劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-

評価/★★★☆☆(57点)

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業界初?劇中のキャラによるスポンサーCM

本作品はタイガーアンドバニーの劇場版
基本的にはTV版の1話と2話の総集編となっており、
更にそこに3話までの間に起こった新規ストーリーを追加している

基本的なストーリーはアクション。
NEXTと呼ばれる超能力者が存在する世界で、
その能力を使い待ちを守っているヒーローが居た
彼らにも生活があり、スポンサーと契約しTV番組で活躍を放送し、
ヒーロー同士で競い合っていたという感じだ

前半は完璧に1話と2話の総集編だ。
TV版を見ていない人にもわかりやすいように総集編として作られている・・・
というよりも、ほとんどカットをせずにそこに新規カットを追加しているような前半なので、
きっちりとストーリーの補足になるような新規カットがあり、ファンも、この作品から見始めた人にも
「TIGER&BUNNY」の世界観に入り込みやすかった序盤といえるだろう

劇場版ということで劇中で「CMに入る」というシーンで
新規カットで「ブルーローズ」によるペプシのCMが挟まれたりと
本当のCMがないからこその工夫がされており、その工夫も本作品らしい工夫で好感が持てた

またスクリーンという大きなサイズで見るヒーローの戦いは迫力があった。
作画はTV版では不安定なこともあったが、劇場版ではそんなことはなく
常に安定した作画とCGで描かれたアクションシーンは激しさと迫力があり、
きちんとスクリーンを意識した作りになっていたのは好感が持てた

その反面、追加されたシーンは確かにいいのだが
「別にわざわざ劇場版と題してやっている」ほどの追加シーンではない
DVDなどの追加シーンという感じが強く、
あくまでもファンならば楽しめるという感じだ

特に後半からは新規ストーリーになるのだが、「盛り上がり」という意味では薄い。
ヒーローが戦う様がみたいのに、新規ストーリーで現れる敵は
「逃げる」事に特化した能力を持っており、追いかけっこになってしまっている。
これがTVシリーズの中の1話ならばいいのだが、
劇場版と題し、新規ストーリーを呼称するにはあまりにも派手さのない敵だ

その倒し方も「バーナビー1人でやっつける」という倒し方で
鬼ごっこで手こずった割りにはあっさりとしてしまい
「え・・・終わり?」という印象が強く残ってしまった

あくまでも総集編のおまけのストーリーであるため盛り上がりや
敵キャラの魅力を描くのは難しかったのかもしれない。
約100分の上映時間で1時間は総集編で、残りの40分で新規ストーリーという
構成を考えれば、仕方なかったという感じもある
そういう状況を考えれば、遊園地という舞台で敵と鬼ごっこしつつ
各ヒーローの見せ場を作った制作陣の努力を感じられた

個人的な意見になってしまうのかもしれないが、
後半の新規ストーリーよりも、前半の総集編のほうが面白かった
前半、各ヒーローが登場し戦う姿、主人公である「虎徹」がヒーローを続ける理由など
前半は1度見たはずのストーリーなのに「面白い」と感じてしまうのは、
このTIGER&BUNNYの作品としての強さを感ることができた。

全体的に見て作品としては面白いが映画としてみると物足りないという感じだ
細かいところまで作りこんでおり、各キャラも魅力的に描かれ
「ヒーロー」の戦いも迫力のあるスクリーンで楽しむことが出来た。
だが、総集編であることや新規ストーリーの敵の小物感など、
映画というスケールを考えるともう少し物足りない感じだった
ファンならば見て後悔しない、ファンでない人は物足りなさが残ってしまう作品だろう

これがOVA作品だったら評価は違っただろう。
映画なのにスケールが小さいという点だけが残念だった
しかし、次回作はうってかわって「スケールの大きいそう」な話をやるらしい。
来年の秋公開予定らしいが、どうなるのだろうか???
テレビシーリーズからの残っている伏線を回収するような話になるのだろうか?
期待したいところだ。

個人的には映画でも「斎藤さん」の声が小さかったところで笑ってしまった(笑)
あれだけ大きなスクリーンで大きな音が流れる舞台で
日本のアニメなのに日本の字幕が流れるというシュールさを加速させていたw

次回作・・・期待してます。

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