ふわふわっと始まり、ふわふわっと終わる「スクールガールストライカーズ Animation Channel」レビュー

2017年4月4日

評価★★☆☆☆(35点)全13話

あらすじ 都心に広大な敷地と豊富な施設を誇る中高一貫教育の新生私立女子校・五稜館学園。超人気校であるこの学園には、世間には知られていない裏の顔があった。
引用 – Wikipedia


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ふわふわっと始まり、ふわふわっと終わる

原作はソーシャルゲームな本作品。
監督は錦織博、制作はJ.C.STAFF。

見出して感じるのは豪華な声優陣だろう。
最近のソーシャルゲームの宣伝文句はゲーム内容よりも
起用されている聖獣の名前のほうが前に出ていることが多いが、
この作品も例に漏れず、人気声優ばかりだ。

日高里菜、沢城みゆき、石原夏織、花澤香菜、小倉唯など
最近の新人声優人ではなく、少し前の新人声優で人気の方々が大量に出ている。
ソーシャルゲームをアニメ化したときの弊害として、
この豪華声優陣のギャラを払うのが大変そうというのがあるが、
この作品も大変そうである(苦笑)

更にやや独特なキャラクターデザイン。
最近のアニメにしてはキャラクターの「身長」が高く、
スラッっとしたデザインと下唇をやや強調したような顔だ。
顔自体はコピペ感があるのだが、髪色と髪型、そして実力のある声優さんによる
キャラ付けがしっかりとしたキャラ分けになっている。

キャラクターも非常にわかりやすい。
萌え萌え、元気、不思議ちゃん、男勝り、正統派と、
分かりやすい属性付のキャラとその属性に見合ったキャラデザのお陰で、
一人ひとりのキャラクターの印象は残りやすい。

原作ゲームでは30名以上のキャラクターが出るようだが、
アニメ化にあたってメインの「5人」を決め、
その5人の日常に的を絞ったストーリーが描かれており、
原作ゲームのキャラを全て出そうとして結局一人もキャラの印象が残らなかった
ディバインゲート」のようなバカなミスは犯していない。

ストーリー的にはシンプルだ。
「オブリ」という未知の魔物が五次元時空からやってきており、
五次元を認識できる女の子たちがそんな魔物と戦いつつ、
戦える部隊を育成するための学園に通う女の子たちの日常を描いている。

ストーリーは普通であり、あくまでも女の子の可愛さを楽しみ、
そこそこの戦闘シーンを描けるだけの舞台設定と言う感じであり、
よくも悪くも「ソーシャルゲーム」原作らしいストーリーだ。

ただ淡々としすぎており、盛り上がりどころが少ない。
可愛い女の子たちののほほんとした日常はのほほんと楽しめるのだが、
強いギャグが有るわけでもなく、日常者として悪い部分が出ており、
メインとなる敵との戦いや正体、ヒロインの謎などのストーリーはあるのだが、
テンポが遅くどうでもいい内容に時間をかけすぎだ。

話が全く進まずに女の子たちの日常を見せられている感じが強く、
これが2クールくらいのストーリー構成ならばテンポの遅さも気にならないが、
1クールの作品のストーリー構成としては淡々としすぎて刺激が薄く、
正直、見ていて飽きる。
つまらなくはないが面白くもないストーリーといえば分かりやすいだろう。

セクシーシーンも毎回のように何故かシャワーシーンが有るのだが、中途半端だ。
戦うときもコスプレ衣装のようなもので戦って露出が異常に多いのだが、
キャラクターデザインのせいもあって「エロさ」というのがない。
セクシーな要素に中途半端に力を入れるくらいだったらない方がマシであり、
何かが見えるわけでもないセクシーシーンは尺の無駄にしかなっていない

色々と中途半端だ。
日常をやりたいのか、アクションをやりたいのか、ギャグをやりたいのか、
セクシーをやりたいのか、色々な要素がとっちらかっており、
散らかったまま話を作ってしまうのでどの方向性にも的を絞れておらず、
ふわふわーっとした話をふわふわーっと楽しむしかない。

中盤からはメインの5人以外のストーリーも多く、
一人ひとりのキャラの印象が帰って薄まってしまう。
終盤ではストーリーをまとめるために早足で詰め込んだ展開が目立ち、
特に12話当たりからの展開の詰め込み方はちょっと厳しいものが有る。
最終話である程度まとめて矧いたものの、よくわからない部分も多い。

全体的に見て来週には内容をすべて忘れていそうな作品だ。
有名な声優陣、可愛らしいキャラクターなどは悪くないのだが、
肝心のストーリーが内容が薄く、盛り上がりに欠ける展開ばかりで見ていて飽きる。
終盤でようやく盛り上がってくるが正直遅く、
結局、声優さんのファンか原作ゲームのファンでなければ楽しみきれず、
ふわふわっとした印象のまま終わってしまった。

決して見れないほど酷いと言う作品でもないし、
「面白くなりそう」な雰囲気がある。
ただ、その雰囲気だけで最後まで突き進んでしまった感じがあり、
すこしでも気になった方は原作ゲームを楽しんでねと言う感じなのだろう。

個人的には錦織博監督だから、もう少し上手く料理してくれると思ったが、
最近の錦織博監督はどうにも駄作が多い。
トリニティセブン、ミルキィホームズTD、本作といい微妙な作品ばかりだ。
「忘却の旋律」の新進気鋭なセンスや、とある魔術の禁書目録の手堅い作りなど、
あの頃の力量やセンスが失われてしまったような感じだ。

売上的には1巻は756枚と爆死。
原作ゲームの宣伝が目的なのだろうが、
イベントチケット優先権がついてこの枚数はかなり厳しそうだ。

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