コメディ

スパロウズホテル

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☆☆☆☆☆(6点)

スパロウズホテル 評価

全12話
監督/中村哲治
声優/茅原実里,長嶋はるか,,,ほか

あらすじ
巨乳と暗殺のフロント係、現る。新人武闘派フロント係佐藤小百合と、中学生に見えるがしっかり者の塩川環と、その二人を目当てに来る客などが繰り広げる日常ビタミン系ギャグマンガ、遂にアニメーション化!

炎上商法試します、いかに手抜きできるか試します。そんな実験アニメ。

原作は4コマ漫画な本作品。
ニコニコ動画やAT-Xなどで放映された1話3分ほどの短編アニメだ。
本作品は全12話の中でseason1とseson2で別れており、
season1の作画崩壊ぶりや、不条理ギャグが特徴になっており
season2は最近のアニメのようになっている。

一応公式的にはDVDでseason1のほうも直すと言っているが
しかし、私としてはコレはいわゆる炎上商法を狙った宣伝だったのではと感じる。
キャラクターデザインも予め考えられたかのようにseason2でかわり、
作画崩壊もいうほどではない、むしろseson1のキャラデザ的に狙った感のほうが強い
話題になることを狙った宣伝方法だ。

私個人としては公式側が何も言わずにしれっとseason2でいきなりキャラデザが変わったほうが
「あ~これは演出なんだなw」と楽しめただろうが、
わざとらしく公式が1話配信後の一週間後に謝罪し
「DVDでは全話のキャラクターデザイン・作画を一新したディレクターズエディションで
発売することや、全話とも無料配信で視聴できるようにする」と発表し、
わざわざDVDにはテレビ放送版がDVDの映像特典に付いている。
炎上商法をしたかったのかもしれないが、わざとらしくて見ていられない。

むしろ問題は作画よりも内容だ。
season1は90年台を彷彿とさせるキャラデザと詰め込みまくるストーリーのおかげで
ギャグ自体は面白くはないのだが、少し懐かしさを感じる部分もあり、
主人公の特技が「暗殺」で未熟なホテルマンという肩書きで見れる。
ホテルを舞台にしたアニメも旅館を除けば本作品くらいだ

しかしながら、1話3分の中に詰め込みすぎており
ギャグ部分の演出が徹底的に弱いため笑いになっていないどころが
笑いどころがなのか、ギャグでやってるのかすらわからない。
見ている側が無表情で話が終わってしまうような印象だ
面白くもないし笑えもしないが、キャラデザのお陰で何か見てしまう感じのアニメだ。

しかし、season2以降は最悪といっていい。
season1の6話の段階でキャラデザや雰囲気に慣れてきて
B級・・・いやC級アニメとしてみればこれはこれで独特の味のあるアニメなのかもしれない
と思った次の話でキャラデザ変更だ。

最近のアニメ風のキャラデザといえば聞こえはいいが、
season1のほうがよっぽど愛着の持てるキャラデザになってしまっており、
中途半端にリメイクしたキャラデザはseason1のままでよかったのでは?と感じるほどだ
それほどseason2のキャラデザは酷い。

その酷さに釣られるようにストーリーもよりつまらなくなる。
詰め込みすぎていたストーリーでギャグかどうかわからないのが本作の魅力だったが
詰め込みすぎた袋から空気が抜けたようにスカスカになっている
内容的にキャラ描写をしっかりしたつもりなのかもしれないが、
極端にテンポが悪く勢いがなくなったことで、
笑えもしないがつまらなくもないギャグがつまらなくなる。

全体的に色々な要素が外れてしまった作品といえるだろう。
炎上商法をねらったseason1とseaon2のキャラデザの切り替えは
せっかく90年台アニメ風で愛着をモテそうな所で何の愛着もわかないキャラデザになってしまい
ストーリーの内容もそれに伴いテンポが崩れて面白みにかける。

ストーリー構成もきちんとやっているのか謎だ、4コマをそのまま3分にしたようなストーリーだ。
色々な部分をいかに手を抜いて作れるのか試した、
炎上商法を試したかったと言われれば納得できる、そんな作品だ。

原作のある作品をそんな実験材料にしてしまったことは残念でならない。
竹書房のホームページで原作を少し試し読みできたので先ほど読んだのだが、
同じ場面でもオチになる話をカットしていたり、
カットされた話のせいでキャラ描写の深みがなくなってしまったりと
原作のいい部分をあまりにもカットしすぎている印象だ。

きちんとアニメ化されればもっと面白くなる作品だったかもしれないのに
実験材料されてしまい本当に残念だ・・・。

「」は面白い?つまらない?

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