伝説の勇者の伝説

伝説の勇者の伝説感想

評価/★☆☆☆☆(14点)

伝説の勇者の伝説感想

制作/ZEXCS
監督/川崎逸朗
声優/福山潤,高垣彩陽,小野大輔,杉田智和ほか
全24話


あらすじ

ローランド帝国王立特殊学院の学生、ライナ・リュートは、いつも寝てばかりで無気力の劣等生。昼寝だけして過ごすことを望むが、ある日、敵国のエスタブール王国が戦争をしかけてきたことで、ライナたち学生は戦争に送り込まれ仲間の多くを失ってしまう。戦後シオンと共にローランドのために行動を始めたライナだが大陸を覆う闇はローランドをも蝕み始めていた。

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原作が完結してから作りましょう

この作品を見終わった後に思ったことがある
監督を変えたほうがいい、この監督は駄目だ。
もう素直にそう思ってしまいました。
基本的なストーリーは王道かつ硬派なファンタジー。
魔法を見ただけで完コピできる能力を持った主人公と達人並みの剣術を持っているヒロインが
伝説の勇者の遺産を求めながら旅をするストーリーを基本とし、
ファンタジー世界での戦争や政治的抗争による彼らの国の王の苦悩を描いている。
しかし、本作品は第1話から失敗している、
アニメの第1話は非常に重要で「これから先を見るか」を決めるための大事な話であり、
作品の方向性や内容をある程度、魅せる必要がある。
もっと簡単にいえば、第1話は「面白くならなければ」、
結果的に全体の視聴率や売上が下がってしまうことは言うまでない。
もちろん、第1話が面白くなくて中盤から面白くなるアニメはたくさんあるが
この作品はそういう問題ではない。
第1話から時系列シャッフルをかまし、大量のキャラクターを出す
「え?どれが主人公?」と思ってしまうほどかなりの美形キャラがどんどん出てきて
話の内容も全く頭に入らないまま一話終わってしまう。
原作を呼んでいるのならば「あ!このキャラ出た!」というような楽しみ方もできるかもしれないが
原作を未読の人は多すぎるキャラクターの名前を覚える前に、一話が終わる
何故時系列シャッフルをするのか?本当に意味が分からない。
最低限、時系列シャッフルは許そう、一話から詰め込みすぎも許そう。
だけど「時系列シャッフル+一話から詰め込みすぎ」の組み合わせは
第1話としては最悪と言わざる負えない。
この時点で多くの視聴者が「あ、見るのやめよう」と思ってしまう可能性は高い、
私自身レビューブログを運営して無ければ見るのをやめただろう。
なぜこんな一話にしたのですか?と監督に聞いてみたい。
視聴率を下げるためか、自己満足の2つしか理由が一切思いつかないのだが・・・
2話からは割とまともになる、原作通り勧め王道で硬派なファンタジーだが
高いレベルの作画も手伝って魅せるストーリーを展開する。
同時に主人公の目の圧倒的な力も見せつけられ、
思わず今後この力をどう使うのか!?というのが気になって仕方なくなる。
また同時に王国では他国との戦争や内紛が起こり、主人公とは関係ないところで
ファンタジーの世界のリアルな政治的な部分や戦争という描写がなされる。
この部分は今時のアニメ作品としては珍しいと言えるだろう。
ある意味、懐かしの重厚なファンタジー世界に浸ることが出来る。
しかし、作品全体で余計な尺稼ぎ敵描写が多い。
わざわざ8話まるごと消費して、新キャラを出して戦争を描写する。
確かにその後、新キャラはちょこちょこっと出て来るが
ぶっちゃけ「出てこなくても」本筋のストーリーに影響があるのか謎だ
全体的にキャラクターが増えるたびに「またかよ」と思ってしまい
最終的には序盤に出てきてその後出てきてないキャラクターの名前は完璧に忘れている
更には2クールもやるのに物語の進行が異常に遅い、
上記の戦争描写の他にも「え?なんでそんなに尺を取るの?」と言う箇所が何箇所もあり
原作がどれだけ面白くても、その面白さを殺してしまっているアニメだ。
また、場面の切り替えもかなり多い。
例えば主人公とヒロインが子どもを助けて逃げる、
それが本筋のストーリーだとすると、逃げている間に他のキャラは今こういう状況ですという
ストーリーが同時に展開されサブストーリーに一話の尺の中で8割以上使ってしまい、
結果として主人公とヒロインのストーリーが全く進まない。
こう言うことが多々あり、ストーリーがなかなか進まないもどかしさや
切り替えまくりの展開による苛立ちどんどんと溜まっていく。
また、本筋のストーリー、サブのストーリーと一回見ただけでは理解しきれない部分もあり
原作を見返したり、もう一度見直さないと非常に分かりにくい。
一度置いてけぼりを食らうと、ストーリーについていけなくなる場合も多く
説明不足が多すぎるため、視聴者離れがどんどんと加速していく。
原作を読んでいればついていけるのかもしれないが、初見だとかなり厳しい物がある。
私のように集中して一気に見るならば、まだ大丈夫だが
1週間ごとに1話みていくと更に物語の難解さ故についていけなかったことだろう。
終盤は特にその傾向が強かった。
これは完璧に、原作の問題ではない。制作の問題だ。
こういう難解な作品は制作がきちんと作品を理解し、2クールという限定された尺の中で
見ている人にいかに作品のストーリーを理解させるのかが重要なのに
制作の実力不足・・・いや訂正しよう。
制作の実力とも言える作画のレベルはそこそこ高かった、
戦闘シーンも迫力があり見ごたえがあり、若干絵的に暗すぎる部分もあったが
動くアニメとしては十分なレベルで描かれている。
だが、脚本、ストーリー構成、それを指揮すべき監督がまったくなっていない。
原作が人気だから原作の人気にあやかってアニメ化すれば、DVD売れる!と
商売根性だけしか表さず、アニメに対する愛情を一切感じなかった。
作品の流れとして・・・・
なにか起こる→登場人物苦悩→なにか起こる→登場人物苦悩の繰り返しで
無駄なシーンもかなり多い
作品全体の暗さは原作もそんな感じみたいなので仕方有りませんが、
同じような繰り返しが多く、ストーリーがどこに向かっているか掴みきれない。
あえてたとえるならば、本作品は中華のオードブルセットのようなものだ
確かに見た目も美味しそうだし、味もいいのだが
一人で食べるには多すぎるうえ、食べれば食べるほど油っこさで気持ち悪くなってくる。
1クールあたりで盛り上がりがあればもう少し違ったかもしれないが、
淡々と淡々と淡々と進み、説明不足が目立ちストーリーを急展開する。
頭が状況を理解する前にサブキャラのストーリーに変わったり、
もう制作は本当にこの作品をきちんと伝えたいと思ってるのだろうか?
全話見終わったあとで分かったことがある。
もともと2クールでは足りない作品なんだ、
原作はまだ続いており回収してない伏線もあるようで
そんな状態で回収されない伏線を見せられたり、急展開でついていけなくさせたりと
原作がきっちり終わってからアニメ化すればいいのにとしみじみ思ってしまった。
なぜ完結してから、アニメ化しなかったのか???
完結してからであれば「切るべき箇所」や「落とし所」をわかったうえで
きっちりとしたストーリー構成で話を魅せることができるのに・・・・
本当にこの作品は、原作を書かれている「鏡貴也」さんや
原作のファンの方に対して、このアニメでは失礼だ。
「面白くない」「視聴率が伝説ねw」「意味不明w」と
ネットで評判を検索すればこういう言葉しか出てきません。
そんな言葉を見てファンの人や原作者はがっかりするに違いない
「本当は面白い作品なのに!」と。
こんな状況では様々な設定や伏線を回収るための2期の制作は絶望的、
いっそこの1期をなかったコトにして制作会社を変えて作り直したほうが早いだろう。
私がこのアニメを見て言えることは2つだ
「つくり直そう」&「3話まで見て面白いと持ったら原作を読もう」だ(苦笑)
この作品はアニメとして成り立っていない、
2期前提すぎる作り方には雑さしか感じず、原作の人気にあやかっただけの作品になっている。
いや・・・ほんと、原作が好きな方には申し訳ないと思います。
実際、私的には2話~12話あたりまで楽しめたが、見れば見るほど評価が落ちてしまいました。
是非原作を読んでみたい、原作を読んでこの酷さを更に実感するのか
少しは緩和されるのか・・・気になるところです(笑)