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「がんばれ同期ちゃん」レビュー

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評価 ★★★☆☆(58点) 全12話

この作品には男の夢が詰まってる「がんばれ同期ちゃん」アニメレビュー

あらすじ とある会社の女子社員が、意中の同期に想いを伝えるべく頑張るが、なかなか距離を詰めきれずやきもきする姿を描いている。引用- Wikipedia

シンプルラブコメ

原作は「よむ」氏によるイラスト群。
監督は古賀一臣、制作はAtelierPontdarc

シチュエーション

この作品は非常にわかりやすい作品だ。
「同期ちゃん」という主人公は同じ「同期くん」に密かに思いを寄せている。
そんな思いを抱える彼女は密かに彼にアピールをしている。

あえて同じ部屋に泊まり、あえて寝たふりをし、
自分に手を出させようとしたりするものの「同期くん」は手を出さない。
そんないわゆる「シチュエーション」をえがき、
そこに原作の「よむ」氏らしい女体美やフェチズムを内包している作品だ。

シャワーを浴びる前の着替え、メイクする様子、
1つ1つのシーンに底しれぬ「エロティシズム」を感じる描写が多く、
1話5分だからこそ、そんな1話1話のシチュエーションが際立つ。

どちらかといえばこういった内容が得意な「僧侶枠」で
やってるような内容ではあるものの、
この作品は僧侶枠とは違い一歩手前にとどめている。

同期ちゃんの「妄想」や「夢」の中ではそういうことをするものの、
肝心の同期くんが手を出さないがゆえに決定的なシーンには現実ではならない。
その様子に「やきもき」する同期ちゃんの可愛さと
セクシーさを楽しむアニメだ

ライバル

ただシチュエーションものではあるものの、地味にストーリーはある。
同期ちゃんのライバルともいえる「後輩ちゃん」は露骨に同期くんに詰め寄っており、
グラマラスな肉体を押し付け、同期ちゃんにまるで見せつけるように
同期くんを奪い取ろうとしている。

「はい、チョコレートです。媚薬入りですよ」

そんな台詞を堂々と同期くんにぶつけるようなキャラだ(笑)
色々と男性にとっての都合のいい、妄想を刺激するキャラが
露骨にあざとく迫ってくるさまが嫌いな男性の方が少ないかも知れない。

そんな「三角関係」がストーリーを生んでおり、
「同期くん」をめぐる同期ちゃんと後輩ちゃんの物語が
シチュエーションものだけにとどまらないおもしろさを生み出している。

なかなか誘惑には乗ってこないものの、
同期くん自体は同期ちゃんに思いを寄せている。
そんな彼の草食系な様子にはやきもきさせられるものの、
きちんと「同期ちゃん」が彼に惹かれる理由も描かれており、
ラブコメとして納得できるものになっている。

ストリー的にも1クールで「区切り」をつけており、
1つの作品を見終わった満足感も生まれる作品だった。

総評:シンプルラブコメ

全体的に1話5分でシチュエーションやフェチズム描写ありきな作品ではあるものの、
そこに「ラブコメ」としての芯があるからこそ、
セクシーシーンだけの作品にはなっていない魅力があり、
ラブコメ、フェチズム、セクシーシーンがあわさることで
「キャラクター」としての魅力も感じられる作品になっている。

同期くんの「目」がひたすら描かれないのはシーンによっては
やや気になるものの、セクシーシーンの作画のレベルは高く、
そんなセクシーシーンと日常シーンのややデフォルメされた作画を使い分けており、
原作の「よむ」氏のイラストの魅力を再現できている作品だ。

ストリー的にもきちんとラブコメの最後まで描かれており、
やや「先輩さん」のキャラクターや存在が薄かったものの、
こういったセクシーラブコメが好きな方にはおすすめできる作品だった。

個人的な感想:意外にも…

原作がイラスト群であり、シチュエーションありきな
セクシーシーンだけの作品かなと1話の段階では思っていたが、
2話、3話と見続けるうちにラブコメとしての面白さも
きちんと感じられる作品だったのは予想外だった。

ラブコメとしてはベタであるものの、そんなベタさが
セクシーシーンを際立たせ、ラブコメとしての基本を抑えたキャラの立ち位置と
ストーリーが意外にも良く出来ている。

個人的には「後輩ちゃん」が好きだが、
相思相愛なのになかなかくっつかない「同期2人」に
ほどよくやきもきさせられニヤニヤしながら見れる満足度の高い作品だった。

「がんばれ同期ちゃん」は面白い?つまらない?

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