ファンタジー

全なろう系主人公土下座不可避「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」レビュー

3.0
即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。 ファンタジー
©藤孝剛志/アース・スター エンターテイメント/即死チート製作委員会
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評価 ★★★☆☆(55点) 全12話

TVアニメ「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」第1弾PV|2024年1月放送開始!

あらすじ ある日、高校の修学旅行のバスが異世界に召喚されてしまう。召喚したのはその世界を支配する「賢者」の一人でありシオンと名乗る元日本人の少女で、賢者の欠員を埋めるために日本から新たな賢者候補として彼らを召喚したのだという。引用- Wikipedia

全なろう系主人公土下座不可避

原作は「小説家になろう」にて連載されていた作品。
監督は菱田正和、制作はオクルトノボル

子供時代

1話冒頭、主人公の子供時代が描かれる。
謎の収容施設にいる主人公は警報機が鳴り響き、
親しい人を人質に取られている。
その状況で彼は謎の能力をもって犯人と言える人物を殺してしまう。

そんな1話冒頭からいきなり異世界へと舞台が移る。
かなり特徴的なキャラクターデザインをしており、
主人公には触手にも見える青い毛がはえている。
ヒロインとも言える女性キャラクターは胸が大きく、
可愛らしいデザインをしており、ある種のツッコミ役だ。

主人公は冷静だ。
いきなり修学旅行のバスが異世界に召喚されてしまい、
謎のモンスターに襲われてしまうものの、冷静に自らの能力で対処し、
決して慌てずに物事を見つめている。どこか無機質ですらある。

彼らが異世界に召喚された目的は異世界を支配する「賢者」だ。
賢者候補として召喚されたクラスメイト達、彼らの一部は
「ギフト」と呼ばれる特殊能力を与えられるが、
ミッションをクリアし、もし賢者にならなければ
家畜同然の扱いを受けてしまう。

ある種のデスゲーム状態だ。
異世界転生ものでデスゲームという組み合わせは
なかなか斬新であり、クセの強いキャラクターたちは
良い意味でも悪い意味でもテンプレ的ではあるが、
キャラクターが多いからこそわかりやすい。

ギフトを与えられたクラスメイトは調子に乗るものの、
ギフトを与えられないクラスメイトはあっさりと
同じクラスメイトなのに切り捨てられてしまうほどだ。

状況理解も早く、展開もかなり早く、
多くのクラスメイトがどんどん死んでいく。
性格の悪いクラスメイトが多いからこそ、
刺激的な展開が1話から続く印象だ。

クラスメイトの一部は異世界召喚経験者だ。
経験者だからこそ、彼らは異世界で有利に動こうと
積極的に弱者を切り捨てている。

とりあえず殺そうか

主人公は冷静だ、自分たちを見捨てたクラスメイトを
あっさりと「敵」とみなし、殺そうとする。
そんな彼の能力は規格外だ。
「死ね」というだけでクラスメイトの2人はあっさりと死ぬ(苦笑)

彼の能力が非常にわかりやすい。
任意の相手を即死させる、主人公がそう考えるだけでいい。
それどころか自分への殺意を認識することができ、
彼に殺意を向けただけで相手は死ぬ。

とんでもないチート能力だ。
相手がかつて魔王を倒した異世界転移経験者であろうと、
どんなチート能力を持っていようと関係ない、
彼が命令すれば命はあっさりと奪われてしまう。

ある意味でこれは「なろう」という作品に対するアンチテーゼだ。
神様に色々な能力もらったり、ステータスが9999だったり、
全属性の魔法が使えたり、色々なスキルをもっていようが関係ない。
ありとあらゆる、なろう主人公を殺せる存在だ(笑)

なろう系作品でありながら、そんなアンチテーゼ的な
能力を持ち合わせている。
どこかそんなチートな能力をバカにしているとも言える。

賢者にもらったクラスメイトたちの能力は、
同時に賢者に命を握られるのに等しいデメリットが有る。
他のなろう作品のように無条件なチートではなく、
チートにデメリットが有るというのもアンチテーゼな部分だ。

勇者に不死者

話が進めば進むほど、ありとあらゆる能力者が現れる。
勇者の称号を持つもの、不死者、色々な賢者などが
主人公の前に現れるが、そんなの関係なく即死だ(笑)
もはやギャグアニメだ、どんな能力をもっていようが関係ない。

いかにもな「なろう系主人公」のようなキャラも出てくる。
ありとあらゆる属性の美少女をはべらせている。
そんな美少女であろうが、自分に殺意を向けてくれば
関係なく殺すのが本作の主人公である。

どれだけ敵が遠くに居ても即死だ。
物体であろうが、なんであろうが、即死させることが出来る。
間違いなく設定だけで言えばありえないほど最強の主人公だ。

だが、どこかギャグ的にそれを描いており、
アンチなろうイズムで描かれているからこそ、
それが不快にならず、むしろ爽快感すら感じる

相手がすでに死んでいるゾンビでも関係ない。
彼が生きているとおもえば、動いていると思えば殺せる。
別次元にいようが複製体だろうが関係ない、
ありとあらゆる能力を持つものが彼に襲いかかってくるが、
彼はそれをほぼ一瞬でいなし続けている。

過去

彼の力は異世界に来て賢者からもらったものではない。
元の世界から、生まれ持った時点で持っていた能力だ。
「ΑΩ」と呼ばれ幼少期から隔離されて育っていた彼の過去が
物語の中で断片的に描かれている。

子供の頃から監視され、隔離され、
両親の顔も知らず、名前すらろくにつけてもらえていなかった。
そんな彼がとある女性と出会うことで世間を知り、
名前をもらい、今の彼がある。

そんなバックボーンをきちんと描くことで、
ろくに前世での主人公のエピソードを描かない数多の
なろう系へのあてつけにもなっている(笑)

異世界転移した主人公のクラスメイト以外にも
異世界にも女神や神から力をもらったものもおり、
「ガチャ」でアイテムを貰う能力だったり、剣王だったり、
聖騎士だったり、色々と出てくるが関係ない。
主人公に敵意を抱いた時点で死ぬ。もう大量に死んでいく。

大量死

逆に誰が生き残るのか気になってしまうほど、
ぽんぽんとキャラが出てきては居なくなっていく様は
ギャグアニメとしての構図が生まれている。

中には「やり直し」能力、タイムリープ能力を持つものも居たり、
某「大賢者」みたいな能力をもっているものもいる。
本当にどこかで見たことのあるような、なろう系チート能力者の宝庫だ。
だが、それを全て圧倒していくのがこの作品の主人公だ。

一時期「チートスレイヤー」という漫画が
色々ななろう主人公のパロディキャラがたくさんでていたことで
炎上し打ち切りになったが、それに近いことをしている。
ギリギリ起こられない能力と適当なそれっぽいキャラデザのお陰で、
アンチなろう作品としてのギャグが成立している。

元の世界で彼を監視していたものも
異世界にやってきているが、多くが彼に土下座し、
頭を垂れている(笑)

キャラクター数はかなり多く、キャラが出るたびに
名前のテロップと能力紹介が出てくるが、
それを覚える前にそのキャラが死んでしまうことのほうが多い。

賢者は主人公の能力の異質さに気づき、
様々な刺客を送り込むものの誰も叶わない。
あくまでも主人公の目的は元の世界に帰るためだ、
そのためにその手段を知っているであろう賢者に会おうとしているだけだ。

それだけなのに大量に多くのチート能力者が死んでいく。
終盤になると賢者によるデスゲームが加速し、
クラスメイトによる殺し合いが行われる。

無敵

色々な能力を持つ生徒が現れるものの、主人公の能力の前では無意味だ。
特殊な力を借りてるものは、その借り主ごと殺し、
どれだけの力を持っていようと関係ない。

終盤は特に戦闘シーンは多いものの、
はっきりって作品全体として戦闘シーンのアニメーションのクォリティは
あまり高い方ではない。作画枚数を削り、
なるべく1枚絵による戦闘シーンを描いているような印象だ。

ただ、それが別に欠点にならないのがこの作品だ。
この作品はギャグアニメだ、だからこそ、別に作画が悪くても関係ない。
むしろ作画が悪いからこそギャグ要素が強まっている。

主人公たちを異世界に召喚した賢者の一人ですら、
主人公の前では雑魚でしか無い。

1クールであるがゆえに俺達の戦いはこれからだ!で終わっており、
それぞれのキャラがそれぞれの事情を抱えつつ、
物語が終わってしまったところは残念なところだ。

総評:チート?なにそれ美味しいの?

全体的に、タイトルの時点から、いかにもな「なろう系」作品に見えるが、
この作品はそんななろう系作品に対するアンチテーゼのような作品だ。
なろう系作品の主人公は様々なチート能力を持ち、
チートなステータスで異世界でウハウハしている。

そんな彼らを彷彿とさせるようなキャラクターが多く出てきて、
主人公に挑んでくるが、彼らがどれだけすごいステータスだろうが、
どれだけレベルが999だろうが、どれだけ全属性の魔法を使えていようが、
タイムリープしようが、不死であろうが関係ない。
全て主人公の前で即死だ(笑)

ある意味で、なろう系主人公をバカにしているような作品だ。
チート?なにそれおいしいの?といわんばかりの、
全ての能力を上を行く本作の主人公の能力は規格外であり、
相手を即死させる、自分に殺意を向けるだけで殺す、
前の間に居なくても殺す、なんでもありだ。

本来はそんな設定で物語を作ってしまえば
ツッコミどころや無理のある部分が出てきて、面白い作品になることはない。
しかし、この作品はチートななろう系主人公を、
さらなる「僕が考えた最強のチート能力」で上回り即死させることで、
ギャグアニメとして成立させている作品だ。

一見、チートな能力を持つ異世界召喚された主人公という
いかにもなベタななろう系にも見えてしまうが、
この作品はそんなベタななろう系に対するアンチテーゼ的な
作品として仕上がっている。

過去のなろう系作品を見ていればいるほど、
あの「イラッ」とした主人公たちに似た人物がどんどんと出てきて、
彼らの世界では通用したチート能力が、
この作品の主人公ではあっさりと無意味になることで、
それがギャグになっており、その状況をヒロインが突っ込んでくれる。

名前も覚える暇もなく大量のキャラがしんでいく、
これももしかしたら、数多の名前すら覚えていない
なろう系アニメ主人公を暗喩しているのかもしれない。

一部のキャラはしつこく残り続けている。
メインヒロインや、序盤で出会ったヒール能力をもつキャラなど、
コメディリリーフ的に存在することによって飽きさせないように
物語を展開している。

ストーリー的には非常にわかりやすい。
主人公はとにかく元の世界に戻りたい、
そのために情報収集しながら、自分に殺意を向けるものを殺し、
最終的には賢者の石を集めるために賢者に会いに行くという
ところで物語が終わっている。

主人公自身能力は元の世界の時点で持っていたものだが、
2期があればこのあたりの謎解も言える部分が明らかになるのだろうか?
作画は決して褒められたものではないが、
ギャグアニメとしてみると、そこそこ楽しめる作品だった。

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「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」は面白い?つまらない?

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