「地下鉄に乗るっ」レビュー

評価 ★★★☆☆(35点) 全12分

あらすじ引用- Wikipedia

魚雷映蔵、こいつぁとんだ伏兵だ

本作品は京都市交通局が利用促進を目的とした
プロジェクトの中で作られたキャラクターを活かしたアニメ作品。
クラウドファンディングにより1000万集めることに成功し、2017年完成。
教徒の映画館限定で上映されたりしたが、
現在はYOUTUBEで公開されている12分程の短編アニメ。

見出して感じるのは独特なキャラクターデザインだろう。
アニメでは「動かしづらい」部類に入るキャラデザは、
妙に印象に残るデザインであり、萌えの要素はあるものの、
どこか一般受けを意識したデザインになっている。

そんな動かしづらいキャラデザのキャラをしっかりと動かしている。
4人の特徴のあるキャラクターが宣伝目的のアニメとは思えないほど、
しっかりと「瞬き」をし「細かい表情の変化」をしっかりと描いており、
まるで1クールのアニメの1話を見ているような感覚になるほどだ。

更に声優。
この作品にでている声優さんはほとんどWikipediaのページすらない。
この作品のためにオーディションで選ばれた方々らしいのだが、
新人ぽさはあるもののの素人の演技という感じではなく、
京都弁のはんなりしたしゃべり方は魅力的だ。

ただストーリー的には微妙だ。
友達は色々とやることがあるが自分は何もない日々を送っている主人公、
そんなありがちな青春な葛藤を描きつつ、
最期には友達と一緒に帰ろうみたいな展開になる。
正直微妙であり、12分という尺をうまく使いこなしてるとはいえない。

総評

全体的に見てストーリーが残念な作品だ。
作画もよくキャラクターデザインもよく、声優さんも新人感はあるものの、
京都の女の子っぽさを感じる演技は悪くない。
ただ肝心のストーリーが12分という尺の中でしっかりとした
起承転結ができているとはいえず、ふわっとした感じで終わってしまっている。

ぶっちゃけていってしまえば、この作品を見たところで
京都市営地下鉄・バスの利用促進になってるとはいえない。
電車やバスの中から見える京都の景色などをしっかりと描写すれば、
そういった意味合いのあるアニメになったかもしれないが、
「車内」の描写が多いのは気になったところだ。

ただもったいなくはある。
個性を感じるキャラクターデザインや京都という舞台、
これから青春日常物が始まるかもしれないと感じさせるストーリーなど、
12分という尺で収めてしまうのにはもったいない。

個人的な感想

個人的にはTwitterでたまたま見かけて見た作品だが、
意外としっかりできていた作品だ。
クラウドファンディングで作られる作品はどれも微妙なことが多いが、
この作品はしっかりとした作品になっている。
出資した方もこの出来栄えなら納得だろう。

制作の魚雷映蔵は主にCMアニメやデザインなどを手がけてる会社のようだが、
ぜひTVアニメをいつか手がけていただきたいところだ。
印象に残るキャラクターデザインとしっかりとした作画は、
制作会社としての個性を作品の中で表現されていた。

ぶっちゃけていってしまえば京都市営地下鉄・バスの利用促進よりも、
個人的には「魚雷映蔵」の宣伝になっている作品だと感じた(笑)