アイアンマン ライズ・オブ・テクノヴォア

評価/★★☆☆☆(24点)


アイアンマン ライズ・オブ・テクノヴォア(Blu-ray Disc)

制作/マッドハウス
監督/<浜崎博嗣/div>

声優/藤原啓治,岡寛恵,入野自由ほか


あらすじ
アイアンマンを性能的に遥かに凌ぐ新型有機テクノロジーアーマーを開発した若くも歪んだ天才技術者エゼキエル・ステイン。彼はトニー・スタークが打ち上げようとしている最新の人工衛星の発射場に対してテロ攻撃を仕掛け、巧みにスタークを事件の首謀者に仕立て上げる。アイアンマンは自らの疑惑を晴らすべく、自分を逮捕しようとする国家組織S.H.I.E.L.D.(シールド)の追撃をかわしつつ、エゼキエルとの決戦に挑む・・・。




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外側はアイアンマン、中身は何だこれ


本作品は実写映画でお馴染みの「アイアンマン」のアニメ化OVA.
過去に何度かアニメ化されているアイアンマンだが、
過去にもアニメ化したことのある「マッドハウス」が制作している。
トニー・スタークの声優さんに関してはもちろん、藤原啓治さんが担当している。

基本的なストーリーはアクション。
大富豪で元武器商人であるトニー・スターク。
彼はある日から「アイアンマン」として日夜平和を守っていた
そんな彼が最新の人工衛星を打ち上げようとしている時に、
突如会場にテログループが現れた。
事件の首謀者はアイアンマンを性能的に遥かに凌ぐ新型有機テクノロジーアーマーを
開発していた・・・というところかストーリーは始まる。

見だして感じるのは作画の素晴らしさだろう。
キャラクターデザインも実写のアイアンマンをきちんと意識したデザインになっており
肝心のアイアンマンのデザインもアニメで見劣りすること無く、
きっちりとアニメで「アイアンマン」が空を駆けまわるシーンを序盤から描く。
アイアンマンの魅力の1つでもある空中戦の浮遊感を
アニメでもきちんと「アイアンマン」の面白さを感じることができる。

アイアンマン以外にもメカのデザインや敵のスーツのデザインもしっかりしており、
マッドハウスならではの硬派な作画でハリウッド映画の雰囲気を醸しだしており、
実写のアイアンマンに負けない・・・と言うのは言いすぎかもしれないが、
実写を見た後でもアニメで絵的に見劣りしないというのは素直に評価したい。

ただストーリーがかなり厳しい。
敵である「エゼキエル」が軟弱な感じの若者で、今までのアイアンマンの敵に食らえると
見劣りする敵キャラだ。
たしかに彼が生物工学と機械工学の融合のアーマーを着ている姿はかっこいいのだ
デザイン的に「ペルソナ」のような印象は若干世界観から浮いており、
「エゼキエル」自身のキャラクターもアイアンマンらしくない。

入野自由さんの高い声とキャラクターは合っているのだが、
彼のセリフは「電波」的な感じで回りくどく面倒くさい(苦笑)
これまでのアイアンマンの敵がわかりやすい目的を持っていただけに
彼の回りくどいセリフ回しや彼の行動目的が微妙としか言いようが無い。

主人公であるトニー・スタークとエゼキエルの会話が
エゼキエルが電波で回りくどいためテンポが悪く面白く無い。
登場人物が少なくメインの敵キャラが「エゼキエル」のみなので、
敵の魅力が無いというのはストーリーとして致命的だった

序盤で本作品の敵とアイアンマンがぶつかり、
アイアンマンは敵を倒そうと1人で行動する
それは別にいいのだが、本来アイアンマンと共に敵を追いかける立場のはずの
S.H.I.E.L.Dがアイアンマンを追いかける立場になっており
「え?アイアンマン捕まえるより敵倒すほうが先でしょ?」と感じてしまう。
アイアンマンとS.H.I.E.L.Dの戦闘シーンがいいだけに、
その戦闘シーンの意味が無意味な感じになっているのが何とも残念だ。

アイアンマンに情報を伝えるために追いかけるという展開ではあるのだが、
最初から教えておけよ!と教えるタイミングがあっただけに、
尺稼ぎとアイアンマンとS.H.I.E.L.Dの戦闘シーンをしたいための
ストーリーになってしまっているのは残念だ。

終盤のストーリーも酷い。
「エゼキエル」が使用していたスーツが暴走?し彼は自滅、
いかにもな巨大化&怪物になってしまうという物凄い安易かつ唐突な展開は
流石に苦笑しつつ見るしか無く、ご都合主義展開も目立ちまくってしまい
展開も意外というよりは滅茶苦茶な展開だ。

全体的に見て作画や声優さんは悪くはない。
特に戦闘シーンの作画は浮遊感もきっちりと出ており
戦闘シーンだけなら★4以上の評価ができたのだが、
「アイアンマン」の世界観を無視するような魅力のない敵や、
尺稼ぎの目立つストーリー展開、ご都合主義の目立つストーリー展開、
展開が滅茶苦茶すぎて苦笑するしかない終盤の展開など、
脚本が本作品の足を引っ張りまくっていた。

アイアンマンを全く知らない人が楽しめる作品でないためあくまでファン向けだが
アイアンマンファンなら序盤から中盤までは楽しむことができるだろうが
終盤の展開はファンでも厳しい展開だ。
もう少しまともな脚本であれば、
それなりに楽しめる作品になりそうだっただだけに残念で仕方がない。

この作品が面白ければ他のアニメになったアイアンマン作品を見ようと思ったのだが・・・
若干食指が遠のいてしまった感じだ(苦笑)

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