「ONEPIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島」レビュー

1.0
映画
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評価 ★☆☆☆☆(15点) 全91分

あらすじ 「オマツリ島」への永久指針と地図を拾った麦わらの一味は、パラダイスだというその島を訪れる引用- Wikipedia

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超自己満足

本作品はワンピースの劇場アニメ作品。
ワンピースとしては6作品目の作品となる。
監督は細田守、制作は東映。

見出して早々から癖の強さがすごい。
キャラクターの作画が全体的に危うく、
普段のワンピースとは明らかに作画の雰囲気が強い。
一歩間違えば作画崩壊しかねない、そんな危うさが常に漂い、
異様な雰囲気を感じてしまう。

キャラクターデザインも「線」の細さを感じる感じだ。
例えるなら普段のワンピースの作画が2Bの鉛筆で描かれているとすれば、
この作品は5Hで描かれているような「細さ」がある。

この頃のワンピースはまだ子供向けアニメの側面が有る。
最近では連載及びTVアニメの放送期間が長くなってきたこともあり、
大人のファンも多くいるものの、子供が見ても、
明らかに違和感を覚える作画の雰囲気はどこか「ホラー」にすら感じてしまう。

監督の細田守さんの「癖」というものを映画の冒頭から強く感じる。
どこか陰湿かつ、どこか人のそこに有る「本質」を描くような、
そんな「ドロドロ」とした何かがキャラクターたちにやどり、
ワンピースを見ているはずなのに何かが違う。

細田守監督らしいカメラワークや「曲」の使い方、
シーンの描き方や構図、カット割りを全力に感じられる部分はあるものの、
それが「異質さ」につながっている。
そんなルフィ達がグランドライン唯一のリゾート地ともいわれる
「オマツリ島」に訪れるところから物語は始まる。

喧嘩

島のお宝を手に入れるためには「地獄の試練」を受けなければならない。
序盤はそんな「地獄」という名前とはうってちがって、
明るくコメディタッチで描かれる。
オマツリ男爵から出される試練を次々とルフィたちは乗り越えていく。

ときには金魚すくいをしたり、輪投げをしたり。
オマツリ男爵という名の敵にふさわしいお祭りのような試練だ。
特に金魚すくいのシーンは細田守監督らしい大胆なカメラワークで、
ルフィ達がそれぞれの能力を使いながら巨大な金魚を捕まえる姿を描いており、
アニメーションとしても演出としても、この作品で唯一といっていいくらい
面白いシーンに仕上がっている。

そんな試練の中で徐々に仲間たちが喧嘩をしてしまう。
喧嘩自体は本当に些細な理由だ、
だが、そんな些細な理由による喧嘩がずーっと続く、
ギスギスギスギス、ネチネチネチネチ、
陰湿な口喧嘩がずっと続く、不快感しか無い。
無駄にテンポも悪いせいで余計に不快感が増してしまっている。

違和感

キャラクターがしゃべる台詞にもかなり違和感があり、
「このキャラがこんな事を言うのだろうか?」と感じる台詞が
いくつもあるのがこの作品だ。

特にウソップがナミに対して言い放った
「裏切りはお前の十八番」という台詞は
違和感を超えて、キャラクターを理解していないようにも感じる台詞だ。
あまりにもひどすぎる。

キャラクターの行動もサンジが食べ物で遊ぶようなシーンもあり、
監督がそもそもこの「ワンピース」という作品に対してにわかだ。
だからこそ、キャラが言わないような台詞や行動が多く、
ワンピースを見ているはずなのに別作品を見ているかのような
違和感が常につきまとってしまう。

1番わかりやすいのは「ルフィの技」だ。
なにせ今作でルフィが使うのは「ゴムゴムのピストル」のみだ(苦笑)
1作目でさえいろいろな技を使っていたのに、
6作目である今作では一種類のみというのも、
監督がワンピースという作品を理解していないからこそだろう。

喧嘩の中で、次々が行方不明になっていく。
この島と、オマツリ男爵が抱えた秘密はなんなのか?
ギスギスしたムードの中で物語が進んでいく。

仲間

今作では仲間という要素がフィーチャーされている。
オマツリ男爵も「仲間」のために、ルフィの仲間や
この島に訪れた海賊を犠牲にし、仲間を助けようとしている。
仲間のために他者を犠牲にする敵だ。この設定自体は悪くはない。

しかし、残酷だ。
終盤にはルフィの前で次々と「仲間が殺される」シーンを描いている。
あまりにも残酷かつ、暗く、重苦しい描写は小さな子供なら
泣き出しかねないほどのシリアスな描写だ。

仲間のために誰かを犠牲にする敵と、
そんな敵に仲間を殺されたルフィがどう立ち向かうのか。
「仲間」のために戦っているのは両者とも同じだ。
この点に関しては決して悪くない。

孤独になり、一人になり、仲間も居ないルフィは
どう敵に立ち向かうのか。

新しい仲間ゲットだぜ!

ここまでの展開は雰囲気やキャラ性の違いという好みはあるものの、
まだ期待感はある。だが、意味がわからないのが周っ番だ。
あれだけ苦戦した敵に「新しい仲間」と共にルフィが立ち向かう(苦笑)

ゾロやサンジやウソップ、チョッパーやナミやロビンが居なくなっても、
新しい仲間がいれば敵と立ち向かえる。もはや意味不明である。
「俺の仲間に手は出せねぇ!」と新たな仲間と共に
敵と戦うルフィにそれでいいのか?とすら思ってしまう。

ルフィは敵に手も足も出せず、
大量の矢が刺さったまま、浅黒い肌で白目を向いたまま、
歩き出す様子は「がんばれー!」という風な子供の声援ではなく
「こわ・・・」と感じるシーンだ。

更にその後の展開も謎だ。
なにせ、敵にとどめを刺すのは「ルフィ」ではない。
蘇ったルフィの仲間たちですらない。
この作品のゲストキャラであるおっさんの放った矢で倒す(苦笑)

おっさんの成長を描きたかったのかもしれないが心底どうでもよく、
見せ場を矢がささりまくった「ルフィ」ではなく、おっさんというのは
意味がわからず、あれだけ苦戦していたはずなのに
あっさりとやられる展開も謎だ。
最後の最後でルフィにも、ルフィの仲間たちにもまるで良いところがない。

「仲間が死んでも引きずらずに新しい仲間を得て突き進む」

ワンピースという作品のテーマとは真逆へ行くような展開で
終わってしまう作品だ。

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総評:だから私は細田守監督が嫌いだ

全体的に見て自己満足お疲れ様でしたという作品だ。
本作品の内容は「ワンピース」らしさがなく、
いくら原作は原作、アニメはアニメ、映画は映画というふうに割りきっても
原作に対するリスペクトや、ファンの気持ちを理解しなければ、
「ワンピース」という名前を借りた悪質な別作品でしか無い。

こんな感じの内容がやりたいならば、
細田守監督が自分の好きなようにできるオリジナル作品でやればいい話で、
わざわざ「ワンピース」のキャラを使って
ある程度キャラ設定ができているものを自分のいいように動かし、
自分の好きなようにし、「ワンピース」でなくてもいい作品になってしまっている。
このまんまナルトのキャラに置き換えても問題なくらいだ

さんざん序盤から中盤まで喧嘩をした展開も仲直りが描かれることもなく、
さんざん苦戦した敵はおっさんが放った矢とルフィのパンチで倒す、
結末も色々と投げてしまった描写が多く、見終わった後の爽快感が一切ない。
監督が自分の世界に酔っている印象を受ける。

酔っているせいでルフィ以外の仲間たちの活躍が序盤意外になく、
喧嘩の解決の描写もなく、キャラ描写に違和感があり掘り下げ不足、
だが、その分、映画オリジナルキャラを活躍させすぎており
多すぎるキャラクターを捌ききれていない感じの作品だ。

個人的な感想:脚本家も嘆く

この作品の脚本家である「伊藤正宏」氏が当時のブログで
嘆いているが、彼が書いた脚本から随分とギャグ要素が削られており、
終盤の展開に至っては彼が書いた脚本とはまるで違うようだ。
更に当時、同人誌で細田守監督自身がインタビューに答えており、
その同人誌では「脚本家」をけなすような一文も見られる。

細田守監督が自身の色でワンピースを染め上げてしまった結果、
脚本家も想定しないような細田守節全開の作品になってしまっている。
これをオリジナル作品でやるならば勝手にどうぞと言いたくなるが、
この作品は「ワンピース」の映画だ。

その前提、ワンピースと言う作品が持つテーマ性までどこか
否定したかのような内容は、さすがは細田守監督だと
皮肉も言いたくなってしまう作品だった。

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  1. west より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    いつもの軽いワンピースじゃなくて面白かった!!!!!!!!!!!!
    俺は好きです!!!!

    3.0 rating