おいら宇宙の探鉱夫

評価/★★★★☆(60点)


おいら宇宙の探鉱夫 [DVD]

制作/トライアングルスタッフ
監督/飯田馬之介
声優/山口勝平,日高のり子,大塚明夫ほか


あらすじ
未来の宇宙、ラングランジュ・ポイントのひとつにトータチスという小惑星が固定されていた。そこに住む唯一の子供、牛若は小型ビークルの操縦免許取得に意欲を燃やしていた。その頃、地球に再接近するハレー彗星をトータチスと同軌道上に固定しようという、巨大プロジェクトが進行していた。しかし、地球高軌道上の軍事衛星が同じエリアに紛れ込んでいた。




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未完の名作


本作品は故・飯田馬之介監督によるOVA.
1994年から発売され全6話の予定だったが様々な事情から
2話までしか制作されておらず、未完ということになっている作品

基本的なストーリーはSF。
小惑星トータチスに住む唯一の子供「ウシワカ」、
彼は小型宇宙船の免許取得の私見に挑んでいた。
しかし、そんな中、トータチスい核ミサイルを積んだ衛星がぶつかろうとしていた・・・
というところからストーリーは始まる。

序盤から面白い。
宇宙という空間を最大限に生かしたシーンの数々は
90年台に作られたとは思えない出来栄えで、
作画的にも浮遊感がきっちりと描かれておりSF好きにはたまらないシーンの連続だ

特に序盤から小惑星に「核ミサイル」がぶつかり小惑星は大混乱になる。
そんな中、そこで働いている住人たちは事故処理を何とか行なっている
それだけのシーンなのだが、細かく宇宙の設定を生かしたシーンの数々、
重力や物理の法則をきっちりと生かした展開は見ていてワクワクする感覚を覚え、
登場人物たちに思わぬ危険が迫るとこっちまで息を呑んでしまう。
本当にぎりぎり助かっているシーンが多くハラハラだ。

障害物を片付ける、ぶつからないようにする、救援者を助ける。
これだけのシーンなのだが現実感あふれる「宇宙」の描写が何ともリアルで
画面に釘付けになってしまう。

主人公はそんな中、試験に受かりたくてたまらない。
小型宇宙船で惑星まで変えれば試験合格なのだが、
核ミサイルの影響で破片が小型宇宙船にあたり、燃料は切れるわ
障害物にあたってヒビが入って空気が漏れるわともう危なっかしくて仕方がない。
しかし、そんな状況を主人公は打開していく。
そして試験の結果は・・・と試験の結果が分かった後くらいで
全2話が終了してしまう・・・。

なんとも・・・なんとも・・・惜しまれる・・・・
何故、残り4話がない、何故、このアニメの続きがない、
なぜ、このアニメは未完なんだ!!!
と思わず叫びたくなってしまうほど本当に、本当に惜しまれる作品だ。

恐らく続きがあれば、もっと宇宙という厳しい環境での
主人公の軽快で大胆な行動が見れただろう。
たった2話でこれほどまでに惹きつけられたのだ、
あと4話あればきっち名作になったに違いない。
それだけに本当に残念だ・・・

全体的に見て・・・いや、2話だけ見てというのが正しいが
コレほどまでに続きが気になる作品は久しぶりだ。
ネタバレになるが、核ミサイルが当たったトータチスは地球への落下機動に入っている
そんな状況をどう打開するのか・・・あぁ気になって仕方がない。

しかし、未完だ。
もう約20年経ってしまい監督さんも亡くなってしまっている。
続きが作られる可能性はかなり低い。
恐らく作られるなら「リメイク」という形になってしまうのだろうが
この作品のレベルを別のスタッフで作って同じレベルの作品になるのだろうか?
声優さんも恐らく変更されてしまうだろう。

だったら未完のほうがいいのかもしれない・・・。
いちアニメ好きとして色々な事を考えさせられる作品です。
ただ、未完なのにちゃっかりDVDは出てるというのが何とも・・・(苦笑)