「EVIL OR LIVE」レビュー

2018年1月4日

評価 ☆☆☆☆☆(2点) 全12話
EVIL OR LIVE

あらすじ  現代社会において、思春期の少年少女たちにある「病気」が蔓延していた。引用- Wikipedia

中国三千年の歴史が生み出した気持ち悪すぎる主人公

本作品は中国のテンセントで連載されている漫画作品。
監督は董易、制作は絵梦。
一時期異様に多かった中国アニメだが今期は少なめ。

見出して感じるのは異様さだ(苦笑)
実写による映像とナレーションで「ネット依存症」について解説し、
このアニメの世界観を説明される。
馬鹿でもわかる世界観の説明をナレーションベースで片付ける。
EVIL OR LIVE

そして酷いキャラクターデザイン。
中国アニメ特有の日本アニメ90年代位のキャラデザなのだが、
主人公が主人公に見えないほどモブキャラのようなデザインであり、
なよなよして正直気持ち悪い。

外見ではなく中身もとんでもなく気持ち悪い主人公だ。
世界観通りネット依存症な主人公はいきなり更生施設に送られる。
更生施設で目を覚まして一言目が
「わーゲームの世界にタイムスリップした!」
このセリフだ(苦笑)

この作品を見ていない方でも、やばい奴だと言うのがお分かりいただけるだろう。
ネット依存症が酷すぎて、親に更生施設に送られたという設定なのだが、
親の気持ちが痛いほど分かってしまうほど酷い依存症だ。

ネット依存症だけならまだ受け入れられたもしれない。
だが、もはや嫌悪感を超えて「生理的に受け付けない」レベルの主人公の行動は
ある意味すごい。

女性キャラに怪我の世話をしてもらってる最中に「勃起」するわ、
携帯目当てのキャラの色仕掛けに鼻の下は伸ばすわ、
ヒロインとのセクシーなシーンの前に「意味不明な妄想」をしたり、
頬を赤く染めながら気持ち悪いセリフを吐きまくる。
この作品の作者はよくこんな主人公を描けるなとある意味で賞賛したくなる。

そんな主人公他を矯正するために暴力を使う施設職員。
中国アニメらしい雑な暴力表現ではあるものの、
本来は「こいつらひどい!こんなことしてる!主人公たちかわいそう!」
という風に見せたいのかもしれないが、
出て来る登場人物のほとんどが「クズ」であり「ネット依存症」なため、
酷い暴力表現に対して酷いと一切思わない。
EVIL OR LIVE

「俺は10万人を率いるギルドマスターだぞ!!」というような
自己紹介を平気でするキャラも居るくらいだ。やべぇやつしかいない(苦笑)
キャラのネット依存症が凄すぎて感情移入や
思考回路がまるで理解できないキャラばかりだ。

とある女性キャラが風紀委員と言う名の暴力キャラに無理矢理服を脱がされるが、
服の中に携帯を隠しこんでいる。
服を脱がされた事実や男性キャラに胸を触られている事実よりも
「携帯かえせ!」な女性キャラの反応を、
見てるこっちはどういう感情で見れば良いのか分からず、苦笑しか出来ない
EVIL OR LIVE

そんな屑なキャラに対しての暴力もびっくりするくらい雑だ。
女校長先生を見たな!→ビンタ。
すけべなやつだな!→ビンタ。
ネットで動画を見て頭の中がやらしいことがいっぱいなんだろ!→ビンタ。
と浅い理由でビンタを噛ましてくる(笑)

ストーリーもとんでもなく浅い。
更生施設から脱走するようなプリズンブレイク的なのを想像する人も
居るかもしれないが、そんなことは一切しない。
1話で主人公は逃げるとかいうよりも自殺しようとするくらいだ。

そんな主人公に対しもう一人の主人公が「男にしてやる!」
と彼を女性キャラとくっつけようとする。
こんなシリアスかつ暴力しか無いような環境で
意味不明なストーリーが進んでいく。

結局、ネット依存症の主人公が更生施設に強制的に入り、
更生施設内での地位が上がった。くらいで終わる。
前半まではネット依存症に絡んだストーリーやキャラクター描写が多かったが、
後半からはその設定を忘れてる所もあり、ある意味中国らしい作品だった。
EVIL OR LIVE

総評

全体的に見て中国アニメらしい駄作ぶりだ。
ネット依存症患者の更生施設という設定自体は悪くないのだが、
その設定をうまく使いこなせておらず、露骨な暴力描写と雰囲気無視なギャグ、
中国アニメ特有の下品な下ネタと更に気持ちの悪すぎる主人公と、
クズすぎるキャラクターたちのせいで設定と世界観が台無しになっている。

酷い暴力描写も、それに比例するようにクズかつ
ネット依存症すぎるキャラたちの行動や言動が酷く、
「これくらいの暴力がないとこのキャラクターたちは更生しない」と
思ってしまうほど酷い。

アニメーションとしての出来も酷い、作画は悪く、キャラクターデザインも悪い。
演出も謎の「実写」や「文字」を用いた演出を多用しており、
シャフト作品に憧れる専門学生のような勘違い演出ばかりだ。
作画もガタガタで泣いてるはずのシーンで涙が流れなかったり、
さっきまで流れていた血が消えていたりとガタガタだ。

ストーリー的にも結局、この舞台を使いこなせていない。
ネット依存症たちの更生施設という設定だけをうまく使えば、
もっと面白くなりそうなのに、基本設定だけで話を進められず、
もう一人の主人公のどうでもいい家庭事情や、
主人公の覚醒までに至る過程の雑さなど、ストーリーも悪すぎる作品だった。

レビューでは普段あまり言及しないが音の酷さは顕著だ。
シリアスなシーンやバトルシーンで
「タンタタンタンタタン」とまるで缶を棒で
リズムカルに叩いてるような音が流れる。意味不明だ。
作画もひどければ音も酷い(苦笑)
EVIL OR LIVE

個人的な感想

個人的には主人公の気持ち悪さがすごかった作品だ。
日本のアニメでもよく嫌われる主人公がいるが、
この作品の主人公は数多の嫌われている主人公を余裕で超える気持ち悪さだ。
終盤で謎の覚醒をするが気持ち悪さが変な方向に進化しただけで、
より屑になっただけで終わった(笑)

見ていない人も多いと思うが、この主人公の気持ち悪さを
味わうためだけに1話だけでも見てほしい。
日本のラノベ原作アニメの主人公がよく嫌われるが、
この作品の主人公よりはましと実感できるだろう。