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器用貧乏な没個性なろう「勇者パーティを追い出された器用貧乏」レビュー

1.0
勇者パーティを追い出された器用貧乏 ファンタジーアニメ一覧
画像引用元:©都神樹・講談社/勇者パーティを追い出された製作委員会
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評価 ★☆☆☆☆(10点) 全12話

TVアニメ『勇者パーティを追い出された器用貧乏』メインPV|2026年1月1日先行配信開始!

あらすじ もう『器用貧乏』なんて言わせない!いつか『万能者』と言われる探索者になってやる引用- Wikipedia

器用貧乏な没個性なろう

原作は小説家になろうで連載している小説作品。
監督は神戸洋行、制作はanimation studio42

没個性

1話冒頭、主人公が一人でゴブリン相手に無双している。
もうこの時点で「没個性」の塊だ。
1番わかりやすいのはキャラクターデザインだろう、
このデザインの主人公を私は1万人くらい見た記憶がある。

同一人物といっても過言ではないほど、
なろう系ではありきたりなデザインだ。
ゴブリン相手の戦闘シーンでもところどころCGを使っており、
特にそこに面白みはない。

更に100万回見た展開だ。
主人公は勇者パーティーと呼ばれるパーティーに入っており、
本来は剣士な主人公が付与魔術師として活躍していたのだが、
もともと付与魔術師ではないからこそ、他の付与魔術師と比べると劣ると
判断し、勇者パーティーは主人公を追放する。

あまりにもありきたりな展開すぎて特に面白みもなく新鮮さもない。
100万回どころか1億回くらいみた展開だ。
「器用貧乏」と蔑まされ追放された主人公は、
剣士と付与魔術師をあわせたスタイルを確立することになる。

そんな主人公がダンジョンの中でモンスターに襲われている女の子を
助けた所、その女の子は大手クランの付与魔術師の妹であり、
主人公の事情を知った大手クランは主人公に依頼を出す。

設定

そもそも、この世界の人たちは大迷宮という場所に挑んでいるのだが、
「なぜ」挑んでいるのかという根本的な理由が明らかになっていない。

多くのなろう系は冒険者になってモンスターを倒す、
それはモンスターという外敵から人々を守るためだったり、
魔物の素材が売れるからという理由付けがあるのだが、
この作品に限って言えば、そういう設定がぜんぜん明らかにならない。

大迷宮と呼ばれるダンジョンがあって、
そこに多くの人がなぜか命をかけて挑戦している。
根本的な設定、彼らがダンジョンに挑む理由がわからず、
主人公が元々いた「勇者パーティー」も、
何を持って勇者パーティーなのかがわからない。

大迷宮には実は魔王がいて…などという設定があるならば分かるが、
1クールではそういう設定が見えてこず、
こいつらは一体何で勇者なのか、なんで大迷宮に挑んでいるのか。
その根本的な「理由」が描かれていないためふわふわしている感じだ。

教育

主人公は依頼を受け大手クランの新人を育成することになる。
新人を育成する中で主人公が追放されたことがバレたり、
元パーティーメンバーが主人公を説得しに来たりするのだが、
主人公の戦闘シーンらしい戦闘シーンもなく、淡々とした会話で進み、
盛り上がるイベントなどがあるわけもなく序盤が過ぎ去る。

このテンポの悪さは実質分割2クールだからだろう。
1期の最終話のあとに2期の決定が告知されており、
これは決まっていた2期だ。
だからこそ2クール想定で序盤からゆったりとしたテンポで描いており、
この作品の面白さが一切発揮されないまま序盤が過ぎ去る。

新人たちを通して、主人公がいかに凄い付与魔術師かという
持ち上げパートが長い。
4話になると勇者パーティーの視線になり、彼らが大迷宮に挑戦するが、
主人公が抜けたせいで実力が一気に下がり、
失敗するという「追放」系ではあるあるな展開を見せられる。

しかも、1度倒したボス敵がなぜか「ボスエリア」から出てきて
勇者パーティーを襲う。
「ボスエリア」からボスが出ないというゲーム的な要素も
特に説明はなく、話が進めば進むほど彼らは何故、命をかけて
迷宮に挑戦しているのかという疑問がどんどん湧き上がってくる。

主人公の付与魔術はオリジナルの魔術を組み込んでおり、
本来は10倍が最大くらいの付与魔術が50倍まで引き上げられ、
しかも、付与魔術が切れると掛かる負荷すらないという
とんでもないもり混み具合を説明される(苦笑)

そんな説明を聞かされても「あーはいはい」という感想しか生まれない。

ソロ

散々パーティの戦略や役割の重要さを主人公は
新人たちに教えているのだが、中盤で勇者パーティーが打ち漏らした
ボスが主人公たちの前に現れる。
かつて主人公が勇者パーティーにいたときには倒せた敵だが、
主人公が依頼を受けたクランは討伐に失敗し犠牲者も出している。

そんな敵に対して主人公たちはどうするのか。
ここまでさんざん、役割の重要さや戦略を主人公は説いてきたのだが、
結果的に主人公一人でボスを倒す(苦笑)

ボス敵はCG感全開で、周りの味方はひたすら見ているだけだ。
主人公は五重にかけた補助魔法でオレツエーの限りを果たしている。
唐突に戦闘の中で「異能」という魔法以外の要素も出てきて、
もう勝手にやってくれという感じだ。

主人公は誰にも頼らず、パーティの役割を全てやる。
器用貧乏から万能へ、結局、万能という名のチートだ。

過去

終盤になると主人公の過去が徐々に描かれる。
謎の美少女との思い出だったり、謎の組織が主人公のことを気にしてたり、
東西南北にある大迷宮には何か秘密があるようで、
主人公も封印されたなにかがあるらしい。

「異能」もそうだが、こういう後出し設定が
中盤以降どんどんどんどんどん出てくる。
そういう設定が掘り下がっていくなら良いのだが、
そうはならず、クラン内での関係性や新人の育成など
だらーっとストーリーが進んでいく。

終盤はそんな謎の組織が主人公たちの前に現れて、
思わせぶりなことをしており、
「世界の滅亡」だのあーだこーだ2期への伏線を残して終わる。

総評:100万回見た作品

全体的に見て、よくある追放系アニメでしかない。
実は主人公のお陰で強かった勇者パーティーが、
それに気づかずに追放してーといういつもの流れでしか無く、
特にこれという魅力が一切ない。

テンプレな主人公のキャラデザ、主人公バンザイなヒロインたち、
これでもう少しテンポが良ければ話は違ったかもしれないが、
ろくに主人公が戦闘しない序盤からボス戦までが長く、
そこからまただらーっと話を展開し、色々と謎を残して終わってしまう。

彼らが挑戦している迷宮にはなにか謎があるようだが、
そもそも彼らが何のために迷宮に挑戦し、
わざわざ危険を冒してまで下層へと潜るのか、
その理由がふわふわしているため、掴みどころのない感じで終わっている。

2期が決まっているため、
ここからいろいろな謎が明らかになるのかもしれないが、
その謎が一切気にならなかった作品だった。

個人的な感想:没個性

1話の展開のどこかでみたことがある感は凄まじかった。
特に主人公のキャラデザは、本当に一体、同じようなキャラデザの
主人公を何人見たことか。
なろう系主人公のイラストと各作品のタイトルを書いたカードで
百人一首のようなことをしたら、大混乱に違いない(笑)

おそらく私は2期は見ないまま終わりそうだ。

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