「ACCA13区監察課 Regards」レビュー

3.0
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サスペンス
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評価 ★★★☆☆(50点) 全47分

あらすじ クーデター騒ぎから1年がたった、ドーワー王国の首都バードン。新体制となったACCAでは、その1周年を祝う祭事を間近に控ていた引用- Wikipedia

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少し早い同窓会

本作品はACCA13区監察課のOVA作品。
先行上映公開もされた作品だ。
監督は夏目真悟、制作はマッドハウス。

静か


画像引用元:新作OVA「ACCA13区監察課 Regards」PVより
(C)オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

冒頭から静かな始まりだ。
TVアニメの最終話から1年、全ての出来事が解決したあの日から
ACCAは新体制になり1年という月日が経過した。
なにかが起こるのか、それとも起こらないのか。
何かが始まる予感と同時に何も起こりそうで起こらない、
そんな始まりはこの作品らしい始まりと言えるかもしれない。

国も新体制に浮かれつつも、フラワウの影はどこかにある。
1年という記念スべき式典が行われる日に、
独立したフラワウが、もしかしたら何かするかもしれない。

そんな中、自分の出自を知ったロッタは「進路」に悩んでいる。
ジーン自身はそんな彼女の悩みを聞けず、
なにかはっきりと彼女にアドバイスするわけでもない。

淡々と粛々と静かに物語が描かれる。

ニーノ


画像引用元:新作OVA「ACCA13区監察課 Regards」PVより
(C)オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

時間はあれから1年流れている。
そんな月日の流れを1番感じるのは「ニーノ」だろう。
トレードマークだったサングラスはしておらず、
どこか清々しい顔をしている。もう彼は責務から降りている、
降りているからこそ彼は自由だ。

自由にカメラマンとしていろいろな所で好きなものを撮り、
好きなときに友達と会い、酒を飲む。
腹のさぐりあいをせず、自らの正体を知られる心配もなく、
心の底から腹を割ってジーンとの酒を楽しみ、
昔話に花を咲かせる。

そんな二人の何気ない会話が心地よく、
この作品らしい音楽と効果音、雪が降り積もり中で響く
足音とタバコの煙がこの作品の雰囲気を作り上げている。

かつての五長官たちの動向も描きつつ、
何かが起きそうで起きない。火種はある。
だが、そこに火がつかなければ問題がない。
くすぶりはあれど火は起きない。

タバコ


画像引用元:新作OVA「ACCA13区監察課 Regards」PVより
(C)オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

もうジーンはタバコを受け取らない。
新しくできた部下にタバコを渡すのは彼がこの物語の舞台から降りたような
そんな趣すら感じさせるシーンだ。

「先のことなんてわからなくて良いんだ、なるようになる」

彼らの先生はそうロッタに投げかける。
革命は起きなかった、だが、ドーワー王国に確実に変化は生まれている。
ゆるやかな変化の中でもしかしたらなにかが起こるかもしれない。
だが、今はこれでいい。

過去を少し思い返しながら、緩やかに変化する未来に
少しだけ不安を感じつつ酒を酌み交わせる今は儚く大事なものだ。

「なぁジーン、あの頃、俺達は何を考えてたっけ。
 今度ゆっくりきかせてくれる?」

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総評:静かに始まり、静かに終わる


画像引用元:新作OVA「ACCA13区監察課 Regards」PVより
(C)オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

全体的に見てACCAを見た人向けの作品であることは否めないものの、
ACCAを見た人の感情をそっと包み込み落ち着かせてくれるような作品だ。
あれから一年後のドーワ王国、そんなドーワ王国に生きる彼らの
変化が起きそうな一年後の物語。少しばかり早い同窓会のような作品だ。

ただ驚くほど何も起きない(笑)
この作品は元々地味な印象を受ける作品ではあったが、
OVAは特に地味だ。ACCAが好きな人には
この悪い意味で地味とも言える空気感がたまらないが、
本当に何も起きない物語には驚くほど地味だ。

あくまでも後日談であり、補完的なエピソードにすぎないが
ACCAが好きな人にはたまらない、まるで食後の一服を
味わうような作品だった。

個人的な感想:出てない


画像引用元:新作OVA「ACCA13区監察課 Regards」PVより
(C)オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

後日談的なエピソードでそれぞれの一年後が描かれているが、
尺の都合もあってか出ていないキャラクターも多い。
ジーンの同僚たちや、レイルなど出てもおかしくないキャラクターすらも
出ておらず、そういった部分は少し残念ではならない。

あくまでファン向けの後日談だが、やや物足りない部分もある。
そんな作品だった。

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