「お前はまだグンマを知らない」レビュー

評価 ★★☆☆☆(24点) 全12話

あらすじ 高校生・神月紀はチバ県からグンマ県に引っ越すこととなった。引用- Wikipedia

そもそも知らせる気がない

原作は漫画な本作品。
監督はまんきゅう、制作は旭プロダクション。

特殊すぎる放送形態

最近のTVアニメの場合、多くの作品はインターネットで配信されている。
Amazonプライム、Netflix、Dアニメ,huluなど
この4つの配信サイトに加入していれば殆どの作品を見ることができる。
だが、この作品の場合、いずれのサイトでも配信されていない。
唯一配信されていたのはGyaoだったが最新話しかみることができず、
放送終了後に一挙放送を終えたあとには配信も終了した。

ネットで全く配信されないTVアニメというのはたまにはある。
だが、この作品の場合、地上波は「群馬テレビ」のみである。
つまり、群馬テレビを見れない地域の人は
この作品を地上波で見ることはできない。
そのうえネット配信もしていない。

この作品はタイトルの通り「群馬」をテーマにしており、
だからこその群馬テレビでの放送は百歩譲って理解できる。
だが、メインのネット配信サイトではほとんど見ることができない状況で、
多くのアニメ作品が放送される中で視聴方法が限られすているのは、
自分で自分の首を絞めるようなものだ。

ネット上のネタを真に受けた内容

この作品はいわゆる「ご当地ネタ」のような作品だ。
上野から電車で2時間、県別魅力度ランキング最下位と
細かいセリフやナレーションの中でも群馬をディスりつつ、
群馬に入った瞬間ヤンキーが増えたり、空気が悪くなったりする(笑)

「群馬県」というのはネット上で秘境の地と言われたり、
原住民の画像が群馬県民の画像と言われていたりと、
いわゆる「ネタ」として扱われることが多い。
この作品はそのネタを真に受けつつ、そこに群馬ネタを随所に入れてくる。

例えば群馬に向かうJR高崎線では籠原駅以降、
ボタンでドアを開けなければならないなど「群馬あるある」を
過剰に盛り上げつつ、群馬をディスりつつ、1話5分の中で描いている。

過剰にしたネタがギャグになる。

主人公は群馬県に引っ越してきた高校生だ。
しかし、彼は千葉県生まれであるがゆえに「よそ者」と敵視され、
栃木のスパイでは?と疑われ、
群馬独特のルールに驚き、おののき、恐怖していく。

ネタになってる内容自体は大したことがない。
ローカルルールを過剰に盛り上げ、
群馬の人間のヤンキーのような行動や言動があることで、
それがしっかりとしたギャグになっている。

群馬県民以外は知らないようなローカルルールばかりだからこそ
ネタになってる感じもあり、逆にこれを群馬の人が見ても
逆にギャグになっていないのではないか?と感じるほど、
独特なローカルルールが多い。

1話5分ということを意識していない

この作品は1話5分の短編アニメだ。
だが、話によっては「次の話に続く」展開もあり、
1話完結で起承転結のスッキリとしたストーリーにはなっておらず、
ほぼ笑いどころのない話も多い。

わざわざ短編アニメとして制作している割には
単純に1話30分のアニメをぶつぎりにしているだけのような
構成になっており、歯切れの悪すぎるストーリー構成は
短編アニメとしての良さを失っているだけだ。

ネタ切れ

序盤こそ群馬のローカルネタが面白く、
それを過剰にすることでギャグに仕上がっていて笑えるのだが、
中盤から明らかにネタのレベルが落ちる。

他県民には理解できないネタの解説のために長い回想や
ナレーションが入ることが多く、ギャグアニメおける勢いが失われており、
主人公の反応もややおかしい場合も多く、
そもそも「ツッコミ」が弱いせいでギャグに締まりがない。

最終話の話も「え?これで終わり?」と思うほど笑いどころが薄いまま
終わってしまい、1クール見終わったという感じの薄いまとめ方だった。

総評:出落ちで終わってしまった

全体的に見て「群馬ネタ」を過剰にもり立ててギャグにしているものの、
素直に笑えるのは序盤くらいで、中盤以降は勢いを失い、
終盤では完全にネタ切れしてしまってる感じの否めない内容だった。
1話5分で全12話なため飽きる前に見終われるものの、
最終話まで見てしまうと逆に微妙な印象が残ってしまう。

ストーリー構成も悪く、単純に1話30分のアニメを細切れにしてるだけで、
笑いどころの一切ない話があったり、歯切れの悪い話があったりと、
「短編アニメ」として制作されている感じがしない。
制作側に1話5分の中で起承転結を完遂させるという意識がなく、
そのせいでギャグアニメなのに全体的の間延びしてしまっているのが残念だ。

今から見る人はそもそも見る方法がBDを買うしか無く、
本来は群馬の人以外が見るからこそ面白いネタも多いのに、
群馬県民だけに見せるような放送系対は謎でしかなかった。

個人的な感想:出費

最近の作品は大体ネット配信されるため油断しており、
Gyaoの一挙配信も見逃してしまったため、DVDを購入して見ましたが、
手元においておくほどのものでもなかったためすでに売却しました(苦笑)

この放送スタイルは一体誰が考えたのかはわかりませんが、
1クールに50本以上のアニメが放映されるのが当たり前になってるのに、
群馬テレビでしか放送しないというのはなんとも駄策でしかありません。

群馬にこだわるあまり知名度も失い、売上も爆死というのは
ある意味、本末転倒な作品でした。

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