この男子、宇宙人と戦えます。~僕らのセカイのまもり方~

☆☆☆☆☆(6点)


この男子、宇宙人と戦えます。~僕らのセカイのまもり方~ [DVD]

制作/山本 蒼美
監督/山本 蒼美
声優/木村良平,豊永利行,平川大輔 ほか


あらすじ
”セカイ”は突如、宇宙人の侵略にあった。
丘の上で倒れていた記憶喪失の高校生カカシは、「宇宙人臨時対策本部」の有川とシロに保護される。なぜか宇宙人に対抗する力を秘めていたカカシは、能天気な有川と俺様系のシロとの奇妙な共同生活を送りながら、今日も宇宙人と戦っている。そんなカカシをやさしく見守る有川。厳しくも気遣うシロ。懸命に”セカイ”を守るカカシだが、ある事実を知り戦う理由を見失ってしまう。それぞれの想いがすれ違い、そして…




スポンサーリンク

この男子たち、ホモ臭いです


本作品は若手クリエイターである山本蒼美さんが制作したOVA。
wikipediaなどもなく情報がかなり少ない。

見だして感じるのは作画枚数の少なさだろう。
まるで「FLASHアニメ」を見ているかのようなあからさまな作画枚数の少なさは
動きという面での面白みはない。
演出も「シャフト」のような文字を多用する演出が多く、
まるで漫画を見ているかのような感覚になりアニメショーン的な面白さは薄い。

ストーリー的にもかなりおいてけぼりだ、
話の尺が30分という短さのせいもあるのは分かるのだが、
何か知らないけど宇宙人が毎日1体ずつ襲ってきて
それを倒せるのが「カカシ」で彼は記憶が無いくらい。
宇宙人の目的やカカシがなぜ宇宙人と戦えるのかは置いてけぼりだ
設定の殆どをナレーションで片付けてしまっているのもいただけない。

キャラクターに関しても「腐女子さん」を意識したのかはわからないが、
まあ・・・BL臭がぷんぷんのキャラクターデザインの4人の同居生活が描かれる。
あからさまにお風呂のシーンなど狙ったシーンも多く、
男3人がよりそっている様子を我慢出来る方にしかおすすめできない
なおかつ男同士が手をつないで寝るというシーンを許容出来る方にしかおすすめできない
見る人の好みをかなり選ぶキャラクターになっている。

色合いもかなり強く、光や文字の演出を濃い色で強調しているのはわかるが
「ほら雰囲気出ているだろ」「おしゃれだろ」と監督のにやけ顔が浮かぶくらい
自然な演出とはいえない。

30分という癪なのにテンポも悪い。
前半の10分で男同士の共同生活を描き、中盤は記憶喪失のカカシの心理描写、
そしてカカシの葛藤という流れなのだが、キャラクターの心理描写を優先するあまり
テンポを犠牲にしてしまっていた。
テーマとして「世界はやさしいか」というのを終盤連発してくるが
その「世界はやさしいかどうか」というテーマに対しストーリーが未熟だった

全体的に見て「若い女性の監督」が作ったというのがわかりやすい作品だった。
新海誠さんや新房昭之さんの影響を受けている部分が多く、
新鮮味や内容の面白さがなく監督の自己満足が全開に出過ぎている。
この監督さんの価値観に共有できる「女性」はもしかしたらハマるのかもしれないが
30分という尺では深いキャラ描写ができているわけでもなく、
結局、この作品で何がしたかったのかがわからない。
監督さんの好きな「BL」「新海誠」「新房昭之」という3つを組み合わせただけの作品だ

30分という尺で色々詰め込みすぎている感もある。
宇宙人と戦う、記憶喪失、宇宙人に対向する組織、そして4人のキャラクターと
あからさまに30分という尺では詰め込みすぎな設定を詰め込み
更に「テンポ」の悪いストーリー展開をしてしまっているため面白みにかける。
キャラクターの丁寧な心理描写をしたいがためにテンポと設定の説明を投げ
結果として「ホモ臭いアニメ」という印象しか残らなかった。

本来なら、この監督の第二弾を見る予定なのだが
更に「BL臭」が増しているという情報を見たので流石に私個人として限界なので
見るのを控えます。
恐らく山本蒼美さんは監督よりも「演出家」に向いているのでは?という感じがした
予算が少ないせいで止め絵連発のアニメーションは厳しかったが、
「新海誠」「新房昭之」両名の影響を受けているものの演出面で面白い部分はあった

ただ、アニメーションとしての動きやストーリー構成、
キャラクターの見せ方など演出以外の面での力不足をひしひしと感じてしまった。
まだまだ若い監督さんなだけに今後のご活躍を期待しております

スポンサーリンク