わんおふ -one off-

評価/★★★☆☆(59点)

わんおふ -one off- 評価

全4話
監督/佐藤順一
声優/後藤沙緒里,早見沙織,喜多村英梨,喜多村英梨ほか

あらすじ
ホンダ・ジョルノで通学している高校2年生の主人公である汐崎春乃とその友達が、自分だけの大切なものを見つける為に新しい一歩を踏み出す物語

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おさげはバイクのハンドルではありません(笑)

本作品は「たまゆら」「ARIA」などでお馴染みの佐藤順一監督によるOVA作品。
バイクで有名なホンダが協賛しており、
アニメの中でも実際のホンダバイクが多数登場する。

基本的なストーリーはほのぼの日常物
バイク通学が許されている田舎、そんな中ホンダジョルノで通学している
主人公とその友達たち。
彼女たちはバイクに乗りながら何を思うのか・・・という感じだろうか?
基本的に1話15分で全4話で構成されている。

序盤から佐藤順一監督作品らしい「癒しほんわか」雰囲気が出ている。
最近では同じOVAでたまゆらが展開されていたが、あれほどまったりしてはいないものの
空気感は似ているといってもいい。
たまゆらはカメラ、わんおふはバイクという感じで、
バイクを題材にしているだけあって「暖かな雰囲気」というよりも
「爽やかな雰囲気」というのがただしい。

そんな雰囲気の中で主人公は田舎の高校生だ。
山道が険しく、 田舎だけにバイク通学を許されている、
このバイクに関しては「異様」なまでに書き込まれており、さすがはホンダ協賛といえる描写で
違和感すら感じるほどリアルに描かれたバイクは、ホンダバイク好きにはたまらないのかもしれない
(バイクに興味のない私にとってはわからない、バイク好きな方の意見ぜひ聞きたい)

そんな田舎にバイクで世界を旅をしているオーストラリア人女性が現れる。
彼女は変な日本語を使う外国人だが、
そんな彼女が田舎で暮らしている女子高生たちに刺激を与える。

彼女自身は旅してきた国やバイクとともに過ごした日々の話をしただけだ
しかし、彼女の自由気ままな行動や言動に
女子高生たちは「自分の夢」や「自分の小ささ」を自覚する

主人公である「るの」はどこか現実を知ってしまった少女だ。
子供の頃は「やればできる」といろいろ頑張っていたが、
彼女は成長するに連れ「自分にやれることの限界」を自覚してしまっていた

だが、そんな彼女の目の前に自由奔放な女性があられる。
彼女がやってきたこと、見てきたことは
「自分一人では何もできない」「やれることの限界」を知っている
主人公にとっては 理解できない範囲だが、それが羨ましくも感じてしまう。

そんな主人公が彼女とツーリングに言ったり、話を聞いているうちに
「誰かの助けを借りる」「やればできる」ということを自覚し、
何かをやろうとする変化は見ていて、主人公の成長を感じられた作品だった。
1話15分という構成もよく主人公の成長がわかりやすい。

ただ終盤、なぜか「音楽」をやるという展開になってしまっており
若干、本作品の主軸がずれてしまった。
確かに主人公の成長を感じ安かったし、何かをやろうとし音楽という展開も理解できなくはないが、
いきなりライブという、ちょっと作品の方向性とずれた印象になってしまった
確かに「主人公が疑うまい」という設定はあったが、
田舎という設定やバイクという要素と「ライブ」というのがどうにも結びつきにくかった。

全体的に見て1時間でよく出来た作品だ。
起承転結がしっかりとしており、バイクやツーリング、田舎という舞台を生かし
佐藤順一監督らしいさわやかな日常と背景描写、
そこに悩める女子高生と世界を旅する外国人という二人の登場人物を置くことで
主人公の成長という主軸はしっかりしていた。

ただ、音楽とライブだけが、どうもこの作品が浮いてしまっていた。
主人公の成長を描きたかったのはわかるが、ライブシーンもあっさりしてしまって
「バイク」「田舎」という設定の中でやって欲しかったと感じてしまった。

後藤沙緒里さんのどこか憂いを秘めた声も本作品のは合っていた
彼女が主人公という作品も結構珍しいが、
あの声は悩める女子高生という役にぴったりだった。後藤沙緒里さんのファンならば必見だろう。

今後、たまゆらと同様に続編でTV展開などするのだろうか?
ストーリー的にはスッキリと終わってる感じもあるのでこれでおしまいでありといえばありなのだが、
続編があれば期待したいと思います。