墓場鬼太郎

2010年8月29日

墓場鬼太郎感想


評価/★★★☆☆(59点)

リアル鬼太郎!しかし・・・

子供の頃鬼太郎のアニメを見たことがある。
その中で彼は人間の味方であり、悪い妖怪をかっこいいワザで倒し
正義のヒーロー的な感じだった。
しかし、今作では原点回帰らしく「正義のヒーロー」の鬼太郎は存在しない。
ストーリーは、幽霊族最後の生き残りである鬼太郎が人間界で生きていくさまを描いている。
生きていくための金を手に入れるために金を欲したり、
様々な人間模様を見ながら「人間ておもしろい」と怪しげに笑ったりと・・・
独特なテイストの暗い雰囲気をまとっていました。
ある種、ゲゲゲの鬼太郎を裏にしたような作品です。
1話1話人間の汚さや生き方、昭和30年代という時代設定を生かしたストーリーは
こういう世界観が好きな人にはたまらないアニメになっている、
逆に言えば嫌いな人はとことん「なんか微妙だな」という印象が残ってしまう
「ゲゲゲの鬼太郎」では鬼太郎はそれなりに強かったが、
本作品では鬼太郎は驚くほど弱い。
基本的に逃げており、もう少し今作の鬼太郎らしい戦い方を見たかったようにも感じる。
更に言えば、物語があまりにも淡々と進みすぎている、
人間のキャラクターはあっさりと死んでしまいますし、投げっぱなしも落ちもあった。
決して面白くないわけじゃないのだが、味付けの薄い煮物でも食べているような
どこが煮え切らないものがあった。
水木氏の原作を読んだことがある人にはおすすめできる作品だ。
しかし、あまり鬼太郎に思い入れのない方にはおすすめできないかもしれない。
作品全体の暗さや雰囲気をどこか受け入れ切れなかった
私はあまり高評価をつけがたい作品だった。
逆に、もっと暗くすればこの作品に対する味方も変わるかもしれない。
寝子の声優である中川翔子さんが歌ったりするシーンなど
「え・・・この雰囲気で中川翔子推して来るの?」というような違和感を感じてしまった
中川翔子自体は悪くないんですが、雰囲気を壊してしまった。
好き嫌いがはっきりするアニメだが、悪くはない。
楽しめる人ががっつり楽しめるだろうし、
この雰囲気に馴染めない方は早めに見るのを辞めるだろう。
あなたの知らない鬼太郎、見てみませんか?