アニメはアイドルの宣伝媒体じゃないですよ?「うさかめ」レビュー

2016年7月6日

評価☆☆☆☆☆(1点)全12話
うさかめ

あらすじ

兎亀高校テニス部に所属する4人の少女、田中きなこ・鈴木あやこ・佐藤くるみ・西新井大師西が、
それぞれの夢や憧れを追い求める…青春群像コメディっぽいなにか。ここに開幕♪

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アニメはアイドルの宣伝媒体じゃないですよ?

本作品はてーきゅうのスピンオフ作品。
監督はてーきゅうと同じ板垣伸、制作ははミルパンセ

見だして感じるのはがっかり感だ。
「てーきゅう」のあの勢い任せのカオス感、
スピンオフも同じような雰囲気の作品かと思うのだが、
はっきりいって空気感じが違う。

なぜか「手書き風」のまるで「クレヨン」で塗ったような
独特な作画で描写されており動きも異常なまでに硬い。
作画でキャラクターを動かすのではなく、
カメラを左右、上下などに動かすことによってキャラクターを動かすことが多く、
ギャグアニメに大切な「動き」の面白さがない

ギャグ自体もシュールな感じのギャグが多く、てーきゅうとは色合いが違う。
これがまったくもって面白くない。
おそらく全く同じネタでもてーきゅうのキャラと声優たちがやれば
面白く感じれるネタも、うさかめのキャラと声優ではネタが死んでいる。

特に声優は厳しい。
てーきゅうがあそこまで人気な作品になったのは声優さんがきっちりしていたからだ
普通の萌え萌えキュンキュンな演技よりも「ギャグアニメ」の演技は難しく、
それゆえに「花澤香菜」や「三森すずこ」といったきちんと
演技ができる声優さんと新人声優が出ることで
作品のネタの面白さとカオス感じが強まっていた。

しかし、本作品には新人しか出ない。
「アース・スター ドリーム」というアース・スターエンターテイメントに所属する
声優アイドルユニットが声を当てており、完璧なまでの新人だ。
ほとんどがこの作品が初主演の人たちであり、
Wikipediaのページすら作られていない子もお多い。

更には1話のEDがその子たちによる実写だ
特に印象も残らない曲の中で踊るなんとも微妙な雰囲気は、
この作品の象徴も言えるEDだ。

演技ができるならば新人でも問題はない。
だが、はっきり言って厳しい。
かつての「R-15」の悪夢を思い出すほどの新人声優たちの
「新人声優です!」と叫ばんばかりの演技の数々は、
演技が気になり過ぎてギャグやセリフが全く頭に入ってこない。

これで一人でも実力派声優がいれば、
もう少し作品全体に締まりが生まれたかもしれないが、
なんというか「高校のオタク系部活」の作品を見ている気持ちになる。

全体的に見て残念な作品だ。
てーきゅうようなカオス感もなければ、てーきゅうのような面白さもない。
新人声優アイドルユニットの宣伝のために作られたかのような
やる気のないアニメーションの数々と、新人声優の演技によるネタ潰しの数々、
見ていてここまで無表情になるギャグアニメはこの作品くらいだろう。

1話3分ほどの作品なのであっという間に終わるのが唯一の救いだ。
制作側も新人アイドルユニットの宣伝のためのアニメと割りきって
手を抜いている感じが強い。
アニメというよりは「モーションコミック」に近い手抜きぶりは、
地上波じゃなくYOUTUBEとかで無料配信のほうが良かったのではないだろうか。

いろいろと残念な作品だった