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ブラック・ブレット

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      2016/06/29

評価/★☆☆☆☆(14点)

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あまりのダサさに声が出てしまう作品

原作はライトノベルな本作品。
同時期にブレイクブレイドという似たタイトルのアニメが放映され、
似たようなタイトルの名前も多いからもあったのだろうが、
個人的に存在をすっかり忘れていて録画ハードディスク整理中にけしそうになった(苦笑)

基本的なストーリーはファンタジー、
突如世界中に出現した寄生生物「ガストレア」に敗北した人類は
巨大な壁で街を覆いガストレアから見を守りながら生活していた
そんな世界でガストレアの排除を業務とする「民間警備会社で
主人公はジリ貧の生活を送っていた・・・というところからストーリーが始まる

このストーリー紹介を見てもらえば分かるが進撃の巨人そのものだ(苦笑)
更に主人公を演じているのが梶裕貴さんということもあり、余計に進撃の巨人と被る。
原作の発売時期を考えればパクリということは考えにくいのだが、
どうしても「未知の敵」「人類敗北」「壁」という3つの設定のせいで
非常に似ている印象が強い。

更に見出して早々、この作品で私が最初に思った感想は1つだ
「うわ!!!ださい・・・」
思わず、本当に思わず、あまりにもダサ過ぎて声が出てしまった。
主人公の最初の戦闘シーンで主人公が「蹴り」を繰り出すのだが、
アニメーション描写的には普通の蹴りだ。
その蹴りを放つ最中に主人公が同等と「技名」を叫ぶ(苦笑)

これが魔法的な蹴りだったり、もっと派手な演出の蹴りならば
技名を叫ぶことをも受け入れられただろう、だが至って普通のケリだ(苦笑)
更におまけで最初の戦う敵が「私は世界を滅ぼすもの、誰にも私を止めることは出来ない」と
何の脈絡もなく言い放つ(笑)
もはやあまりのダサさで爆笑してしまったくらいだ。物凄いダサい。

この作品の世界観もまだ理解せず、
最初に戦うのは本来の敵であるはずの「ガストレア」ではなく謎の仮面をかぶった人間。
そんな説明不足な状況でダサさ全開の初めての戦闘シーンを描写され、
思わせぶりなセリフを放って敵が去る(笑)
これがギャグでやっているのなら相当に優秀なのだが、真面目にストーリーを展開しているだけに
余計に笑うのを耐え切れない。

1話から説明くさいセリフ全開でやっているのだが、
そんな説明が頭に入ってこないほどダサすぎる展開の数々で構成されており、
そこにいろいろな作品を彷彿とさせる「要素」を入れることで更にダサさが極まる。
パクリとはいわないがパロディじゃないのかと思うほど
いろいろな作品から色々な要素を取り入れつつこの作品を構成しており、
それで作品が面白くなるならパクリやパロディとは言わないが、
この作品は「つまらなく」させてるのではなく「ダサく」させている(笑)

出てくるキャラクターの数々、出てくる設定の数々、
「あの作品の設定ね」「あの作品のキャラクターね」「よくあるストーリー展開ね」と
よくもここまで「あるある」と言いたくなるほどアニメあるある的な
要素を入れているなと思うほどツギハギだらけの作品だ。

更にテンポ。
恐らく原作の細かい描写を端折っているのだろう、
早めにストーリーを進めたいという制作側の気持ちが痛いほど分かるほど無駄にテンポが早い。
そのせいでキャラクターのセリフや心理描写が見ている側に伝わるために必要な
「溜め」がなく、無駄にサクサク進む。
無駄にテンポが良いため世界観に浸れず、キャラクターに愛着もモテないまま
ストーリーだけ勝手に進んでいってしまっている、視聴者おいてけぼりだ。

だからこそダサい要素が見ている側にストレートにダサく伝わってしまい、
それを作っている側が「かっこいい」「面白い」と思って描写しているだけに
制作側と見ている側にズレが生じており、
そのズレが物凄いため強烈な笑いが生まれてしまっている。

更に世界観の作り込みの甘さ。
進撃の巨人のごとく「人類が未知の敵が殲滅されるかもしれない」という状況で
壁の中に住んでいるという危機的な状況なはずなのに壁の中が恐ろしく平和だ
アニメは放映されてるわ、学校は行ってるわ、
「ガストレア」を殲滅するのが警察ではなく民間の仕事になってたりと
世界観の危機感と、描写されている日常描写がチグハグだ

まるで世界観と日常描写で別の作品のような印象だ。
外は「進撃の巨人」、中は「紅」といえば両作品を見た人には分かりやすいかもしれないが
未知の敵が現れて殲滅され10年しかたっていないのにあまりにも日常が平和すぎる。
更に「イニシエーター」と呼ばれる少女たち。

この少女は敵のウィルスに感染された「母体」が産んだ子供だ
呪われた子供と卑下されているのだが同時に「敵」に対する強力な兵器でも有り
敵を倒すために利用されている。
人類を殲滅する力を持つ少女が差別されるというのもちょっとズレている。
更に敵と戦える力を持った少女たちなのに国が管理せず
ホームレスのようなものまでいる始末だ。
壁がなければ殲滅されるという状況なのにもかかわらずだ(苦笑)

この設定も本来もう少し違った描写であればズレを感じないのだが、
「外」と「中」の世界観のズレや、殲滅されかかって10年しか経っていないという時系列が
余計にチグハグ感を生んでいる。
本来人類は追い詰められているはずのだが、描写がもうぬるま湯すぎるのだ

話が進めば進むほどダサさは極まっていく
どうすればそんなダサい描写をできるのだろうかと思うほどセリフ回しと戦闘描写が物凄いダサい
主人公の秘密の「1つ」である機械化された体も
本来は「そんな秘密が!」「機械化された体かっけぇー!」という反応を期待する描写なのだが
ダサい(苦笑)

原作ならば小説なので「想像」でそのダサさも軽減されるだろうが
アニメーションで描かれるとダサさが加速度的に極まってしまっており、
戦闘シーンの描写が尽く「つまらない」ため戦闘シーンが盛り上がらず、
盛り上がらない中で「ダサ」いセリフ回しでバトルシーンを展開しているせいで笑うしかない。

ストーリー展開も尽くダサい。
「人類を破滅されるレベル5の敵が現れたぞ!」

「たまたま放置してあったレールガンであっさりやっつけられたよ!」と(笑)
ありとあらゆる場所に「突っ込みどころ」を天然で配置し、
視聴者がそれに気づいて思わず突っ込んでしまうことで爆笑しながらストーリーを見れる。
決して真面目に見てはいけない。

最終話も物凄く「後味」のわるいストーリー展開で終わる。
敵であるガストレア?なにそれ?と言いたくなるほど
人間同士の争いがストーリーの中心になってしまいヒロインの1人が物凄く「病んで」終わる
すっきりした最終話とは決して言えず、気持ち悪い感覚を残したまま
話が終わってしまった。

全体的に見てセンスをどこに忘れてきたのだろうかと思う作品だ。
尽くダサいセリフ回し、尽く面白みにかける戦闘シーン、
尽くダサいストーリー展開、尽く現れるダサいキャラクターの数々、
話が進めば進むほどキャラクターが増えれば増えるほどダサすぎる内容が積み上げられていき、
そのダサさを真面目に受け取るのではなく爆笑することでしかこの作品を楽しむことが出来ない。

本来はもっとこの「ダサ」さは「かっこよさ」として描かれるべきなのだろう。
だがアニメーション制作における演出やテンポがズレてしまっており、
そのズレがダサさを極限にまで高めており、
「原作のまじめなシーンの再現」がアニメでは「ギャグシーン」になってしまっている
逆に「ギャグアニメ」としては優秀な作品に仕上がっている。

ストーリー展開も「ガストレア」という敵がいるのにもかかわらず、
人間同士の闘いが描かれたりする。
人類が殲滅させられるかもしれないという危機的状況なのにもかかわらず
のんきに人間同士の政治的争いや策略など描かれる、明らかにそんな場合じゃない。

事実、終盤の話など「ガストレア」がいきなり2000体も襲って来そうな状況だ(苦笑)
そんな状況にもかからず、ガストレアに対抗できる呪われた子供の多くは
ホームレス状態で主人公の授業を受けていたりする。
話が進めば進むほど設定や世界観の「チグハグ」さが増していき、
まじめに見る気持ちはどんどんなくなっていく。

更に言えばテンポが良すぎてキャラクター描写が甘い。
こちらが感情移入する前に死んでしまったりすることも多く、
それに伴う主人公の心理描写や感情の変化もストーリーの積み重ねが甘いせいで
見ている側にうまく伝わらない。

本来はもっとじっくり描かなければならない箇所もあっさりと描いてしまうため、
もっときちんと「魅せる」べきところを見せられておらず、
無駄に「グロ」く少女たちを惨殺することでしか盛り上がりどころを作れていない

この作品で唯一評価できる点は「黒沢ともよ」さんだろう。
この作品がデビュー作ではないが、新人とは思えないほどの演技力と声質は
「1セリフ」でキャラクターの印象がぐっと印象付けられるほど素晴らしい演技だ
「黒沢ともよ」さん演じるティナの可愛さのお陰で何とか最後まで見ることのできた作品だ

「黒沢ともよ」さんの今後のご活躍には期待したいが、
売り上げ的にも中途半端で2500枚前後と微妙な数字だ
原作の売上の伸び次第では2期があるかもしれないが・・・
個人的にあまり見たくない。

まじめに見ると駄作だが、ギャグアニメとしてみると最後のオチまで笑える作品だ
もう少し戦闘描写がマシならアクションアニメとしても見どころがあったかもしれないだけに
色々と残念な作品だった。

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