、すごい技術だ「セーフティーシャッター」
更には核を積んでいるはずのキラが乗るフリーダム、
彼の機体は物語の中盤で今作の主人公?のシンアスカに破壊される。
だが、都合よく「核エンジン」のスイッチを切っていたため、
シールドごと貫かれても無事だったキラ・ヤマト
すごいぞセーフティーシャッター。私も欲しいなセーフティーシャッター。
更にはアスラン・ザラ、前期ではもう一人の主人公、
今作ではシンの指導役っぽい感じで出ている
序盤はオーブでカガリの護衛としていたが、ZAFTの動向を探るためプラントに行ったら
議長の口車に載せられてZAFTに復帰。
だがキラが打たれたことをきっかけにまた疑問を感じZAFTを裏切るアスラン・ザラ
・・・貴方は前作でも軍を裏切ってましたね(苦笑)
序盤、彼は主人公?であるシン・アスカにこう言われている
「やってることむちゃくちゃじゃないですか、貴方は」
私もそう思う(笑)、彼の行動は本当にめちゃくちゃだ。
彼はそのままオーブにいてカガリやキラと共にアークエンジェルにいたほうがマシだった
そして終盤で暴走するシンを止める役としての彼なら見れたのに、
出しゃばり過ぎなうえ、軍裏切り、女性キャラをたらしこみまくり、
ぶれまくりなキャラクターになってしまった。
今作で一番ムカツクのはカガリ・ユラ・アスハだろう。
彼女は前期で死んだ父の代わりにオーブの代表になっているが、本当に無能だ
綺麗ごとばかりを言い、態度がでかいだけで、特別戦闘ができるわけでもない、
人に言われたとおりに動き自分で考えることをしない。
更にはオーブから抜けだした後、オーブが戦争しまくりな状態になれば
自ら戦場に赴き「戦争するな!」と叫ぶ。
戦場で行方不明になっていた代表にいきなりそんな事を言われて
戦争をいきなり止めるような奴はいるでしょうか?何も考えてません。
駄々をこねてはいたが、オーブを仕切っていた奴の言葉のほうがよっぽど説得力があった
前作では真っ直ぐなキャラクターで若干馬鹿っぽくはあったが、好感が持てた
だが今作ではただ馬鹿で状況を混雑化させるだけの存在になってしまっていた
ただ逆にそれだけ駄目だっただけに41話での彼女の活躍はよかった。
もう少し・・・あと20話くらいこの行動が早ければ彼女の成長として
良い評価にもできただけに残念だ。
最初からキラ、ラクス、カガリ、アスランはオーブにいたまま、
オーブの理念を貫けばよかったのだ。
そうする事により、シン・アスカがデュランダルに疑問をもつような展開になれば
みんなでデュランダル倒そう!という図式が自然に生まれ、
前作のキャラクターもいい具合にあまり出しゃばり過ぎずに絡めたはずだ。
最悪、アスランとメイリンが共に逃げているときにもっと疑問を感じ
デュランダルを疑ってもいい。
あそこが物語の取り返すことの出来る最終ポイントだっただろう
個人的な意見になってしまうかもしれないが、
私はSEEDの既存キャラよりも、DESTINYからの参戦したキャラクターのほうが好感が持てる
主人公?のシン・アスカは終盤で成長すれば、もっといいキャラになったはずだ
新規のキャラクターを脚本家や監督があまりにも雑に扱いすぎている。
その極みはもちろん、シン・アスカの主人公降板だが、
彼とルナマリアの恋愛要素も酷い
それまで一切、シン・アスカとルナマリアの恋愛的フラグはない。
むしろルナマリアはアスランに憧れ&恋愛もいだいており積極的に行動していた
だが終盤急にルナマリアとシン・アスカがくっつく、意味不明だ。
ルナマリアは落ち込んだシン・アスカに母性本能でも刺激されたのだろうか?
本当にストーリーが雑すぎる。
そして極めつけ、私はwikipediaでこの発言を見て、
この人はアニメ業界から消えてほしいと本気で思ったくらいだ
監督自ら本作品終了後にこう発言した
監督:福田己津央「TVシリーズは忘れてほしい」
この作品に関わった多くの声優さんの演技、多くのアニメ制作スタッフの労力、
そして見てくれた視聴者の時間。その努力と時間と感情をなかった事にする。
そんな発言が許されるでしょうか?
監督自らこの作品が失敗だったと認めるようなものです。
このガンダムSEEDのという作品がなぜ人気が出たのか、
それは声優さんの実力と作画のレベルの高さ、戦闘シーンの派手さ、BGMだろう。
声優さんの実力については前期でも評価したが、
かなり熱演しており、本当は詭弁だらけのセリフがまとなセリフに聞こえてしまい
そこに高いレベルの作画と戦闘シーン、そして雰囲気にあったBGMが流れ
雰囲気に飲まれてしまう。
それだけ監督と脚本家以外のレベルは高かったのだ、
それを全てムダにする監督と脚本家(監督と脚本家さんは夫婦です)
本作の唯一の救いはガンダムSEEDという作品を駄作に貶めた
監督と脚本家さんがこの作品を境に仕事をしていないということだ。
二度とアニメ業界に関わってほしくない、
いや、アニメに関わる人なら「忘れてほしい」なんて発言をした人の下で
仕事なんかしたくないはずだ。
脚本家の仕事が早ければ、回想シーンももっと減り、使い回しのシーンも減ったはず。
仕事が遅いせいでスケジュールが間に合わず、回想シーンや使い回しのシーンを入れなければ
放送に間に合わなかったのだろう。
アニメ制作スタッフさん、貴方達の仕事は素晴らしかった。
声優さんの演技も素晴らしかった、理解しかねるキャラクターの心情や言動を
熱演する事により雰囲気だけでもキャラクターの魅力を引き出した声優さんの演技は
声優という仕事の本質を実感させるものでした。
更にはMSなどのロボットのデザインを担当した方々、
ストライクフリーダムやインフィニットジャスティス、デスティニーガンダムなど
最強過ぎてしらけてしまいがちでしたが、デザイン自体は非常にかっこいい。
デスティニーガンダムはぜひ、イザーク・ジュールに乗って欲しかった(笑)
あえてこんなふうに書くのは、本来のこの評価を
全て監督と脚本家が台無しにしているということを示したいからだ。
監督と脚本家さえ違えば、ガンダムSEEDという作品は名作になったかもしれない。
それだけに残念だ、本来70点付けられた作品が監督と脚本家のせいで0点になってしまう
制作スタッフさん、声優さん、貴方達のせいではありません。
監督と脚本家さんがマイナス100点くらいの仕事をしているため
このような評価しかできないことをくやみたい。
悪い点を言い出したらキリがない、本来ならもっと書いていたのだが
あまりにも長すぎてしまい随所カットして文章を構成しました。
もう・・・不満が止まらないよ(苦笑)
監督と脚本家はこの作品で何をしたかったのか、
色々な意味で問いただしたい作品です。