ゆるゆり なちゅやちゅみ!

2016年6月29日

評価/★★★☆☆(50点)

スポンサーリンク

冬休みなのに夏休み、まさかのOVAらしいセクシー要素も!?

本作品はゆるゆりのOVA
2014年12月に先行公開して劇場で放映された
監督は1期の太田雅彦から畑博之に変更されており、
アニメーション制作も動画工房からTYOアニメーションズに変更されている

見出して感じるのはまったり感だろう。
ゆるゆり1期や2期は日常アニメではあるもののギャグ的な要素も強く
特に2期はギャグ要素がかなり強くなっており、テンポも早い作品だった
日常アニメでありながらギャグアニメ、そして百合アニメなのが
私のこの作品に対する印象だった

だが、本作品ではそんな印象がいい意味でも悪い意味でも薄まる。
「まったり」「のほほん」「スローテンポ」
日常アニメにおいて欠点とも評価すべき点ともいえる感想が思わず浮かぶほど
ゆったりとした雰囲気の中でゆるーい日常ストーリーが展開される

演出的にも「キャラクターのアップ」で表情を映すシーンよりも
遠いアングルでごらく部全体を映すようなシーンが多く、
より「女の子同士のまったりとした雰囲気」を本作品では強めており、
本来ならギャグになっているようなシーンもまったりとした雰囲気の中で描いているため
笑いに繋がりづらくなっている。

簡単にいえばギャグ的演出がほとんど排除され、100%日常アニメ作品になっている
あくまでも日常の中のちょっとしたボケ、あくまでも日常の中のツッコミ、
キャラクター同士の「会話」がTVシリーズに比べると非常に自然で
まったりとした雰囲気の中でよりリアルな女子高生の日常が描かれている

だからこそギャグ的要素の強いキャラクターのお約束ギャグなどは若干浮いてしまっており
お約束のギャグではあるものの、この作品の雰囲気からは若干逸脱している
鼻血などもギャグ的演出が薄いためお約束ギャグが笑いに繋がっていないのは残念だ
1期や2期ではギャグアニメよりの演出だからこそお約束ギャグが浮かなかったが、
日常アニメ寄りになってしまったことによる弊害といえるだろう

中盤以降は特にその傾向が強い。
前半は原作のエピソードを交えつつオリジナルストーリーを展開しているが、
後半からはオリジナルストーリーのみで「キャンプ」に行く話を描写している
そのせいか後半からはギャグらしいギャグが少なく、
百合描写も百合というよるは「女の子同士のイチャイチャ」になっており、
あくまでも日常の範疇に収めている。

更に言うとストーリーの展開が唐突だ。
冒頭のハリウッド映画パロディ展開は悪くないのだが、
話と話が唐突に切り替わって場面が変わるシーンが多く、
まったりと自然な会話をしているからこそ「プツッ」といきなり区切られたように
展開すると若干違和感が生まれてしまう。

切り変わる際の演出あれば違和感は少なかったかもしれないが、
何の前ぶりもないので一瞬戸惑う場面の切り替え方だ。
原作が4コママンガだからこそストーリーの切り替えの際にぶつ切りになってしまうのは
仕方ないのだが、TVシリーズではこんな違和感は感じなかったため気になるポイントだ

全体的にまったりとした雰囲気は悪くはないのだが
TVシリーズで感じた良さも薄まってしまった感じは否めない。
過剰なギャグ的演出やテンポ、キャラクターのテンションを抑え気味にして
淡々とキャラクターの日常を描いており、爆笑するシーンは少ないが
クスクスっとした笑いとほんわかした雰囲気を楽しめるようになっている

あくまでもファン向けの作品であることは否めない。
OVAらしいキャラクターごとのお約束シーンや見せ所があり、
スローテンポではあるものの「ゆるゆり」のキャラクターが好きならば楽しめるだろう
萌え、ギャグ、日常のバランスが良かったTVシリーズとは違い
あくまでも「日常」アニメを主軸にしたOVAに仕上がっているが、
ファンならばこれはこれで楽しめるはずだ。

ただ、劇場公開する意味はあったのだろうか。
1時間という尺でまったりとした雰囲気の作品なだけに
スクリーンや映画館の音響だからこその味わいが出る作品とは言いがたい
時期的にも「なちゅやすみ」なのに何故か冬に公開、冬に発売という
ちょっと季節外れな感じも謎だ。

売り上げ的に考えれば3期の可能性も高いだろう。
逆に1期、2期とは違う、このOVAのまったり雰囲気の3期を見てみたい気持ちも高まる作品だ
1時間の尺ではこのまったりとした雰囲気の良さができれていなかった感じもあり、
がっつりと1クールで見ればまったりした雰囲気の良さが伝わるだろう。

ちなみにだが、OVAらしいサービスシーンがあるのは驚いた(笑)
あくまでゆるゆり的セクシーシーンの描写ではあるものの、
結構がっつりと「肌色満載」なシーンがあり、
直接的な描写はないにしろ「ゆるゆり」という作品にしてはかなり勝負した描写だ

もちろん「エロい!」と思うほどのセクシーシーンではないが
ゆるゆりという作品の雰囲気の中で許されるギリギリのセクシーシーンは
制作スタッフの「勝負」感を強く感じるシーンだ
真摯な気持ちで紳士な態度でご覧頂きたい(笑)