「神田川JET GIRLS」レビュー

セクシー

評価 ★★★☆☆(56点) 全12話

あらすじ 波黄凛は、伝説のジェッターである母親を持ち、ジェットレーサーになることを夢見る少女で、その夢を叶えるため長崎県の五島列島から東京へやってきた。引用- Wikipedia

OPPAI

本作品はKADOKAWA・マーベラス・EGG FIRMによるメディアミックス作品。
キャラ原案を鳴子ハナハル、プロデューサーは閃乱カグラの高木謙一郎、
そして監督は金子ひらくという、この3名から見る前から
「どんな内容」かは予想できる作品だ(笑)
製作はディー・エヌ・ケー。

上京


引用元:神田川JET GIRLS 1話より
©2019 KJG PARTNERS

物語は主人公は上京するために家から出るシーンから始まる。
一方でもうひとりの主人公は朝起きて「着替え」をしてトレーニングする様も描く。
着替えである(笑)
金子ひらく監督らしい「おっぱい」の表現は一瞬とは言え流石であり、
開始5分で「そういうアニメ」であることを匂わせてくる。

金子ひらく監督といえばスタイリッシュ搾乳アクションでおなじみの
「聖痕のクェイサー」だったり、おっぱいで戦う「魔乳秘剣帖 」だったりを
手掛けてきたアクションと「おっぱい」に定評のある監督だ。
成人向けのアニメも多く手掛けている。

主人公が上京すると不自然なほどに「二人組」の女子とすれ違う。
ギャルだったり、百合だったり、外国人だったり、
最初のすれ違いの中でさらっと「今後主人公たちが戦うべき相手」を出しており、
鳴子ハナハル氏による特徴的なキャラデザは印象に残りやすい。

ただ、作画は1話の時点からやや息切れしてる部分も目立つものの、
1話から「おっぱい」や「太もも」やさりげない「下着」の描写、
嘘みたいな胸の揺らし方の描写は流石「金子ひらく」といいたくなるほどだ。

百合


引用元:神田川JET GIRLS 1話より
©2019 KJG PARTNERS

この作品は百合である(笑)
この作品はオリジナルの水上レースゲームを主軸にしており、
基本的に「二人で1組」のチーム戦だからこそ、
そこにコンビとしての関係性の描写が生まれる。

1話ではメインキャラ二人の関係性の構築だ。
主人公は亡くなった母親がジェットレーサーであり、
自分もジェットレーサーになるために上京している明るく元気な子だ。
そんな彼女が出会った「蒼井 ミサ」は何やらわけありであり、暗い顔で沈んでいる。

ジェットレースを辞めたはずの彼女が
主人公と出会うことでもう1度ジェットレースに挑む。
新しくジェットレース部を作り、顧問を頼み、部員を集め…

この手のスポーツアニメとしてはベタといってもいい。
わかりやすく、だが、わかりやすいからこそ王道のスポーツアニメとしての
ストーリーの面白さを1話からしっかりと感じることができる。

そんな中で主人公とパートナーが徐々に仲良くなる百合模様は微笑ましく、
他のパートナーももれなく「ただらぬ」関係性を匂わせている(笑)

ジェットレース


引用元:神田川JET GIRLS 1話より
©2019 KJG PARTNERS

この作品は「川」をコースにして二人一組で乗った水上バイクでレースをする。
これだけ聞くと非常に真面目そうな水上バイクレースをイメージするかもしれないが
基本的にこのアニメは真面目なスポーツアニメでおおふざけのエロを
やっている作品だ。

水上バイクは前に乗った人はバイクの運転、後ろに乗った人は
「シューター」として別の水上バイクに乗ってる人を撃つことができる。
妨害ありなレースだ。しかし、その妨害が問題だ。
1話で主人公たちが戦う相手は主人公たちの「ケツ」を狙う(笑)

ガンダムもびっくりのビームのようなものが銃から飛び出て、
彼女たちの「ケツ」にあたり、服が破れる。
もはや真面目にこうやって説明している私がバカみたいだが、
そんなバカみたいなことを大真面目にやっている。

本来は「相手の機体」を撃つことで機体を揺らすことで邪魔をし、
一定のダメージを機体が受けると「スピード」が落ちるのが
この「ジェットレース」というもののルールではあるのだが、
キャラクターたちは挨拶代わりにと機体ではなくレーサーを狙い、
ビームが当たると彼女たちが着ている「スーツ」がパージし脱げる(笑)

脱げる必要はあるのか?と考えてはいけない。
おそらくはこのレースがTV放送されることを想定した視聴率稼ぎとしての
「興行スポーツ」だからこそのお色気要素なのだろう。
決して高木謙一郎氏や金子ひらく氏の趣味ではない…はずだ。

レース中も


引用元:神田川JET GIRLS 2話より
©2019 KJG PARTNERS

このジェットレースというのは「パージ」はともかくよく出来ている。
相手の機体を討つことでスピードを落とすことができ、
なおかつ撃ちづらい部分ほどよりスポードを落とす事ができるようになっている。

単純なレースでは逆転しにくい部分を「相手の後ろから」討つという行為で
逆転が発生しやすいようになっており、
「機体の性能」による差や射手の銃の違いなどレースの中で
特徴としてよく現れている。

レース中にもあからさまな「お色気カット」を入れることで
飽きさせないようにしているのはひしひしと感じる。
露骨すぎるがゆえに逆に笑ってしまうほどのセクシーカットを
レース中に入れることで、レースをより盛り上げる。

レースよりもソッチのほうが気になってしまうこともあるのが
問題ではあるものの、レースだけ描くよりも飽きさせないようになっている。

レースになるまで


引用元:神田川JET GIRLS 3話より
©2019 KJG PARTNERS

しかし、この作品は「レース」に至るまでの過程が面白い。
キャラクター数はかなり多いものの、そのキャラクター同士の関係性が
しっかりと構築されており、メインキャラだけでなくサブキャラも
何気ないシーンでメインキャラに対する想いをさり気なく感じれることで、
メインキャラもサブキャラにも「厚み」が出てくる。

主人公と、そのパートナーの関係性も微笑ましく、
徐々に二人が「仲良く」なっていく過程はニヤニヤしながら見てしまう。
明るく距離感無視の主人公に対し、少し戸惑いながらもクールなパートナーが
徐々に心を開いて行く。

浅草観光でライバルと出会い、そこからのお土産の奪い合い
レースになる展開など予想できないだけに面白く、
自然なストーリー展開でレースに結びつけている。

いい意味でバカバカしく、ライトなストーリー展開だ。

ライバルキャラ


引用元:神田川JET GIRLS 6話より
©2019 KJG PARTNERS

ライバルたちの個性は凄まじい。
ぽっちゃり、外国人、ギャル、アイドル、お嬢様と一癖も二癖もある
ライバルキャラが出てくることでより作品が盛り上がる。
変に当たり散らしてくる嫌味なキャラもおらず、平和だ。

そんなライバルキャラたちのコンビネーションと仲の良さを見つつ、
主人公とパートナーの仲が良くなり、コンビネーションも良くなり、
より「ジェットレース」に強くなる。
構図としてはシンプルでは有り、分かりやすいものの、
そのシンプルさと分かりやすさが王道の面白さを滲み出している。

「ジェットレース」って「百合度」が高いほうが勝つのか?と
思ってしまう部分もあるものの、そんな馬鹿馬鹿しさもこの作品らしい。
きちんとライバルキャラたちとも仲良くなることで、
よりレースの盛り上がりに繋がる。

ただライバルキャラに比べて、同じ部員たちの掘り下げは甘く、
同じ部に所属して入るがレースをするのは主人公とパートナーと
ライバルキャラのみで、部員の存在感が薄い。

この当たりはゲームの宣伝も兼ねてる作品なだけに、
「プレイヤーが操作できるキャラ」を前に出して描いているのかもしれないが、
せっかく同じ部に所属してるのに存在感が薄いのはもったいなさを感じる。

セクシー


引用元:神田川JET GIRLS 2話より
©2019 KJG PARTNERS

序盤からセクシーなシーンは非常に多い。
レース中でも下着姿の別のキャラのシーンが入り込んだり、
高確率で「お風呂」や「着替え」のシーンがあったり、
日常シーンで露骨にローアングルを
狙って「尻」&「胸」だけ写すようなカメラワークも多い。

はっきりいってあざとくはある。
このあざとさを嫌いな人もいるかも知れないが、
露骨すぎる上にあざとすぎるセクシー描写は2010年代前半の深夜アニメっぽさを
ひしひしと感じる描写だ。
真剣な話をシてる時に「胸を写す」これこそ紳士アニメだ。

当然、多くの放送局、配信サイトでは「光」による規制が入る。
懐かしいまでの紳士アニメ的な描写と光による規制は
「金子ひらく」作品であることを感じさせる。

アイキャッチの過激さも含めて、懐かしい深夜アニメらしいセクシーさだ。

1クール


引用元:神田川JET GIRLS 5話より
©2019 KJG PARTNERS

ただ、この作品は1クールだ。丁寧にキャラクター描写をし、
関係性を深めるための日常描写をしっかりとしている反面で、
「レース」が殆ど描かれない(苦笑)

日常回からレースにうまくつなげていた序盤に比べ、
中盤はレースそっちのけで日常描写をしていることも多く、
ややキャラの多さが故に肝心のレースシーンの描写が減ってしまっているのは
残念なところだ。

あくまでもゲームの宣伝を兼ねた1クールの作品だからこその
キャラ描写への偏りだろう。作画も不安定なシーンもかなり目立っており、
作画予算やスケジュール的に意図的にレース描写を減らしたのかもしれない。

最終話


引用元:神田川JET GIRLS 12話より
©2019 KJG PARTNERS

最終話で開かれるのは神田川杯の決勝だ。
1クールで多くのライバルキャラと出会い、彼女たちとの日常を過ごし、
時には勝負をすることで主人公とパートナーは成長した。

母の後を追っていた主人公が「自分らしく」あることを決意し、
姉の後を負っていたが1度は度はジェットレースを諦めたパートナーはもう1度、
主人公とともに走る。
1クールの積み重ねが最後の最後で生きてくる。

多くのライバルと共に同じレースに出て勝負をする。
きちんとライバルキャラたちを描き、主人公たちの成長と
関係性の変化も描いたからこその最後のレースの盛り上がりだ。

最終話にして初めて多数参加のレースが描かれることで
それまでのレースとの迫力が違う。
1クールでレースの描写を敢えて削ったのはこの最終話のレースを
描くためだったんだ!と言いたいかのようなぶつかり合いと撃ち合いは
「燃える」戦闘シーンだ。

それぞれのチームの戦い方をしっかりと見せる。
1クールでしっかりと掘り下げたからこそ、
そのチームらしい戦い方であることが見てる側にしっかりと伝わる。

そんなライバルたちに負けないのが主人公たちだ。
「自分らしく」「私達らしく」繰り広げる彼女たちのジェットレース。
パージの連続で暴れまわる「胸」と規制により発光する尻(笑)、
この「ジェットレース」の面白さを最終話で最大限に魅せてくれる。

そして1話では負けてしまったライバルとの一騎打ち。
王道ではある、だが王道だからこそ燃える。
最後は「百合」なシーンで終わるのもこの作品らしく、
すっきりとした1クールでまとめ上げた作品だ。

総評:懐かしの深夜アニメ


引用元:神田川JET GIRLS 12話より
©2019 KJG PARTNERS

全体的に見て懐かしい深夜アニメのような作品だった。
「ジェットレース」という水上バイクによる川上でのレースを主軸に置きつつ、
そこに主人公とパートナーの関係性を深めていくストーリーを1クールで
きちんと描きながら、癖のあるライバルキャラとしっかりと絡めることで、
最後の試合がきちんと盛り上がり、スッキリと終わる。

キャラ数は多く、部員のキャラの掘り下げ不足はやや気になるものの、
それでも主人公とパートナー、ライバルキャラ達はしっかりと掘り下げており、
そこに金子ひらく監督らしい「セクシー」な描写の数々は、
懐かしい深夜アニメらしい要素だ。あざとくはあるが、あざとすぎるがゆえに
ギャグにも見えるセクシーなシーンでよりキャラへの愛着を深めることができる。

キャラクターたちの「百合」な関係性も素晴らしく、
主人公達もライバルキャラも百合な関係性で結ばれており、
そこにニヤニヤできるのもこの作品の特徴だ。

ただツッコミどころや気になるところもある。
そもそもジェットレースをしたくて主人公は上京したはずなのに、
上京した先の学校に「ジェットレース部」がないといのはやや違和感のある所だ。
細かい部分で突っ込みどころはある。

これが10年前だったらもっと露骨なセクシーシーンが合っただろうなと
感じる部分もあるものの、昨今の事情を考えればギリギリなのかもしれない。
ほどほどの百合、ほどほどのセクシー要素、ほどほどのスポーツ要素、
ほどほどの青春と4つの要素がほどほどに絡み合っている作品だ。

ストレスになる要素やシリアスな要素もなく、
元気に明るくエロくすっきりと1クール終わる。
「ゲームの宣伝」ということを考慮すればうまく作られている作品だった。

個人的な感想:作画


引用元:神田川JET GIRLS 1話より
©2019 KJG PARTNERS

残念なのは作画の不安定さだ。1話の時点から作画崩壊ギリギリのシーンもあり、
見ていて気になってしまうことも多い。
露骨なセクシー要素や百合ということで好みが分かれやすい作品ではあるものの、
1話で面白いと感じれば最後までスッキリと見れる作品だ。

個人的にはそこまで期待していなかったのだが、
流石は「金子ひらく」監督だなと感じさせる作品だ。
過去作品のようにセクシーな要素でのお遊びは少ないものの、
それでも謎のアングルや胸の揺れ方は大いに楽しまさせていただいた(笑)

こういったあからさまな「セクシー」なシーンのある作品は
最近少なくなっただけに、当時は毛嫌いしていた光規制に懐かしさすら
感じてしまう作品だった。

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