「サンリオ男子」レビュー

評価 ★☆☆☆☆(12点) 全12話

あらすじ サンリオキャラクターが好きな男子高校生を描いたメディアミックスプロジェクト「サンリオ男子」が遂にアニメ化!引用- Wikipedia

俺が、俺たちが、サンリオだ!!

本作品はサンリオによるメディアミックス作品。
サンリオいわく

「10代の女性をターゲットに、
イケメンのサンリオ男子たちを好きになることで、
さらにサンリオのキャラクターを好きになってもらいたい」

という分かりやすいマーケティングがある作品。
監督は工藤昌史、制作はstudio ぴえろ

見出してそうそう、よくわからないミュージカルを見せられる。
いわゆる時系列シャッフルで最終話に描かれる内容を
1話冒頭で見せているのだが、効果的に作用しているとは言えず、
唐突などうでもいいミュージカルは心底どうでもいい。


引用元:©1976,1990,1996,2001,2015,2017 SANRIO CO.,LTD. 聖川高校PTA

そんな中でテロップとともにキャラクターを一人ひとり紹介する。
女性向けに作られているからこそ女性受けがよさそうなデザインだが、
はっきりいってキャラデザのレベルは低く
「どこかで見たことのあるキャラの劣化」でしかない。

というよりも薄い。
キャラクターの特徴や雰囲気が「なんとなく」でしかないデザインであり、
言い方は悪いかもしれないが「同人」っぽいバタ臭さや
素人臭さの残るキャラクターデザインは褒められたものではない。

ストーリーも間延びしまくりだ。
どうでもいいシーンや必要性のないシーンを入れまくり、
メインのストーリーがなかなか進まない。
特にインパクトのない話をテンポ悪く描かれても、見ていて飽きる。

更にシリアス要素。この作品は1話から重い。
主人公は子供の頃「ポムポムプリン」を好きだったが友達にからかわれ、
祖母とポムポムプリンを罵倒してしまう。
祖母に対して謝る前に祖母が亡くなってしまい、それ以来、
周囲に「ポムポムプリン」が好きなこと隠して主人公は暮らしている。


引用元:©1976,1990,1996,2001,2015,2017 SANRIO CO.,LTD. 聖川高校PTA

こんな感じでで非常に重い(苦笑)
これが主人公だけならばまだいいのだが、他のキャラクターも
色々な事情を抱えており、それを毎話のように聞かされる。
サンリオというブランドのイメージからはかけ離れた
シリアスなストーリーは正直言って微妙だ。

そもそもこの作品のキャラのサンリオのキャラクターへの熱意の描写が薄く、
極端な話、サンリオ男子ではなく「ディズニー男子」でも
話が作れそうなほどサンリオである必要性を感じない場合もあり、
中途半端な青春ストーリーはありがちかつありきたりで、
よくある青春群像劇にとってつけたようなサンリオ要素でしか無い。

セクシー要素もある。
あざといまでのシャワーシーンや壁ドンなど、
露骨な描写はやや過剰であり「サンリオ」という要素ともミスマッチだ。
いわゆる「BL要素」もあり露骨に男子に思いを寄せる男子も描かれる。
女性オタクだけでなく腐女子も取り込もうとしているのは分かるが、
この露骨さは腐女子でさえも食指が鈍るレベルだろう。


引用元:©1976,1990,1996,2001,2015,2017 SANRIO CO.,LTD. 聖川高校PTA

終盤のストーリー展開はかなり強引だ。
各キャラの色々な事情やシリアスな展開を描いた後に、
主人公がサンリオキャラになりたいと言い出しミュージカルをやる。
見ていない人には何を言ってるかわからないと思うが、
この通りの展開なのだから仕方ない(苦笑)

終盤以外にも強引な展開で話についていけないことも多いのだが、
終盤の強引ぶりは群を抜いており見ている側は蚊帳の外だ。
これで小学生や幼稚園の少女ならば
「サンリオのミュージカルに憧れる」というのも分かるのだが、
彼らは高校生男子である。

サンリオを好きだから、キラキラしたいからという理由で
演劇未経験だらけなミュージカルを1クールの終盤でやりだすのは
流石におそすぎるうえにサンリオの要素はどんどん薄まってしまい、
結局、サンリオ男子とは何だったのかと言う感じで終わってしまっていた。


引用元:©1976,1990,1996,2001,2015,2017 SANRIO CO.,LTD. 聖川高校PTA

総評

全体的に見て作品で描きたいことは分かるのだが、
その描きたいことに対して脚本のレベルが追いついていない。
ありきたりな青春群像劇にサンリオ要素を付け足してるだけにすぎず、
「サンリオ」という部分がディズニーでも良いのでは?
と感じるほどサンリオである必要性がない。

女性受けしやすそうなキャラクターデザインや
腐女子受けしそうなBL要素やセクシーシーンなどあざとさもあり、
本来のサンリオ好きな方が見たらこの作品をどう思うのだろうかと
感じてしまう部分も多々ある。


引用元:©1976,1990,1996,2001,2015,2017 SANRIO CO.,LTD. 聖川高校PTA

いろいろな部分の描写が中途半端で、
もう少し掘り下げれば面白くなりそうなのに掘り下げず、
どうでもいいシーンや描く必要のないシーンが多いせいでテンポも悪い。
特にたまに挟まれる「一人称視点」のシーンは意味がわからないうえに
必要性もまるで感じない。

サンリオ、青春、女性受け、腐女子受け、ミュージカルと色々な要素を
詰め込んでいるが、結局の所、どれもきちんと描ききれてず
「脚本」のレベルの低さをひしひしと感じてしまう作品だった。


引用元:©1976,1990,1996,2001,2015,2017 SANRIO CO.,LTD. 聖川高校PTA

個人的な感想

個人的にはサンリオに対して好きでも嫌いでもないのだが、
この作品を見ても何1つサンリオのキャラに興味はわかなかった。
作品の内容も再来週くらいには忘れているだろう。
すでにキャラの名前は忘れかけている。
もう少し面白いかと思って期待したのだが期待はずれな作品だった。

売り上げ的には700枚前後と爆死。
メディアミックスなので漫画やゲームなども展開しているようで、
いよいよもってのアニメ化と言う感じだったようだが・・・

いわゆる中の人のファンか暴飲暴食気味な腐女子さん以外は
楽しめない作品だろう。