評価 ★★★☆☆(45点) 全12話
あらすじ 立花草太は姉からの誘いで北栄大学女子バレーボール部の監督兼寮長となる。そこには体力が有り余った女性部員たちがたくさんいた。
引用- Wikipedia
現代的な高身長野獣女子
原作は『竹コミ!』で連載中の漫画作品。
監督は藁井草太、製作はstudio HōKIBOSHI。
1話5分ほどの、いわゆる僧侶枠な作品。
でかい
この作品は実に僧侶枠らしい作品だ。
僧侶枠は特殊な職業の男性や女性がメインになることが多く、
初期は看守や僧侶や消防士、最近ではうたのおねえさんなど、
大人のキッザニア状態になっている。
そんな中で本作品は職業ではないものの、
「バレー部」の女子たちがメインヒロインだ。
身長の大きな姉を持つ主人公は言われるがまま、
北栄大学女子バレーボール部の監督兼寮長となる。
主人公は低身長であり、ヒロインはもれなくみんなデカい。
ある種の「フェチズム」があり、多種多様な高身長女子がいる中で、
主人公は1話で憧れの女子と再会し、そのまま関係を持つことに成功する(笑)
しかし、関係を持ったあとに告白したものの、
弟にしか見えないと断られてしまう。
このあたりの、身体の関係が先に来るアメリカンスタイルな恋愛模様が、
1話からストレートに描かれるのが実に僧侶枠らしい。
野獣
主人公が憧れの女子と関係を持ったことを聞きつけた
バレー部女子たちは、野獣のごとく主人公を食い散らかそうとする(笑)
あまりにもアグレッシブすぎるうえに性にオープンなヒロインたち。
ほぼ全ヒロインが出会ったばかりの主人公と、
なんとか既成事実を作ろうとする。
この肉食ぶりが凄まじい。
普通のラブコメなら出会い、会話、好感度上げ、告白という手順を踏むが、
本作品の場合はそのあたりを豪快にすっ飛ばす。
恋愛の順番がバグっているのだが、
そのバグり方こそが僧侶枠の魅力でもある。
ただ、そんな性にオープンな女子たちが、
徐々に主人公にきちんと恋心を抱きつつ、
主人公との関係性が変化していく。
出落ちの一発ネタではなく、
きちんと僧侶枠らしい恋愛模様があり、
多種多様なヒロインも素晴らしい。
ほぼ全ヒロインがでかいのだが、でかいだけじゃない。
ツインテールギャルっぽい感じや、外国人、貧乳コンプレックス、姉キャラなど、
身長の大きさだけでなく、さらにもう1つ要素があることで、
それぞれのヒロインの魅力があり、印象がしっかりとつく。
単に「高身長女子」という属性だけで押し切るのではなく、
その中に細かいフェチやキャラクター性を詰め込んでいる。
コンプリート
中盤で姉以外の全ヒロインと関係を持つことに成功する主人公。
複雑な恋愛事情が描かれる中で、
主人公が最初に関係を持ったヒロインと姉が百合な展開になったりもする。
凄まじい展開だ。
それまで姉だからこそ、血がつながっていない姉だからこそ、
主人公は意識しないようにしていた。
しかし、心の底に隠した二人の想いが終盤、爆発してしまう。
1話で関係を持った憧れのヒロインと結ばれるのではなく、
多種多様なヒロインたちと関係を重ねたすえに姉と結ばれ、
さらに最後はハーレム的な展開で終わる。
この着地点も実に僧侶枠らしい。
普通のラブコメなら倫理観や関係性の整理が必要になるところを、
この作品は勢いとフェチと僧侶枠特有のノリで突破していく。
冷静に考えればとんでもない展開なのだが、
見ている側も「まあ僧侶枠だしな」と納得してしまう力がある。
総評:僧侶枠は続くよどこまでも
全体的に見て、大満足な僧侶枠だ。
僧侶枠特有の大人のキッザニア的要素を、
JDバレー部という要素と高身長女子というフェチズムに置き換え、
さらに僧侶枠特有の倫理観のなさ、
アメリカンスタイルな恋愛模様がどストレートに描かれている。
セクシーシーンに関しても規制はあるものの、
視聴のノイズにならない、うまい規制になっており、
作画のクオリティもしっかりしている。
ストーリーに関しても、僧侶枠はだいたい1話で関係性のあった
ヒロインと最終的になんやかんやで結ばれる展開が多い。
しかし、この作品はそこが少し変化球だ。
アグレッシブで性にオープンな女子が多いせいもあって、
主人公が告白しても付き合えず、
最終的には姉と結ばれるものの、
ハーレム展開なオチになっている。
原作もまだ連載中であり、
続きは原作でねという感じではあるが、
1クールの話の区切りもうまい。
僧侶枠として必要なものをきちんと押さえつつ、
高身長女子というフェチに振り切った、
完璧な僧侶枠と言えるだろう。
個人的感想:まだまだ
ここ最近の僧侶枠は正直微妙な作品が多かったが、
久しぶりに大当たりな僧侶枠が現れた。
僧侶枠がまだまだ安泰であることを感じさせてくれる作品だった。
高身長女子フェチというのがどれくらいいるのかはわからないが、
そういう層にはおそらく刺さる作品であり、
ニッチな層に受けるアニメを作り続けるという、
僧侶枠というものの存在意義を感じる作品だ。
地上波アニメではなかなか拾いきれないフェチや欲望を、
5分アニメという短さで真正面から描く。
その潔さこそ、僧侶枠だ。
僧侶枠というニッチなジャンルは、まだまだ終わらない。
むしろこういう作品が出てくる限り、
僧侶枠はどこまでも続いていくのだろう。



