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最低最悪の手抜きAIアニメ「週刊ラノベアニメ」レビュー

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画像引用元:©ラノベアニメ製作委員会
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評価 ☆☆☆☆☆(0点) 全12話

TVアニメ「週刊ラノベアニメ」ノンクレジットOP

あらすじ 「ラノベアニメ」(略称:ラノアニ)は、実力派ライトノベル作家と人気イラストレーターがタッグを組んで贈る、ショートアニメプロジェクト。 引用- Wikipedia

最低最悪の手抜きAIアニメ

本作品は人気ライトノベル作家が書き下ろした原作と
人気イラストレーターによるキャラクターデザインのタッグによる
オリジナルストーリーをショートアニメで作り上げる
バルスとABCアニメーション、マーベラスの3社による
オリジナル縦型アニメプロジェクト 。

AIの使用が一部で話題になった作品だ。

4作品

この作品は現在、YouTubeなどでも見ることが出来る。
1話あたり5分ほどで全3話、そんな作品を4作品やっている。
4作品ごとに有名なラノベ作家とイラストレーターが関与しており、
有名どころだとラノベ作家なら丸戸史明氏や、長月達平氏などが起用されている。

短い尺ながらもオリジナルアニメをショートアニメでヤる。
今どきの若者はタイパだのコスパだの色々あるらしく、
コンテンツに溢れた時代なだけにこういったショートアニメや、
短い尺のアニメが注目されることも多い。

同期、2025年夏アニメでも「銀河特急ミルキーサブウェイ」が非常に話題になった。
そんなライバルが居る中でこの作品が放送されたわけだが、
話題にこそなったが、悪い意味で話題になってしまった作品だった。

週間ラノベアニメという形でTVアニメとしても放送されており、
1作品あたり5分ほどずつ放送し、1話で1クールやるという
独特の放送形態はかなり問題であり、一気に放送していけば
3話、3週間で終わるのに1話の中で4作品ぶつ切りにヤるせいで
話が細切れになっているものを見せられる感覚だ。

マリー・アントワネットに転生したので全力でギロチンを回避します

この作品はいわゆる「悪役令嬢もの」だ。
さんざんこすり倒されたなろう系の悪役令嬢ものというジャンルを
敢えてオリジナル作品でヤるというのは挑戦的ではあるものの、
クォリティの低いフルCGのキャラクターデザインのお陰で
キャラ原案でせっかく有名なイラストレーターを呼んでいるのに死んでいる。

制作の「Ziine Studio」はスピーディーで新しいアニメ制作を
心がけており、独自のモーションキャプチャー技術と着色システムを活用し、
最短3ヶ月でのアニメ化を実現しているようだ。
だからといってアニメとして面白くなければ意味がない。

マリーアントワネットに転生してしまった主人公はイケメンなキャラに囲まれる。
その運命はもちろん、処刑だ。
主人公演ずるファイルーズあいさんの演技はさすがではあるものの、
その演技に救われすぎている。

フルCGで制作しているのに無駄に背景や料理を映すシーンが多いのだが、
この背景や料理が問題だ。AIである。
キャラはCGなのに料理の作画だけはなぜかCGではない作画になっており、
それが露骨に不自然だ(苦笑)

メインキャラはCGで、それ以外はAIで生成したのだろう。
そのせいで明らかに「AI生成」したイラストの数々が不自然に浮いている。
これが手書きの作画であっても浮いてしまうものを
AIで描いてしまっているがゆえに余計に浮いている。
ちなみにモブキャラもAIである。

「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」という言葉が
有名なマリーアントワネット、悪役令嬢の元祖とも言えるかもしれない。
そんなマリーアントワネットに転生した主人公は処刑エンドを防げるのか、
ストーリー的には興味深いのだが、作画の違和感で話にならない。

話が進むと男性アイドル者みたいになるのも話の筋としての
ブレを感じる部分であり、王子たちをアイドルみたいにして
革命や処刑をなくすというやり方は悪くないものの、

Jack the Reaper

この作品はタイムリープものだ。
気づくと警察の取調室にいる主人公、だが記憶は一切なく、
取調室を出ると謎の人物に刺殺される。死んだと思った瞬間、時間が巻き戻る。
この状況は一体なんなのか、どうすればこのタイムリープを抜け出せるのか。

自分を取調べする婦人警官が取調べ室の外にでてしまえば、
自分を殺す犯人が現れる。
ショートアニメだからこその短い時間のタイムリープは面白く、
原作が「長月達平」さんだからこそのストーリーとも言える。

殺人事件の容疑者になっている主人公、容疑を晴らすことが重要だ。
そんなタイムリープなストーリーは面白くはあり、
徐々に状況が変化していきながら犯人にたどり着くさまは面白いとは言える。

ストーリー自体も同じようなことをひたすら繰り返し、
結果的に「はぁ?」というようなラストになっている。
解決していない。見て損をする作品だ。

傷心タイムリープ

この作品もタイムリープものだ。オリジナルアニメ企画で
同じ枠で放送される作品なのにタイムリープという要素がかぶるのは
悪手でしか無い。このあたりの企画段階での迷走も感じてしまう。

ヒロインは高校最後のクリスマスに同級生に告白するものの断られてしまう、
傷心状態で失意の中、彼女は半年前にタイムリープする。
何度も何度も繰り返し、告白が成功するまでヒロインは何回もやり直す。
だが、いくら過去の行動を変えても結果は変わらない。

そういったストーリーは悪くないのにぶつ切りなストーリー構成のせいで
面白さが持続しない。
せっかく面白いストーリーでも1話あたり3分半ずつしか進まず
面白さというものが持続しないまま、次の作品の話になってしまう。
このストーリー構成は本当に最悪だ。脚本の良さを殺している。

この作品の最終話は総集編のようになっており、
尺があまっているかとおもえば、
好きな相手と結ばれてハッピーエンドかと思いきや
ラストで唐突に交通事故でヒロインが死ぬことを匂わせて終わる。

ファムファタル育成計画

4作品の中で1番意味がわからないのがこの作品だ。
主人公は170cm95kgのデブだ、そんな主人公には可愛い従姉妹がおり、
従姉妹が男性に振られて落ち込んでしまう。
そんな従姉妹を降った男性に復讐を誓う。

自らが痩せて美少女になり、惚れさせて、
手ひどくフることで破滅させようとしている。
意味がわからない。

従姉妹をフった男性に復讐を誓うまでならまだ理解できるが、
自分が美少女になって惚れさせてフるという復讐方法は謎でしか無く、
しかも、この作品はずーっとダイエットをしている。

話としてあまりにもつまらず、意味不明でしか無い。
他の3作品は少なくともストーリー的な面白さを感じられる部分があるが、
この作品にはそれがない。
元ダイエッターなヒロインなども現れるが、もうひたすらダイエットだ。

終盤である程度のダイエットに成功するものの、
結局、復讐を誓った男の前に立つことも女装することもなく終わる。
4作品が4作品とも見てを損をする作品だった。

総評:見て損する最悪のアニメ

全体的に見てひどすぎる作品だ。
ダラダラダラ話を引き伸ばし、結果的に1クールでは何も解決してない
作品が多く、この続きはYouTubeで配信するようだが、
続きを見たいとは一切思えない。

せっかく有名なイラストレーターにキャラデザを頼んでおきながら、
そのキャラデザを殺すアニメのCGキャラクターデザインはひどく、
モーションキャプチャーで手抜きでアニメを制作しているのはわかるが、
それがアニメとしての面白さにはなっていない。
アニメとしての形は保っているが、形だけで触れるだけで壊れてしまうようだ。

AIに関しては今は議論の最中であり賛否両論あるが、
そんなAI使用の是非云々以前の話だ。アニメとしてひどすぎる。
ストーリー的にもひどく、特にファム・ファタル育成計画は
ただただダイエットしてるだけでろくに話が進まない。
それなのに続きはYouTubeで!とやられても誰が見るんだろうか。

同じような展開をひたすら繰り返す作品があまりにも多く、
ただただなんとか1クールの尺を稼いでいるに過ぎない。
毎話3分半ずつストーリーを進めないストーリー構成なのも
ストレスでしか無く、見る側を楽しませよう、いい作品にしようという
気概を感じず、ただただ放送枠を埋めるだめだけの作品にしかなっていない。

こういった低予算、最速でアニメを制作します!と謳う制作会社は
たまに現れるが、どこもひどい。
Ziine studioはその代表格かもしれない。
今後もZiine studio 制作のアニメが生まれるかもしれないが、
私はもしかしたらレビューをしないかもしれない。

それほどアニメとしてひどすぎる作品だった

個人的な感想:最悪

私は今まで2000作品以上をレビューしてきたが、
その中でも最低最悪、ワースト1と言ってしまっていい作品だ。
CG,モーションキャプチャー、AIイラスト、どれもこれも
「手抜き」するためで、アニメとして面白くするためのものではない。

続きはwebでという手法も最悪でしか無く、
今のアニメ業界だからこそ生まれた作品、制作会社ともいえるが、
今後、こういう作品も生まれないことを願うばかりだ…

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