クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード

評価/★★★★☆(62点)

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード 評価

88分
監督/水島努
声優/矢島晶子,ならはしみき,藤原啓治,こおろぎさとみ,真柴摩利ほか

あらすじ
ある朝の野原家、いつもに輪をかけて貧相な朝食に、とてもご機嫌斜めなしんのすけ達。だがそれは、夕食の最高級焼肉の為であった。 しかしそこへ突然謎の男が助けを求めて転がり込んでくる。それを追撃してきた謎の一団に危険を感じた野原一家は、冷蔵庫に入っている最高級焼肉を残して、その場から逃げ出した。

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あ~・・・焼肉くいてぇ・・・・

本作品はクレヨンしんちゃん11作品目の作品
監督は前作とは違い水島努氏、
前作の感動路線からギャグ路線へと変更された

基本的なストーリーはコメディ。
ある日の野原一家の朝食は貧相だった、しかし、それは夕飯に高級焼肉を食べるためだ
そんな朝食の日、突如野原家に車が突撃してくる
車から現れた男は誰かに追われており、野原一家にあるものを渡したという。
野原一家の逃亡劇が始まる・・・という所からストーリーは始まる

序盤から笑える。
貧相過ぎる朝食に文句を言うシーンや濡れ衣を着せられて変装して逃げたり、
軽快に動き回りながら逃亡を続けるシーンは見ていて本当に面白く、笑えるシーンが連続だ

そんな彼らの動機は「家に帰って焼肉を食べる」ため
濡れ衣を晴らすために熱海に向かう、そして帰って焼肉を食べるw
物語の本筋はコレだ。
本当に馬鹿馬鹿しいのだが、これぞクレヨンしんちゃんという馬鹿らしさを秘めている

顔芸も素晴らしい(笑)
序盤で出てくる浣腸は大げさすぎるほどのリアクションを見せ、
1回目と2回目では浣腸のやり方させ違い、絵に工夫が見られるw
更に終盤ではキャラクターが「リアル」作画になるなど
顔芸による笑いも多く含まれる

作画的にも大げさすぎるほどのリアクションを軽快に描いているため
画面を見ていて楽しく、特にジェットコースターのシーンのスピード感と攻防劇は
大胆に動かすカメラワークと展開がどんどん変わる面白さ、
まさに「ジェットコースター的な面白さ」を秘めたシーンだ

ストーリーとしては逃亡劇でそれ以上でもそれ以下でもないのだが、
この逃亡劇が状況が二転三転して展開を一切予想できない、
「ひまわりの鳴き声」と「流れ着いたアザラシ」をヒロシ勘違いするシーンなど
予想しろというのが無理な話だ(笑)
更に唐突にキャラキターの作画が「リアルテイスト」になるなど
何の脈絡もなく唐突に展開や作画が変わり、笑わざるおえないシーンになっている

そして「焼肉」。
今回の野原一家の目的は焼肉を食べるために無事に誤解をとき家に帰ることだ。
逃走劇の最中「焼肉を妄想」するシーンは見ているこっちがヨダレを出してしまうほど
本当に旨そうに描かれており、焼肉の描写に対するこだわりは半端ない。

突込みどころはかなり多い、だが、その突込みどころさえ笑いになっている。
かすかべ防衛隊だけで逃亡する際に何故か、まさおくんだけ一輪車だったり
相変わらずの「裏切りおにぎり」だったり、
終盤では野原一家が敵の殆どを自力で倒すなど突込みどころと予想外過ぎる展開が多い。
だが、それが笑える(笑)
クレヨンしんちゃんに真面目さなんていらない、クレヨンしんちゃんに感動なんていらない
「笑えればいいんだ!」という声が聞こえてくるようだ

敵のボスも目的も「俺が熱海になる!」という滅茶苦茶な目的であり、
もはや突っ込むのすら馬鹿馬鹿しいw
生き生きとしたクレヨンしんちゃんらしいキャラクターが自由に駆け回る映画だった

全体的に見てギャグ映画としてのクレヨンしんちゃんとしてはこの作品が1番かもしれない
クレヨンしんちゃんらしいキャラクター、クレヨンしんちゃんらしいストーリー展開、
クレヨンしんちゃん面白さ、全て無かったことにする後味スッキリの結末など
ギャグ作品らしいアニメ映画と言えるだろう。

本来のクレヨンしんちゃんはお下品で、オカマがでて、ゲイがでて、
ストーリーはギャグを引き立たせるものでしか無い。
テーマ性なんてものは本来のクレヨンしんちゃんには要らないはずだ
笑えればいい、それがクレヨンしんちゃんのはず。
良い意味でも悪い意味でも前作と前前作のせいでクレヨンしんちゃん映画の路線が
大きく変わってしまった

くだらないけど面白い、下品だけど笑ってしまう。シリアスなんていらない。
笑えればいいんだ。
本来のクレヨンしんちゃんの映画の面白さを改めて感じさせてくれる作品だ。

ただ欠点がないといえば嘘になる。
終盤のあっさりとした展開はそれまで怒涛の展開だっただけに肩透かしを食らった気分になったり
水島監督らしさであるハイテンションさやストーリーの詰めの甘さなどを感じる所もあり
終盤に行くに連れて息切れしたように面白さが薄まってしまう点など気になるところもある。

しかしながら「子ども向けのクレヨンしんちゃん映画」としては
素直におすすめできる面白さのある作品だ。
見終わった後に「焼肉食いてえ」となることは間違いないだろう(笑)