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とある飛空士への追憶

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とある飛空士への追憶 [DVD]

制作/
監督/
声優/小野大輔,浪川大輔,神木隆之介ほか


あらすじ
『とある飛空士への追憶』の世界では中央海と呼ばれる海を挟んで1万2000キロメートル隔たった西方大陸と東方大陸の2つの大陸のみが存在し、西方大陸を支配する神聖レヴァーム皇国と東方大陸を支配する帝政天ツ上の両国が戦争を続けている。



なんだこれは・・・・


原作はライトノベルな本作品。
『このライトノベルがすごい! 2009』の作品総合ランキングでは10位を獲得した作品で
人気も高い、本作品は2011年に公開された。

本作品のレビューの前に1つ付け加えなければならない。
私はいつものように見るアニメを探し、このアニメのタイトルを見かけwikipediaを見た
すると、そこには驚愕の一文があった。

「原作を読まずに製作を進めた上層スタッフが複数存在しており、
さらに監督がストーリーの整合性を把握していなかったようである。
製作スタッフ自らも「矛盾点がいくつかある」と認めている。」

どうだろうか(苦笑)
ちなみに原作は「全一巻」であり、ページ数としては344ページ。
一般のライトノベルとページ数は変わらないのだが、
原作を読まずに制作スタッフがアニメを制作したらしい。
更に主人公の声優は「神木隆之介」、ヒロインは「竹富聖花(アイドル)」と
期待するほうが無理な前情報を目撃し、気になってしかたなくなって見ることにした(笑)

基本的なストーリーはラブストーリーアクション。
政天ツ上と戦いを続けている神聖レヴァーム皇国、その国の王子はヒロインと婚約をした
だが戦いは日々過激になり、ヒロインの街を襲う。
主人公はそんなヒロインを無事に王子の元へ送る任務を受ける所からストーリーは始まる

まず見だして気になるのはもちろん声優だろう。
神木隆之介さんの演技は酷く、サブキャラクターが普通の声優さんのため
余計に「浮いてしまう」感じが強く、違和感が半端ない。

声の出し方がアニメでの演技として間違っており、
ドラマなどで見かける「神木隆之介」さんの演技はそこまで気にならなかったため

もう少し音響監督さんの指導などで何とかならなかったのか?と感じてしまうレベルだ
(サマーウォーズでの演技はもう少しマシだった気がするのだが・・・)

更にヒロイン、序盤はほとんど喋らずに「はい」くらいしか言わず
演技力の悪さはそこまで感じなかったが、中盤から長いセリフを話しだすと一変、
抑揚のない声の演技で、同じようなリズムで喋るためキャラクターの感情が
あせっているのか落ち着いてるのかすらわからない。
(ヒロインが「はい」か「いいえ」しか言わないのは原作では理由があるらしい)

ついでに言ってしまえば、ヒロインが歌うシーンが結構あるのだが
もう本気で苛ついてしまうほど「下手」で驚く。
この演技と呼べる演技じゃない二人のセリフがこの作品の8割を締めている。
キャラクターに感情移入することなんて不可能だ

唯一の救いは空中戦シーンの作画の良さだろう。
動きも迫力のあるダイナミックなシーンで描写されており、
そこだけは「スクリーン」でみる意味のあるシーンといえるだろう。
ただ、面白みのある戦闘シーンとはいえない。
動きもかなり単純で作画の質こそよかったものの内容に関しては普通だ

しかし、これは私だけかもしれないがかなり違和感を覚える部分もあった。
特に最初の戦闘シーンで出てくる「追尾ミサイル」。
ファンタジーの時代設定なのでいくらでもそういった要素入れられるのだろうが、
それまでのイメージ的に追尾ミサイルという設定が出なさそうな感じなのに
いきなり追尾してくるミサイルが出てきたのは驚いた。

ストーリーは「敵から逃げつつ王女さまを送り届ける道中」であり、
それ以上でもそれ以下でもない。
道中で色々ありながら主人公とヒロインの心情の変化を描かなければならないが
その「色々」をかなり端折っているのがわかりやすく、
端折ったせいで主人公とヒロインの心情の変化についていけない。
ついていけないのに、その二人の演技も最悪なので完璧に置いてけぼりだ。

王女様がいきなり髪を切ったり水着?っぽい姿になってる時は
かなり驚いたというか「あれ・・・?そういう伏線みたいなのあった?」と
思わず見返したが、本当に唐突だった(苦笑)

ストーリー終わり方も結局何がしたかったんだと思わず思ってしまう。
最後の最後までダレダレな感じで、見終わった後に何も残らない、いや訂正しよう。
なんという駄作だという印象しか残らない作品だ

全体的に見て本当に駄作だった。
脚本も駄目、声優も駄目、派手なだけの戦闘シーンといいところが本当になく
感情移入させなければならない二人に一切感情移入できず、
何がしたかったんだという虚しさしか残らない。

原作を読まずに製作を進めたというのは本当に納得できる作品だ
原作に対して「失礼」という感情は制作側になないのだろうか???
下手な芸能人声優を使い、原作を読んでいないので面白みにかけるストーリーにして
タイトルと大まかなあらすじとキャラクターの名前だけ借りて、
こんな駄作に仕上げてしまう。

期待して見に行くであろう原作ファンにも、原作者にも失礼すぎる作品だ。
恐らくまじめに作ればもっと面白くなる作品なだけに残念で仕方ありません。
こういった作品が二度と生まれないことを願います。

「」は面白い?つまらない?

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