「NOBLESSE」レビュー

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ファンタジー
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評価 ★★☆☆☆(29点) 全13話

あらすじ 820年経過し、その長い間の眠りから目覚めた少年・カディス・エトラマ・デ・ライジェルは、「NOBLESSE」と呼ばれる高貴なる血および精神を持った貴族の守護者の一人だった。引用- Wikipedia

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ラーメン つけ麺 僕、最強ぅ!

原作は韓国の漫画作品。
監督は多田俊介、制作はProduction I.G。
2016年に0話、前日譚たるOVAが制作され、
2020年にTVアニメになった作品。

0話


画像引用元:NOBLESS 1話より
©NAVER WEBTOON Corporation ©Noblesse Animation Partners

1話冒頭、軍隊が謎の傭兵軍団のようなものと
戦っているシーンから始まる。
どこか「暗い」雰囲気は2000年代前半の深夜アニメっぽさを感じる。

1話から大量のキャラクターが出る。
誰がどこの誰で、どんな目的で動いているのか。
名前すら良くわからないキャラクターも多い。
そもそも、この作品は「0話」を見てる前提で作られてしまっている。

TVアニメも0話から放送されているならば問題ないものの、
0話自体はTVでは放送されず、ネットなどでは無料公開されているものの
多くの人は「1話」を見てよくわからない状況に困惑してしまう。

そもそも2016年に作られている0話は一部のキャラの声優すら違う。
0話を見てもキャラの姿と声が一致しないため、
違った意味で困惑しやすい部分もありつつも、
0話を見ないと1話の内容を理解しきれない。
このストーリー構成は悪手としか言いようがない。

シュール


画像引用元:NOBLESS 1話より
©NAVER WEBTOON Corporation ©Noblesse Animation Partners

この作品はどこかシュールだ。
キャラクターデザイン的にどこか少女漫画のような雰囲気すらあり、
基本的にでてくるキャラクターはやや顎が尖りがちなイケメンだ。
ストーリー自体はバトルアクションものなのだが、
そんなバトルに至るまでの「日常」にギャグが含まれる。

そのギャグがシュールの極みだ。
ギャグアニメのように明確なボケとツッコミがあって
爆笑に繋がるというようなギャグではない。
イケメンな彼らが、そんな雰囲気ではないときに
予想外の台詞や行動をすることで、それがシュールなギャグになっている。

そればかりか「意図的」なのか「意図的じゃない」のか
わからないギャグすらある。
主人公がなんの前触れもなく現れ、突っ立ってキャラを見つめるだけ、
無言の圧力を与えるだけだ。それがなぜか笑えてしまう。

そもそも1話の敵がやってきた理由は、
メインキャラの一人が登校中に転びそうな女性を助けたら、
嫉妬したヒャッハー!な彼氏が学校にやってきて
暴れまわったというだけだ。
ちなみに2話でも同じチンピラが出てくる(笑)

たったそれだけの理由でこんな有様になったのかと、
ストーリー展開自体もシュールさを感じさせてくれる。
これで主人公がヒャッハーな敵を倒すならわかるが、
主人公は無言で別のキャラに圧力をかけてただけだ。

序盤の段階で、明確な面白さとは違う、
何かやらかしてくれそうな妙な期待感を煽る作品だ。

私は人間をやめるぞぉぉ!


画像引用元:NOBLESS 6話より
©NAVER WEBTOON Corporation ©Noblesse Animation Partners

ストーリーのジャンル的にはダークファンタジーと呼ばれる部類だ。
この作品の世界には昔から「貴族」と呼ばれる存在がいる。
彼らは高貴なる血と精神を持ち、人間よりも強く賢く長生きだ。
言葉を変えてはいるものの血を吸わない「吸血鬼」みたいな
感じの印象を受ける設定だ。

主人公はそんな貴族の中でも「ノブレス」と呼ばれる特別な存在であり、
棺の中で長い眠りについていたが、とある事件をきっかけに目覚め
彼は高校生として人間社会で生活を送っている。

「貴族」たちはノブレスが目覚めたと知らず探しており、
なぜか「ノブレス」を求めて改造人間を送り込んでくる組織との
三つ巴状態が起きているというのが序盤の状況だ。

この状況が0話を見ていないとわかりづらく、
そもそも序盤は主人公がほぼ喋らず、何もせず、
ラーメンばっかり食っている(笑)

そんな主人公がノブレスと知らず、貴族たちやノブレスを狙っている組織の
改造人間が裏切って同居していたりする。
貴族たちの行動目的やノブレスを狙う組織の目的がいまいちわからず、
バトルシーンが面白いというわけでもない。

主人公の周りのキャラがバタバタと動き回っているものの、
肝心の主人公が「我関せず」状態でラーメンを食べていたり、
掃除機をかけていたりする。彼の存在自体がギャグだ。
なぜか彼以外のキャラもラーメンに固執しだす始末で、
ラーメンは何か重要な伏線なのか?と思うほどラーメンが出てくる。

主人公が戦うのは6話だ。
1クール、全13話の尺で主人公が戦うシーンが中盤になるまで
出てこないバトルファンタジーアニメなど驚愕するしか無い。

人と暮らす中で主人公は人への関わり合い方を変えつつ、成長していく。
というのを描きたいのはわかるが、その変化が主人公がほぼ
喋らないためイマイチわかりづらく、地味な印象は拭えず
ラーメンの印象ばかりが強烈に残ってしまう。

貴族


画像引用元:NOBLESS 11話より
©NAVER WEBTOON Corporation ©Noblesse Animation Partners

中盤からは改造人間たちの組織は一体何をしているやら、
まったくもって存在感がなくなる。
そもそも彼らの目的もよくわからないまま1クールが終わってしまい、
終盤は「貴族たち」の物語だ。

これが、ただの内輪もめだ。
序盤から中盤もストーリー自体は大したことがなく、
キャラ立ちしているからこそ見れている部分があったが、
終盤は、よりストーリーの微妙さが際立っており、
シリアスな側面が強くなり、シュールなギャグが減ってしまう。

簡単に言えば貴族の王である「ロード」、
先代のロードを主人公が過去に謀反を起こし殺したという疑惑があり、
先代のロードの娘がそれを恨み、彼を狙っているという状態だ。
終盤は過去回想だらけで、見ている側としては主人公が殺してないことは
明らかであり、結果を引き伸ばされているだけの印象を受ける。

主人公が狙われてる原因も「跡継ぎ問題」であり、
問題がややこしくなったのは「先代ロード」が娘にきちんと
自分の気持ちを伝えていたなかったせいだ。
ホウレンソウは大事というのがこの作品で伝えたいことでなければ
とんだ迷惑だ。

結局、改造人間たちの組織の問題は残っており
俺たちの戦いはこれからだな感じで終わってしまっており、
かと言ってストーリーが気になるわけでもないという
なんとも微妙な感じで終わってしまう作品だった。

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総評:謎のラーメン推し


画像引用元:NOBLESS 5話より
©NAVER WEBTOON Corporation ©Noblesse Animation Partners

全体的に見て妙なシュールさのある作品だ。
基本的にはダークファンタジーバトルアニメであり、
この作品だからこその特異な設定があるとは言えず、
ストーリー自体も面白いとは言えない。

しかし、その反面で主人公のラーメンへのこだわりと
それに影響される他のキャラのラーメンのこだわりだったり、
ヒャッハー!なモブキャラが2回も出てきたり、
Cパートでは本編がどれだけシリアスでも、
必ずギャグパートになっていたり、色々な部分でシュールな笑いが起こる。

そんなシュールな要素のおかげでキャラクターの印象が深まり、
キャラクター数は多いのにきちんとキャラ立ちしている。
ストーリー自体の面白みは薄いが、そういったシュールなシーンのおかげで
キャラ立ちしているキャラクターの魅力で見れてしまう作品だ。

このシュールさが癖になると言えばなるのだが、
それが作品としての評価につながるか?といえば別であり、
シュールではあるものの別に爆笑できるわけではない。

なにかやらかしてくれそうな雰囲気はあるものの、
その雰囲気だけで最後まで突っ走った感じのある作品であり、
見終わったあとに「この作品は果たして面白かったのか?」と
疑問が残る作品だった。

個人的な感想:ラーメン


画像引用元:NOBLESS 6話より
©NAVER WEBTOON Corporation ©Noblesse Animation Partners

本当に謎なほどラーメン推しな作品だった。
ラーメンの作画のクォリティだけ群を抜いており、
そういった部分でもシュールさを感じてしまう作品だ。

ただ、その反面でストーリーは本当に微妙だった。
改造人間たちの組織は貴族問題が起こってる間は大人しかったようで、
2期があれば彼らがまた襲ってきてという展開になるのかもしれないが、
主人公の強さを超える存在がイマイチ想像できないため、
またラーメンパワーで無双する絵しか浮かばない。

原作は全544話で完結してるようだが、
正直言ってよく544話続いたなと思ってしまう作品だった、
どういうふうに話を引き伸ばしてるのかという部分は妙に気になる所だ

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