「KING OF PRISM PRIDE the HERO」レビュー

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青春
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評価 ★★★★★(90点) 全70分

あらすじ 打倒・氷室聖に執念を燃やすシュワルツローズ主宰の法月仁はさらなる攻勢を仕掛け、速水ヒロの持ち歌であった「pride」の著作権をエーデルローズに押し付けた莫大な債務の不履行を盾に差し押さえ、自校の特待生である如月ルヰを新たな「pride」の歌い手としてデビューさせる引用- Wikipedia

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これはもはやプリズムショーという1つのエンターテイメントだ

本作品はKING OF PRISMの続編。
監督は菱田正和、制作はタツノコプロ。
なお前作と同じで「プリティーリズム・レインボーライブ」の知識0で
本作品を見てることをご容赦いただきたい。

pride


引用元:©T-ARTS / syn Sophia / エイベックス・ピクチャーズ / タツノコプロ / キングオブプリズムPH製作委員会

作品が始まって早々に何の説明もなく「PRIDE」を踊る如月ルヰの
プリズムショーが描かれる。
この唐突すぎる始まりは、もはや「キンプリ」を見た人ならば
当たり前に受けてしまう唐突さだ。

「蒼井翔太」演ずる如月ルヰのプリズムショーは蠱惑的であり、
悪い言い方をすれば「媚りまくり」なプリズムショーだが、
ハートだらけでこびまくりなプリズムショーが
前作では見ることが出来なかった違う角度の
プリズムショーを繰り広げている

そして各キャラクターの裸が映し出され、映画のタイトルが映し出されて
映画が始まる。なぜ「裸なのか」ともはや突っ込むことすらしない。
裸であたりまえなのがキンプリだ(笑)

アクの強いキャラクターたち


引用元:©T-ARTS / syn Sophia / エイベックス・ピクチャーズ / タツノコプロ / キングオブプリズムPH製作委員会

キャラクターの濃さという意味ではこの作品は色々な
アイドルアニメの中でも郡を抜いてると言ってもいい。
名前だけでもずるい。

高田馬場ジョージだったり、五反田ココロだったり、
鶯谷モンドだったり、御徒町ツルギだったり、神田ミツバだったり、
それほど出番のないキャラクターでさえ、このキャラ名のせいで
強烈に印象が残る。なぜ山手線の駅名が由来なのかと考えてはいけない、
そういうものなのだ、キンプリとは(笑)

そうかと思えば「大和アレクサンダー」が前作での勝負を思い返し、
アイドルとは思えないほどの筋トレを披露してるところを見せられる。
1度見たはずのシーンの一瞬の回想なのに笑ってしまう。

敵役である「シュワルツローズ」も敵としての存在感が凄まじく、
なぜか裸で悪巧みをしている。
「イケメンキャラクターの裸」という本来ならセクシーなはずのシーンが、
この作品ではまるでセクシーではない。それがキンプリらしさでもあるのだろう。
異様なまでのシーンの裸率だが年齢制限が一切かからないのもこのせいだろう(笑)

前作では出ただけのキャラクターも多かったが、
今作ではその出ただけだったキャラクターも掘り下げている。
掘り下げれば掘り下げるほど、この作品のキャラの印象は深まる。
ただでさえ印象残っていたキャラを少し掘り下げるだけで話が生まれ、
キャラクターの関係性や立ち位置の変化が生まれる。

一人ひとりのキャラクターの引き出しに詰め込まれている要素が非常に多く、
それを少し開くだけでドバッと出てくるような感覚だ。

同時に描かれるプリズムショー


引用元:©T-ARTS / syn Sophia / エイベックス・ピクチャーズ / タツノコプロ / キングオブプリズムPH製作委員会

序盤からこの作品は忙しい(笑)
前作もだいぶ忙しい作品であり、2つのプリズムショーを同時に描いたりしていたが
今作では更に忙しい。

一条シンと如月ルヰ が再会し、唐突にプリズムショーが始まったかと思えば
「忘れたのかい?君はこの世を滅ぼしかけた悪魔なんだよ」
とアイドルアニメではありえないようなセリフが飛び出しつつ、
一条シンを磔にし如月ルヰが剣で刺す。

もはやなにを書いてるのか書いてる私でもよくわかっていないが、
この文章通りのプリズムショーが描かれる(笑)
だが、唐突かつ理解しにくいはずの展開にも関わらず、
前作に比べて「受け入れる土台」がすっかり出来上がってしまっている。

1000年前からきたと言っていた如月ルヰは
転生しても「一条シン」を追いかけてきたのかと、
理解してしまっている自分がいる。
それでも「この世を滅ぼしかけた悪魔」というフレーズは意味がわからないが、
濃厚な二人のキスシーンで全てがぶっ飛んでしまう。

その裏でOverTheRainbowの神浜コウジと速水ヒロのプリズムショーも描かれ、
同時に氷室聖と法月仁の確執も描かれ、
更に同時に仁科カヅキのストリートファイトも描かれる。
忙しい(笑)

この半端ない忙しさと唐突な展開の数々こそがキンプリであり、
前作と変わらない一瞬でも目をつぶれば展開についていけなくなるような
濃厚すぎるストーリーだ。

それぞれの事情でアイドルたちは「挫折」し困難な状況に陥っている。
主人公たちが所属するエーデルローズも借金におわれ、
プリズムキングカップで誰かが優勝しなければエーデルローズが潰れてしまう。

エーデルローズの1番の人気でもある「Over The Rainbow」もバラバラだ。
プリズムジャンプを飛べなくなってる「一条シン」や
挫折しかけている「速水ヒロ」がプリズムキングカップで
どんな活躍を見せてくれるのか期待してしまう。

すっかり、この「KING OF PRISM」の世界にハマり、
「KING OF PRISM」のキャラクターたちの魅力に囚われ、
前作ではわけがわからないままに終わってしまった感じのあったストーリーを
この作品では理解しつつ楽しめてしまう。

プリズムキングカップ


引用元:©T-ARTS / syn Sophia / エイベックス・ピクチャーズ / タツノコプロ / キングオブプリズムPH製作委員会

前作に比べてこの作品は「溜め」がやや長い。
それぞれの関係性や立ち位置のキャラクター描写、挫折からの脱却と
プリズムキングカップに出場するキャラクターをきちんと描いている。

だからこそ必然的に「プリズムキングカップ」で彼らが
どんなプリズムショーを披露するか気になって仕方ない。
いわゆる「振り」がきちんと効いている。
そんな振りに対して期待以上のものを魅せてくれる。

「軟派なプリズムショーは終わった」と宣言し踊りだす大和アレクサンダー。
前作と同じEZ DO DANCEだ、同じ曲をあえて披露することで
彼が「パワーアップ」していることを感じさせる。

ヘッドスピンで空高く舞い上がり、分身したかと思えば
「666の黙示録」と叫んだかと思えば腹筋から爆弾が投下され
「アンゴルモアの牢獄」と叫んだかと思えば雷が会場に振りまくる。
意味不明である(笑)

彼だけプリズムショーではなくプリズムダンスバトルをするためだけに
プリズムキングカップに参加しており、
会場の安全を守るためにも彼と香賀美タイガの
プリズムダンスバトルが開始する。

木刀を振りかざす香賀美タイガと
鋼のシックスパックで受け止める大和アレクサンダー、
666の黙示録で爆弾を投下したかと思えば、
香賀美タイガは巨大な団扇でそれを弾き返す。

とんでもないプリズムダンスバトルが開かれ、ステージが破壊される。
この時点でプリズムショーはイメージ映像的なものではなく、
彼らが実際に物理的に技の数々を実体化していたことを決定づけている。
イメージ映像の爆弾で会場は破壊されないだろう(笑)

これがプリズムの煌めき….


引用元:©T-ARTS / syn Sophia / エイベックス・ピクチャーズ / タツノコプロ / キングオブプリズムPH製作委員会

破壊されたステージではそれ以上、プリズムキングカップはできない。
だが、そこに現れたのは「仁科カヅキ」だ。
彼は今作で行き詰まりを感じており、山ごもりをして修行をしていた。
アイドルアニメなのに修行とは?というツッコミは野暮だ(笑)

彼のプリズムショーはまさに奇跡であり、プリズムジャンプを披露するたびに
会場が何故か治っていき、聖火がともされ、会場が作り直される。
理解できない、意味不明という思考に至るよりも
「これがプリズムの煌めきか…」と妙に笑いながら納得してしまう。

たとえ失格になってもプリズムキングカップで優勝できなくても、
自分らしいプリズムショーを自分とみんなのために披露する。
それこそがプリズムスタァであり、フリーダムな彼らのプリズムショーが
奇跡を生む。

「プリズムの煌めき」という、この作品を見たことがない人にとっては
訳わからない理解しにくいフレーズであり、
私自身もそれがなにかをわかっていなかった。

だが、今作を見ることで前作で感じた荒唐無稽さやカオスな部分、
色々と説明してほしい理解不明な部分を全て包み込んで
これが「プリズムの煌めき」なのかと納得させられてしまう。

ファンの声


引用元:©T-ARTS / syn Sophia / エイベックス・ピクチャーズ / タツノコプロ / キングオブプリズムPH製作委員会

この作品でもう1つ注目してほしいのがファンの声だ。
アイドルアニメではファンの存在はある意味で最も重要なものであり、
ファンという存在を通して視聴者にキャラクターたちをアイドルとして見せている。
それはサイリウムだったり、歓声だったり、涙だったり。

だが、この作品の場合はもっとダイレクトだ。あまりにもガチすぎる(笑)
例えば「一条シン」が観客席に降りてプリズムラッシュを披露すると、
ファンの声が聞こえてくる

「私に会いに来たのね!」
「シンくん!私ここ!私ここ!」

ガチすぎるファンの歓声が彼らのアイドルとしての
カリスマ性をより後押ししており、実際に彼らのアイドルを見ているファンが
作られたものではなく本当にそこにいて、本気で彼らを好きで叫んでいる。
そう感じさせるファンの歓声だ。

地球は青かった


引用元:©T-ARTS / syn Sophia / エイベックス・ピクチャーズ / タツノコプロ / キングオブプリズムPH製作委員会

「一条シン」はスタァ性を見いだされてプリズムスタァになった存在だ。
才能あふれる彼ではあったものの、その才能は前作ではいまいち伝わりづらかった。
だが、今作ではその才能を見せつけられる。

無限ハグからの一千後年の時空を超え、地球飲み込むほど巨大化し転生する。
地球を自らの羽で包み込み
「ぼく生まれた」と言い彼のプリズムショーは終わる(笑)
スケール感が違うプリズムショーだ。地球規模のライブシーンを披露する
アイドルアニメなどこの作品くらいだろう。

だが理解できないプリズムショーではない。
この作品で言及されていた「転生」という要素が彼のプリズムショーに
関わっており、世界を滅ぼしかけた存在だからこそのプリズムショーなのだろう。
前作では理解できない部分のほうが多かったのに、
今作ではなぜかなんとなくではあるが理解してしまっている自分がいる。

パズルのピースのように伏線がきちんとばらまかれており、
前作ではあまりにもバラバラすぎだったピースでどんな絵かすらも
わからなかったのに、今作ではプリズムショーが
その「絵」がどんな絵なのかを理解させ、
そのピースがハマっていく感覚だ。

ただのアイドルアニメではなく、
この作品はとんでもないスケールで物語が描かれている。
その「スケールの大きさ」がプリズムショーで伝わってくる。

いや、地球は黄色だ


引用元:©T-ARTS / syn Sophia / エイベックス・ピクチャーズ / タツノコプロ / キングオブプリズムPH製作委員会

この作品の冒頭で「PRIDE」という曲が敵である「シュワルツローズ」に
権利を奪われてしまっている。
OverTheRainbowの一人である「速水ヒロ」はそれに動揺し、挫折していた。
しかし、物語の中で違う曲を作り、それをプリズムキングカップで
披露する予定だった。

だが、プリズムキングカップの中で多くのプリズムスタァが
自分らしい最高のプリズムショーを披露した。
だからこそ、彼は自らのプライドを掛け「PRIDE」を披露する。
彼が登場すると一部のファンはブーイングを起こすほどだ。

しかしそんな罵声を彼は「目力」1つで沈め、会場を飲み込む。
あえて「PRIDE」を披露する、権利が奪われて歌えば
失格になる「PRIDE」を。
それもOverTheRainbowというグループではなく、たった一人で歌い踊る。
そこに生まれるのは「プリズムの煌めき」だ。

そこには居ないはずの仲間を形作り、彼の笑顔で会場を包み込み素っ裸にする(笑)
その煌めきは地球をも飲み込み、銀河系を作り変えり、地球に降り立つ。
会場もファンも地球でさえも彼のカラーである「黄色」で染め上げる。
「王」として帰還した彼は女神に祝福され、ありとあらゆるものを屈服させる。

これぞまさに「キングオブプリズム」といわんばかりのプリズムショーだ。
多くのプリズムスタァがプリズムショーを披露した「キングオブプリズム」、
そんな多くのプリズムショーの中で「速水ヒロ」が優勝にふさわしい、
それを強く納得できてしまう。

「表現」という本来は評価が難しい部分だ。特に
アイドルのライブシーンの優劣などつけようがない部分だ。
しかし、本作はそれを「プリズムショー」という形で見せつけてくれる。
アニメーションとして、いや「プリズムショー」の面白さ、魅力を
刻み込まれるようなくれるような作品だった。

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総評:アニメーションで理解をさせるということ


引用元:©T-ARTS / syn Sophia / エイベックス・ピクチャーズ / タツノコプロ / キングオブプリズムPH製作委員会

全体的に見て前作よりも素晴らしい作品だった。
前作ではカオスかつ、理解不能で、説明してほしい部分が多かったのに
今作ではそれを「プリズムの煌めき」と納得してしまう部分が多く、
「KING OF PRISM」という作品をきちんと理解できてしまう。

たった70分の尺で、前作の58分の理解できない部分を
理解できてしまうようになる。とんでもないことだ(笑)
決して言葉によって1~100まで説明しているわけではない、
全てプリズムショーで、プリズムの煌めきを「見せている」だけだ。
だが、分かってしまう。

言葉なら小説でも説明ができる、絵なら漫画でも説明ができる、
だが、この作品は「アニメーションという表現」で説明をしている。
言葉でも絵でもないアニメーションという動きを使って
「プリズムショー」を「プリズムの煌めき」を見ている側に見せて納得させている。
とんでもないことをしている作品だ(笑)

アニメーションという手法を使い、アニメを作るのではなく
この作品は「プリズムショー」を作っている。
もはやアニメではない、アニメが変化したプリズムショーという
1つのエンタータイメントという境地に至っている。

「アンコール」も含めて最後の最後まで楽しめてしまう。
ぜひ、前作も合わせてこの作品をご覧いただきたい。
貴方もきっと「プリズムの煌めき」に魅入られるはずだ。

個人的な感想:すごぉい…


引用元:©T-ARTS / syn Sophia / エイベックス・ピクチャーズ / タツノコプロ / キングオブプリズムPH製作委員会

前作が一言で言えば「ヤバイ」作品なら、今作は「すごい」作品だ。
アニメーションという表現方法で説明させ納得させてしまう、
ある意味で物凄く力技で強引な手法だが、
この作品はそれをやってのけてしまっている(笑)

前作だけでは「カオスで笑える作品」という印象が強く残るが、
今作を見るとこの作品がきちんと「アイドルアニメ」であることが伝わる。
彼らのプリズムショーを通じてプリズムの煌めきを見せられ、
彼らというアイドルにハマっている。

キンプリという作品が「アニメ」の「アニメ」自体の
面白さにもう1度気づかせてくれるような作品だった。
続編を見るのが楽しみだ。

コメント

  1. 名無しのプリズムエリート見習い より:

    90点台初めて見た気が…
    いいねぇ…そのまま沼に全身浸かろうか…