退屈な序盤を乗り越えれば、そこは養豚場「ひなこのーと」レビュー

2017年6月23日

評価★★★☆☆(42点)全12話

あらすじ 口下手であがり症の桜木ひな子は、これを克服するため、憧れの藤宮女子高校の演劇部に入ろうと上京する。下宿先は古本屋で、本を食べる少女がいたうえ、高校の演劇部はすでに廃部になったと聞かされる。アパート「ひととせ荘」や学校の仲間と繰り広げられる引用 – Wikipedia


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退屈な序盤を乗り越えれば、そこは養豚場

原作は「月刊コミックアライブ」で連載中の4コマ漫画作品。
監督は高橋丈夫、制作はパッショーネ。

見出して感じるのはキャッチーなOPだろう。
セリフが多めだが、セリフも微妙にリズムにのっており、
やや「ミュージカル」調の曲といえば分かるかもしれないが、
思わずもう1度聞きたくなる癖になる曲だ。
逆に言うととてもじゃないがカラオケで一人で歌えない(笑)
公式がYOUTUBEに上げていたので↑に貼ってあるのでぜひ、聞いてほしい。

いざ本編が始まってみると
キャラクターデザイン的には「萌え」の主張が強く、
いわゆる美少女動物園的な内容を思わせるキャラデザだ。

しかし、その手の類のアニメにしては「頭身」がやや高く、
スラッとした女の子のデザインとギャグタッチのSDキャラを
頻繁に切り替えることでキャラクターの潜在的な魅力と可愛さを引き出しており、
萌え的なキャラの可愛さはしっかりとした等身で描き、
日常的なキャラの可愛さはSDキャラで描き分けているのは面白い。

いわゆる「あざとさ」はもちろんある。
だが、その「あざとさ」に嫌味がなく、いうなれば堂々としたあざとさだ(笑)
変に体裁を整えるわけでも、お高く止まっているわけでもない
「さぁ!キャラクターに萌えてください!」と言わんばかりの描写の数々だ

そして露骨なエロス、毎話のエンドカードも物凄く
「フェチズム」に溢れる1枚絵であり、
色々な性癖の人に対応したと言わんばかりのエンドカードの数々は素直に凄い。

さりげない日常でもマニアックすぎる&フェチなシーンが非常に多く、
パジャマのお腹部分を開いてものを取り出すシーンなど、
ほんの数秒の描写でしか無いのだが何故か強烈に頭に残ってしまう。

前半のストーリーはやや退屈だ。
日常モノではあるが、一応メインストーリーとして
人前で緊張してしまう主人公が自分を変えるために
有名な演劇部のある高校に入るため一人上京をする。
だが、肝心の演劇部は休部になってしまっていて
仕方なく自分で劇団を立ち上げることになるという展開だ。

青春モノで部活動などを描くとシリアスな展開もあったりするが、
この作品にシリアスはない。
リアルでは吹奏楽部とドロドロ具合ではいい勝負な演劇部だが、
この作品の中で描かれる演劇部は平和かつゆるい。
だからこそ、彼女たちの演劇活動はあっさりで、
淡々とストーリーを見てしまう感じが強い。

演劇部ストーリーの盛り上がり所は文化祭の6話がピークに近く、
文化祭で演技を披露するという展開を最終話に持ってきて、
それまでは日常話だけでも良かったんじゃないかと感じてしまう。
コスプレ、合宿、水着、セクシーと後半に日常話が詰まってるだけに
もう少し前半に日常要素が多ければあれば、前半の退屈さが薄れたはずだ

7話以降はほどよい演劇要素と日常話のバランスがよく、
そこにこの作品らしいエロティスズムを感じるシーンも多く含まれ、
7話以降からこの作品の味と面白さが強く出てくるだけに、
もう少しストーリー構成と作品全体のバランスを考えてほしかった所だ。
1クールの最終話の締めもしまってない感じが強く、
1つの作品を見終わった感じが薄いのも残念だ。

全体的に見て前半部分は演劇要素が強すぎる割には薄く、
そのせいで退屈な演劇日常萌えアニメなのだが、
後半からは萌え、日常、エロのバランスが取れた作品になってきており、
演劇要素がついでみたいに描かれれば描かれるほど面白くなっていく作品だ。

ただ、作品を構成する1つ1つの要素が強烈に好みが別れる要素であり、
萌えアニメというだけで嫌悪感を示す人もいれば、
萌えアニメだけど露骨なセクシー描写が嫌いという人もいるだろう。
この作品を嫌いという人やつまらないと感じてしまう人の気持も痛く分かる反面で、
この作品に隠れるフェチズム的エロ要素を恥ずかしげもなく楽しんでほしいと
感じてしまう(笑)

オリジナル性があるのはフェチズム溢れるエロ要素くらいなものだが、
1クールのアニメとしては重い要素もなく、可愛いキャラの日常要素と、
適度なセクシー要素で肩の力を抜いて見れる作品だ。
変に気負いせず素直に見ればそこそこ楽しめる作品だろう。

個人的に1番気になったのはキャラクターの子供時代を
なぜか子役に演じさせるという意味不明なこだわりだ。
男性声優の場合は子供時代のキャラを女性声優がやるというパターンは有るが、
女性キャラで女性声優なのに子供時代だけ子役に切り替える謎の
こだわりはなんなのだろうか?

子供時代の要素は前半に集中して描かれるため、
気になるのは前半だけでは有るものの、
前半は色々と迷走している感じの強い作品でもあった。

売上はまだ出ていないため予想段階でしか無いが、
数字の出てる原作の売上はアニメ効果があまりでていないようだ。
2期は厳しいかもしれない。