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本編がアニメ化されてないのに何故スピンオフだけ?「ちるらん にぶんの壱」レビュー

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評価☆☆☆☆☆(3点)全12話

あらすじ ちびキャラになった隊士たちが、強く、激しく、キュートに活躍する引用 – Wikipedia


本編がアニメ化されてないのに何故スピンオフだけ?

原作は月刊コミックゼノンで連載中の漫画作品。
本作品はそのスピオンオフ漫画のアニメ化となっている。
監督は室井ふみえ、制作はランドック・スタジオ。
1話2分ほどの短編アニメ。

内容的には「新選組」を題材にした日常ギャグのようになっており、
はっきり言ってそれ以上でもそれ以下でもない。
SD化されたキャラクターによるほのぼのギャグは
ツボにはまれば笑えるだろうが、入らなければ無表情で見てしまう。

等身が低いデザインなので女性向けのいわゆるBL的な想像もしにくく、
声優陣は有名ところの男性声優陣を採用してはいるが、
その声優陣の声質や演技が活かされているとは言い難い。
1話2分の日常ギャグでそこまで求めるのは酷では有るが、
この作品ならではの面白みを感じない。

そもそも本編がアニメ化されていないのにスピンオフだけをアニメ化、
しかもTVで放映されても微妙だ。
内容的には
「スピンオフ元のアニメのBDについてくる特典映像」レベルのものであり、
スピンオフ元の内容も知らずアニメ化もされていないのに、
特典映像だけが放映されているような感覚だ。

原作を読んでいる人ならある程度キャラクターへの愛着や
キャラクター一人一人をきっちりとわかっているとは思うが、
ある程度「原作を読んでいる」前提的な内容になっており、
原作を読んでいない人は楽しめない。
これがOVAや原作コミックについてくるOADならば理解できるが、
わざわざTVアニメとして放映する内容ではない。

キャラクターも10人ほど出るため名前すらわからない&覚えられないキャラが
ごちゃごちゃとした日常ギャグをやっている感じが強く、
1話2分なためテンポも早く詰め込まれており雑だ。
もっときちんとアニメ化してほしいと感じてしまう作品だ。

全体的に見て原作ファン以外はお断りな作品だ。
この1話2分の毒にも薬にもならない日常ギャグを見て原作を読もうと稀だろう。
特典映像レベルの短編アニメはキャラクターに愛着を持っていれば
楽しめるが、原作も呼んでいないキャラクターに愛着を持っていない人も
楽しめる内容とは言いがたい。

そもそもなぜ先に本編の方をアニメ化しなかったのだろうか?
原作は18巻も出ており人気もそれなりにあるようで、
きちんとアニメ化すれば女性向けアニメとして受けただろう。
その後にこの作品が放映され得るなら評価も少しは違ったはずだ。
誰が本編の前にスピンオフをアニメ化することを決定したかわからないが、
ちょっと無能すぎやしないだろうか。

原作のファンの人も本編の方のアニメ化を望んでいるはずだ。
売上自体も789枚と爆死な枚数だ、しかもイベント優先チケットつきだったため、
実質声優のファンと原作のファンだけしか買ってない数字だろう。

きちんと本編がアニメ化されることを期待したい。

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