「ジビエート」レビュー

1.5
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サスペンス
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評価 (17点) 全12話

あらすじ 侍の神崎千水と忍者の真田兼六は、1600年から数百年後の2030年にタイムスリップを果たす。引用- Wikipedia

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1話10分位で脚本書いてる?

本作品はTVアニメオリジナル作品。
クロスメディア企画の一つとして作られているう。
世界市場をターゲットにした企画であり、
FFなどでお馴染みの天野喜孝氏がキャラクターデザインを手掛けている。
監督は小美野雅彦、制作はランチ・BOXスタジオエル

長ったらしい回想


画像引用元:ジビエート 1話より
©GIBIATE PROJECT

1話早々に回想シーンから始まる。2030年の墨田区から少女が
過去に何が起こったのかを淡々と語る。
ジビエートと名付けられた病気が蔓延し、人間が怪物のようになり、
世界は大変な状況になっている。少女は「ワクチン」を作ると意気込む。

そうかと思えば時系列が1600年に飛ぶ。もはや意味不明である。
2030年から1600年に時系列が飛ぶアニメなど私は初めての経験だ。
状況があまりにも変わりすぎてまるで話についていけない。
何やら島流しにあった主人公と思える人物が島へ向かってる途中に
荒波に巻き込まれてタイムスリップする。

大爆笑である。あまりにもぶっ飛んだ展開に妙な期待感を強く感じさせる。
700年前の侍が2300年にタイムスリップして化け物と戦う。
斬新すぎる設定に笑みを隠しきれない。

アップでごまかすな


画像引用元:ジビエート 1話より
©GIBIATE PROJECT

当然、タイムスリップした侍たちはジビエートにかかって
化け物になってしまった人間と戦う。1話の初めての戦闘シーンだ。
「アップ」だらけだ(笑)

キャラクターが戦ってるときは引きの絵かもしくはアップの絵しかない。
作画枚数をごまかしているのが目に見えてわかる画作りはB級アニメらしさ全開だ。
戦闘シーン以外にもアップのシーンが異様なまでに多く、作画は明らかに悪い。
歩いてるシーンなのに足元をアップにするようなアニメだ。

天野喜孝氏のキャラクターデザインのキャラを動かすのに必死で
それ以外に力を入れられていないような印象だ。
敵である「ジビエ」も3DCGで描かれているが、
PS2のゲームくらいのクォリティだ。

中盤以降はもう「1枚絵」を揺らすだけのようなシーンも多く、
ジビエよりも投げられた手榴弾のほうがよく動いてたりするくらい動かない。
戦闘シーンのツッコミどころも非常に多いが、突っ込みだしたらきりがないので
ぜひご覧いただいてご確認いただきたい。

適応力


画像引用元:ジビエート 1話より
©GIBIATE PROJECT

タイムスリップしてきた侍たちと出会う2030年の住民の理解力も半端なく
彼らが江戸からやってきたと言うと

「江戸!?その格好、その言葉、まさか侍なの!?」
「え~お侍さん!?ここは未来の江戸だよ!」

と秒で理解する(笑)少しは疑ったり、調べたりするのが普通だが
そういう事は一切しない。
わずか3分ほどの会話で2030年のキャラも1600年の侍たちも、
タイムスリップしてきたことを納得する。とんでもない脚本だ。
理解力、適応力の塊のキャラクターしか居ない。

この作品でやりたいことはわかる。世界市場を意識した作品なだけに
世界で受ける「ゾンビ」という要素という名のジビエと、
世界で受ける日本の要素である「侍」と「忍者」という要素を合わせている。

ついていけない


画像引用元:ジビエート 2話より
©GIBIATE PROJECT

話についていくことは不可能だ。
唐突になんの脈絡もなく意味もなく忍者は髪を青く染まり、
ジビエート対策として明かりが重要なのに停電対策は一切していなかったり、
銃はろくに効かないのに刀や忍の技だと簡単にやっつけられたり、
まるでゾンビ映画を見てるかのようにフラグ立てした人は死ぬ(笑)

非常にわかりやすくB級なシナリオをB級なままお届けしており、
キャラクターたちは真剣だが、見てるこっちは大爆笑だ。
謎のノリとちぐはぐすぎる世界観や設定、
全然かっこよく見えない戦闘シーンの数々のズレ具合がたまらない。

各シーンごとに激しく突っ込みどころがあり、突っ込みだしたらきりがない。
例えば、とあるジビエが糸を出し、その糸を手榴弾で爆破するものの切れないのに、
少しあとのシーンで普通に銃で撃つと切れる(笑)
そのくらいの強度なら普通に銃で撃てばいいし、手榴弾でも切れていたはずだ。
こういう細かいツッコミどころが大量にあり、ツッコミが一切おいつかない。

アクションシーンをやればやるほど突っ込みどころが生まれている。

音量


画像引用元:ジビエート 3話より
©GIBIATE PROJECT

音量のバランスもクソであり、唐突に入るSEとのバランスがおかしい。
通常の音声が100%だとすれば、SEは180%くらいだ。
シーンによってキャラの声が微妙に聞きづらい時もあり、
音響監督は一体何をしていたんだろうかと思うレベルで
音声バランスすら取れていない。

OPが謎に吉田兄弟 feat.SUGIZO、エンディングはSUGIZO feat.大黒摩季であるものの
もったいなさすら感じてしまう(笑)
こんなアニメにそんな大物は要らないと思うほど豪華だ。
そのわりには本編の効果音やBGMが微妙に合ってなかったりと違和感がすごい。

話が進むとタイムスリップ仲間も増え、2030年の住人はどんどん減るが
1600年の人間は増える。

キャラクターのセリフ


画像引用元:ジビエート 5話より
©GIBIATE PROJECT

キャラクターのセリフのズレ具合も凄まじい。

『いつか…この旅が終わったら故郷にうまいレストランがあるんで
博士をそこにお連れしたいですね…』

もはや故郷などとっくに崩壊してそうな世界観であり、
レストランなんて絶対にやっていない。わかりやすい死亡フラグではあるものの、
もう少しまともな台詞が書けなかったのか?と思うほど、
世界観や設定と整合性が取れていない。

中盤、車がパンクしてジビエに囲まれてピンチという展開になるのだが、
とあるキャラが

「無理だ!タイヤを交換している時間がない!」

と叫ぶ。忍者や僧侶は戦っているのに何もせずに車の中にいる(笑)
その間にせめてタイヤを交換する努力くらいはしてほしいが何もしない。
そうかと思えば仲間の一人が自爆し、自爆したらパンクしていたはずのタイヤが
いつのまにか治っており走り出す。もうめちゃくちゃだ。

侍や忍も1600年から来たのにときおり言葉がおかしく、
「タイプ」なんて言葉を使ったりする。脚本の整合性が取れていない。

都合の良い展開も非常に多く、1600年前の彼らが愛用してた武器が
たまたま行った展覧会にたまたま展示されてあり、全員分手に入る(笑)
主人公の武器だけならともかく、全員分だ。
昭和のRPGでももう少し分散しておいてあるだろう。

ご都合主義の塊のような展開をわかりやすく見せすぎており、
もう逆に笑えてきてしまうのがこの作品だ。

回想


画像引用元:ジビエート 7話より
©GIBIATE PROJECT

回想シーンも非常に多く、唐突に回想に入り、それが長い。
キャラクターの過去を掘り下げるための回想シーンであるものの、
見てるこっちとしては「とっとと本筋を進めてほしい」と思う部分が強く、
どうでもいいキャラのどうでもいい回想シーンをひたすら見せられる。

毎話冒頭のキャラクターのインタビュー映像も謎であり、
必要なのか?と思うキャラまでインタビューされている。
本当に謎だ。

わかりやすくゾンビ映画や海外ドラマのような展開が続くが、
唐突にキャラが現れて唐突に居なくなったり、
どうでもいいサブキャラのエピソードが描かれたり、
無駄に戦闘シーンが長かったりと、明らかに尺稼ぎをしている。

回想シーンやインタビューシーンも尺稼ぎでしか無い。
インタビューと回想シーンと戦闘シーンを減らせば、
この作品は6話くらいで終わる。それをふくらませるために回想シーンと
インタビューと戦闘シーンを入れてるに過ぎない。

終盤


画像引用元:ジビエート 11話より
©GIBIATE PROJECT

終盤でとんでもないことが発覚する。
この作品はゾンビ映画+侍&忍者であり、ある程度ストーリーの予測はできていた。
ただ、終盤で誰も予想できない展開が待ち受けている。

序盤から「博士」が非常に怪しく、思わせぶりな表情や台詞が多かった。
ジビエートウィルス騒動の原因だったりマッドサイエンティストで
ジビエで世界を埋め尽くすなどと終盤で
裏切って言い出しそうな感じをぷんぷん匂わせており、
おそらく多くの視聴者は博士が黒幕であろうことは想像できた。

しかし、ある意味でそれは正しいのだが意味不明だ。
終盤で彼は言う。

「私とメテオラは…この星の人間ではない!」

唐突な宇宙人発言である(笑)
ちなみにメテオラとはずっと追いかけてきていた強敵のジビエだ。
どうやら彼女はうっかりジビエになる薬を飲んでしまったらしい。
うっかりとはどういうことなのだろうか。

博士以外のキャラクターも戸惑いの反応を見せており、
初めてこの作品のキャラクターに感情移入できるポイントだ。
博士がここに至るまでの敬意を全部説明してくれるのだが、
なるほど、わからないという感じの説明だ。

メテオラを主人公たちが倒してしまい、何を思ったのか博士は自身も
ジビエになり主人公たちに復讐してくる(笑)
終盤、ほとんどのキャラがあっけなく死んでしまう。
キャラが死んでいるのに笑ってしまう、それがこの作品だ。

ゾンビもののラストが恋人を失った宇宙人と、
1600年の侍との戦いというのはあまりにも斬新すぎる。

最終話


画像引用元:ジビエート 1話より
©GIBIATE PROJECT

ラストバトルですらゆ~っくり動いているのはいまさら気にしてはいけない。
唐突にラストに「ジビエは実は電気が弱い」という設定が出てきたのも
飲み込めなくはない、だが、タイムスリップは実は宇宙人である博士が
乗ってきた宇宙船が爆発して、その欠片がヒロインの精神に感応して
ヒロインの願いを聞き、侍たちをタイムスリップさせたというのは謎すぎる。

説明があまりにも強引でまったくもって納得できない。
最終話でも謎回想を入れまくりであり、びっくりするほどあっさり博士も死ぬ。
結局、最終話で何も解決しておらず、世界にはジビエが大量に存在し、
人類はどんどんと減っており、侍も忍者も元の時代には帰れていない(笑)

最後の最後までついていけない作品だった。

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総評:とんでもねぇ作品


画像引用元:ジビエート 11話より
©GIBIATE PROJECT

全体的に見てとんでもない作品としか言いようがない。
海外向けを意識してゾンビ映画+侍&忍者という作品をやりたかったのはわかるが
作画のレベルはかなり低く、戦闘シーンはごまかしまくりで作画ミスも多く、
ストーリーは回想シーンのオンパレードと戦闘シーンの長さで尺を稼ぎ、
ご都合主義全開のストーリーとまったくもってついていけない展開を
組み合わせる事でとんでもない作品に仕上がってしまっている。

真面目に見たら損をする。
この作品はギャグアニメだ、常に突っ込むポイントが有り、
突っ込まざる得ないポイントがあまりにも多すぎてツッコミが追いつかず、
終盤は突っ込むことさえ出来ない展開が待ち受けている。

ぜひ、このレビューを読んだ方でまだこの作品を見ていないなら
1話だけ試しに見てほしい。
きっとツッコミが止まらず、最後まで見てしまうはずだ(笑)

個人的な感想:ここまでとは…


画像引用元:ジビエート 11話より
©GIBIATE PROJECT

色々と噂は聞いていたが、本当にいろいろな意味ですごい作品だった。
制作側のやりたいことはものすごくわかるものの、
そのやりたいことの見せ方があまりにも下手でギャグになっている。

一応、この作品はクロスメディア企画の一環ではあるものの
このあと「GIBIATE PROJECT」がどのような形で続いていくのか
ある意味で気になってしまう作品だった…

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