「BURN THE WITCH」レビュー

スポンサーリンク
映画
スポンサーリンク

評価 (50点) 全63分

あらすじ 普通の人は見ることのできない異形の存在・ドラゴン。ロンドンでは遥か昔から、全死因の72%にドラゴンが関わっていた引用- Wikipedia

スポンサーリンク

これがオサレだ!

原作は久保帯人による漫画作品。
アニメは映画として作られているものの63分程の作品であり、
現在アマゾンプライムなどでも配信中。
監督は川野達朗、制作はteamヤマヒツヂ/スタジオコロリド。

らしさ


画像引用元:BURN THE WITCH 本PVより
(C)久保帯人/集英社・「BURN THE WITCH」製作委員会

映画冒頭から感じるのは「久保帯人」先生らしさだ。
長ったらしくやけにポエミーなセリフはロンドンを舞台にしている作品なのに
あの真っ白なページに長いポエムだけ描かれているコマを思い出させる。
更に詠唱。
久保帯人先生の「BLEACH」で詠唱の印象が残っていない人は居ないはずだ。

この作品は死神でなはなく「魔女」を題材にした作品ではあるものの
魔女だからこそ呪文の「詠唱」がある。

「指の先 声の鋒 リベンジャー・ジョーの鉄の鍵 
五錠三鎖を連ねて静寂 笛の音色で目をつぶす」

もうこの段階で多くのBLEACH、久保帯人先生ファンにはたまらないはずだ(笑)
詠唱破棄による魔法の発動もあり、魔女の世界に題材は変わってはいるものの
システム自体はBLEACHと変わっておらず妙な安心感がある。
引き出しが少ないとも言えるが。

ドラゴン


画像引用元:BURN THE WITCH 本PVより
(C)久保帯人/集英社・「BURN THE WITCH」製作委員会

この世界のロンドンには人に害をなす「ドラゴン」が居る。
だが、そのドラゴンは普通の人には見えず「リバースロンドン」の住人にしか見えず
ドラゴンの保護と管理は彼女たち魔女の仕事だ。
これも尸魂界、死神、虚とBLEACHと設定がかぶる部分が多い。

しかしBLEACHと違って、この作品の世界観の雰囲気が素晴らしい。
ロンドンを舞台にしたからこその背景描写、石レンガで作られた家と道、
そこに住んでいるキャラクターたちの「服装」も、
きちんとロンドンをイメージしたものになっており、
ロンドンの街の匂いがただよってきそうな背景描写だ。

そんなロンドンに現れるドラゴン。
それを「保護」する魔女たちの物語がこの作品では描かれている。

戦闘シーン


画像引用元:BURN THE WITCH 本PVより
(C)久保帯人/集英社・「BURN THE WITCH」製作委員会

基本的に戦闘シーンは「遠距離戦」だ。
小さなドラゴンに乗り宙を駆け回り、魔法を詠唱しドラゴンを攻撃する。
ドラゴンの攻撃から逃げ回るシーンは多角的なカメラアングルで
「スクリーン映え」する画作りがなされているものの、肝心の魔法の演出が
やや弱く、せっかく盛り上がりそうな戦闘シーンがカットされることもある

主人公がダークドラゴンというものに出会い、そんなダークドラゴンを
どう討伐するのかが楽しみなのにそこは見せてくれない。
ストーリー自体も淡々と進む感じが強い。

ドラゴンを引き寄せてしまう「ドラゴン憑き」の少年と、
二人の魔女を中心にストーリーが進むものの、
ストーリーの方向性が序盤ではいまいち見えず、
これがTVアニメの1話や2話ならば気にならないが、
一応は劇場でも公開する作品としてはやや地味な印象が拭えない。

キャラの掛け合い


画像引用元:BURN THE WITCH 本PVより
(C)久保帯人/集英社・「BURN THE WITCH」製作委員会

しかし、キビキビとしたキャラクター同士の掛け合いは思わず笑ってしまうほどだ。
序盤こそキャラクターが少ないからこそ、「らしさ」を感じないが
中盤からキャラクターが増えて掛け合いが増すことにより、
「久保帯人先生」らしさがより強まる。

めんどくさいとも言えるキャラクターの性格やセリフ、
そんな掛け合いをコメディタッチに描きつつ、
掛け合いからのキメ台詞で「オサレ」さが極まる。
「怒って自分のドラゴンを召喚する」
文章にすればこれだけのシーンをかっこよく見せるのは流石としか言いようがない。

話が進めば進むほど、この作品の世界観に笑ってしまう魅力を感じる。
見れば見るほど「あー、久保帯人先生の作品だ!」と強くうなずいてしまうような
そんな師匠らしさ全開だ。

伝説のドラゴン


画像引用元:BURN THE WITCH 本PVより
(C)久保帯人/集英社・「BURN THE WITCH」製作委員会

この作品の世界には伝説のドラゴンがおり、終盤、そんな伝説のドラゴンが現れる。
ただ最初のダークドラゴンとの戦闘もそうだったが、
主人公たちの活躍が描かれて、主人公が止めをさして終わるという展開ではなく、
別のキャラがさらっと止めを奪ってしまう。

それもまたオサレではあるものの、
素直に主人公たちの活躍により勝利を見たかたったと感じる部分も多く、
ストーリー的にも完璧に中途半端なところで終わっている。
あくまでも序章、TVアニメで言えば本当に3話までの内容でしかなく、
いろいろな謎も多く残った状態で終わっている。

原作が読み切りで1巻しかないことを考えれば、
ここまでしかアニメ化出来ないのは仕方ないものの、もったいない。
漫画でもアニメでもこの続きが見たい。
そう感じるポテンシャルの高さを感じさせる作品だった。

スポンサーリンク

総評:続きを見せてください


画像引用元:BURN THE WITCH 本PVより
(C)久保帯人/集英社・「BURN THE WITCH」製作委員会

全体的に見て、魅力的なキャラクター、
魅力的な世界観がきっちりと感じられる内容になっており、
ロンドンを舞台にした魔女たちとドラゴンの物語はシンプルに楽しめる。

ただ、その反面で盛り上がるようで盛り上がらない展開の地味さや、
テンポの悪さを感じる部分も多く、原作が1巻しかないために
テンポを上げることが出来なかったという制作陣の苦労も感じてしまう。
これからもっと面白くなりそう、そんな期待感を強く感じるところで
終わってしまっており、もっとみたい、続きが見たいと思わせる作品だ。

ラストシーンの「アレ」も含めて、久保帯人先生のファンに向けた作品である事は
否めないものの、「久保帯人」先生の作品の世界観と
雰囲気が好きならば確実に好きになれる作品だ。

個人的な感想:これが師匠なんだよなー


画像引用元:BURN THE WITCH 本PVより
(C)久保帯人/集英社・「BURN THE WITCH」製作委員会

久しぶりに久保帯人先生のオサレ感を味わえる作品だった(笑)
BLEACHも千年血戦篇が今後アニメ化されることが決定しており、
わりとネタ的に扱われることも多い久保帯人先生の再評価の
流れがきているかもしれない。

個人的には突っ込みどころは色々あるにせよBLEACHは好きな作品だっただけに、
この作品を含めて今後の展開に期待したいところだ。

コメント