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ストライク・ザ・ブラッド」

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      2016/06/29

評価/★★☆☆☆(26点)

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ヒロインが可愛いのみの2クール

原作はライトノベルな本作品。
原作者はダンタリアンの書架などでも有名な三雲岳斗。
監督は山本秀世、アニメーション制作はSILVER LINK

見出して感じるのは地味さだろう。
キャラクターデザインや作画の質のせいもあるのだろうが、
メインのキャラクターなのに「のっぺり」としたキャラデザで、
そんなのっぺりかつ地味めな印象のキャラクターたちが
「地味」にストーリーを展開する。

そんな淡々としたストーリーの中で「パンツ」が描写される
アニメにおけるパンチラ描写はある意味で特徴の出る要素でもあるのだが
この作品におけるパンチラは「下着の柄」にこだわりまくっている
お約束のごとく定期的にパンチラシーンが有る中で
ヒロインの下着は毎回違うというコダワリ具合は賞賛したいところなのだが、
その「パンチラ」にこだわりすぎているあまりに
メインストーリーが頭に入ってこない(苦笑)

1話を見終わった後に覚えているのは
キャラクターの名前や設定やストーリーなどではなく、
ヒロインのパンツの柄だ(笑)
あまりにも下着の印象が強すぎて他が消し飛んでしまう

消し飛んでしまう大きな原因の1つとして
専門用語があまりにも多すぎるのもからもあるのだろう
特に説明もないままにこの作品オリジナルの設定とワードが多く出てくる
その設定の数々を飲み込めないままに分かっている前提で
ストーリーが進む場合も多く、物語の世界に浸ることができない

ライトノベル系のファンタジーアニメでは
こういった専門用語が多発される作品は少なくはない。
有名所で言えば「とある魔術の禁書目録」などがあるが、
あの作品と大きく違うのは「勢い」がないことだ。
分からない説明や専門用語が説明されなくとも
ストーリーの勢いやキャラクターの魅力で
小難しい専門用語がわからなくとも問題がない場合が多い。

だが、この作品に至っては勢いがなくのっぺりしたキャラデザと作画の質のせいで
小難しい専門用語が出てくるたびにストーリーに「ひっかかり」を覚えてしまい、
もともとストーリーのテンポが悪いのに、
余計にテンポが悪くなる悪循環に陥ってしまっている。

更に言えば解説役が居ない。
主人公もヒロインも世界観や設定をある程度、理解しているため
何も知らない視聴者と同じ立場のキャラクターがおらず、
そのため物語の中でキャラクターがキャラクターに「解説」するシーンが生まれない
結局、分からない設定や用語は「なんとなく」察することしかできず
物語が進んでしまう。

そんな淡々としたストーリーの中での唯一の救いはセクシーシーンだろう。
毎話のようにヒロインによる艶かしいシーンが描写されることが多く、
かなり露骨でわざとらしいセクシーシーンが多いため賛否が別れるところではあるが、
下着の描写と同じく、こだわって描かれているため
そういったシーンが好きな方にとっては楽しめるだろう

だが、その代償に戦闘シーンがつまらない。
セクシーシーンではあれだけこだわって描かれているのに、
戦闘シーンは明らかに手抜きに思えるシーンが非常に多い
基本的に1枚絵でド派手な演出を入れて迫力を出しているシーンばかりで
「動き」の面での面白みが殆ど無い。

特に物語の主人公の戦闘シーンが本当につまらない
ヒロインは槍を武器にしており、
戦闘シーンでは槍術という見せ場があり彼女の戦闘が非常によく動くのだが、
肝心の主人公の力が「魔術」、しかも召喚術のため
動きによる戦闘シーンではなく演出による派手さのみの戦闘シーンで
面白みにかけてしまっている

そんな中でストーリーは物凄いシンプルなファンタジー学園ラノベだ
そんなシンプルなストーリーを専門用語で固めることで雰囲気を出してはいるが、
その専門用語を絡めたセリフのせいで決定的なまでにテンポが悪く、
本来はシンプルなはずのストーリーが専門用語のせいでややこしくなっており
結局、いまいち内容が入ってこない。

いまいち内容が入ってこないにも関わらずキャラクターたちはシリアスなシーンで
怒りなどの感情を爆発させるのだが、
どうしてそこまで感情を爆発させるのかもしっくりこないままに
シリアスかつ緊迫感のあるシーンを描写されても見ている側のテンションが上がらず
毎話毎話ストーリーを消化しきれずに、消化不良で終っている感じが強い

そんなシリアスな中でも唐突に「セクシーシーン」をぶち込んでくるため
シリアスがしたいのかセクシーシーンがしたいのかよくわからず、
どういう気落ちでこの作品を見ればいいのか分からなくなる
日常シーンでのセクシーシーンは別に問題ないが、
シリアスなシーンでセクシーシーンを入れてしまうと主軸がブレてしまい
本来、きちんと「伝えるべき部分」が伝わらずじまいに終ってしまっている。

はっきりいってしまえば、この作品の「面白さ」がいつまでたっても伝わらない。
ヒロインたちはたしかに可愛らしく、セクシーシーンが魅力的だが
それ以外の部分が終始、淡々としてしまっており面白さが伝わらず
セクシーシーンや日常シーン以外、いわゆる本筋のストーリーの部分が
つまらないわけではないのだが、面白くもないという
微妙な印象のまま進めてしまっている。

ただ、そんな中でも2クール見れてしまうのは「ヒロインの可愛さ」があるからだろう
良くも悪くも正統派ヒロイン的なキャラクターではあるものの
「純粋具合」が素晴らしく、主人公に吸血されるシーンのエロさや
主人公の女性に対する態度や行動に対するツンツンした態度、恥じらいなど
本来は特徴的なキャラクターではないのだが、妙に印象に残り、妙に可愛い(笑)

ストーリーや設定は引っかかる部分が多いのに、
ヒロインに関しては一切引っかかることがない、
だれにでも受け入れやすいヒロインといえるだろう。
彼女の可愛さのお陰で2クール見ることができたといっても過言ではない。

ただ、そんなヒロインにふさわしい主人公とはいえず、
そんなヒロインにふさわしいストーリーとも言えない。
彼女以外にも魅力あふれるヒロインがどんどん出てくるのだが、
そのヒロイン達の魅力ありきで作品全体が保たれており、
それだけに、破壊的魅力を持つヒロイン達を生かし切れない
ストーリーが本当にもったいない。

話が進めば進むほど分かるのだが、基本的にワンパターンだ
新しいヒロインが出る→事件が起こる→主人公が血を吸う→新しい力に目覚めると
このパターンばかりで見れば見るほど飽きてくる
新しいヒロインたちは確かに可愛いのだが、
その可愛さを純粋に堪能できる日常ストーリーが少なく、
どうでもいいシリアスストーリーばかりが展開されてしまっていた

全体的に見て良くも悪くもラノベ原作らしいアニメといえるだろう
ファンタジーラノベらしい飲み込み難い設定や用語の数々で
シンプルなストーリーを装飾しており、
そんなストーリーの中で「魅力的なヒロイン」が描写される
ヒロインの可愛さのお陰で作品としての最低限の面白さを保ってはいるが、
良くも悪くも「キャラ萌えアニメ」になってしまっていることは否めない

もう少しテンポが良ければストーリーの印象はだいぶ違うだろう
1つのストーリーを大体、4話くらいで描いているのだが
だらーっと始まり、だらーっと終っている感覚が強く
1つ1つのストーリーの印象が物凄く薄い。

毎話毎話、代わる代わる敵が現れるのだが、どの敵も印象が薄く、魅力にかける
というよりも「この敵はどこの誰?」という奴ばかりで
世界中の色々な国や機関や組織がそれぞれの事情で
主人公と戦っているのはわかるが、
毎回、その事情や国や組織や機関が違うのでわかりにくい。
もう少し統一性のある「敵」の存在が欲しかったところだ

はっきりいってしまえば「練り込み」を感じない長編ストーリーばかりで
新しいヒロインを登場させるための敵とストーリーにしか見えない
新しいヒロインを登場させるための「理由」としてのストーリー展開ばかりで
作品全体の芯としてのストーリー展開がなく、
2クールも尺を使っているのにこの作品のストーリーの「先」が見えてこない

この作品に必要なのは「荒唐無稽さ」だろう。
色々な部分で変に真面目で作品としての最低限の形を保とうとしてしまっており、
もっと「バカ」をやってもいい、もっと「荒唐無稽」でもいいと思うほど
真面目過ぎるストーリーを真面目に描写してしまった感じが強い
もっとギャグアニメのごとく「突っ込みどころ」や、
スキをあえて入れることでこの作品らしい面白さが
もっと出たのではないかと感じてしまう

セクシーシーンの作画も1クール目までは安定していたのだが、
2クール目からはセクシーシーンのこだわりすらなくなってしまい、
戦闘シーンの作画もどんどん手抜きになっていき、
せっかく1クール目までは見所だったのに、その見所もなくなってしまい
話が進めば進むほどつまらなくなっていった作品だ

ストーリー構成的にも長編ストーリーを3~4話で描いていたのに
終盤になって急に「2話」で締めのストーリーを描いてしまい、
2クールやった割には最終話なのに最終話じゃないような
中途半端な感じになってしまっていた
結局、2クールの中で何が進んでどうなったのか・・・
思い返してもいまいち思い出せない。

個人的にはヒロインの可愛さのお陰でなんとか2クール見終えた感じだ
本来2クールまでなら一気に見れるのだが、
面白さとモチベーションが持続せず休憩しながら見てしまった
妙に疲労感の貯まる作品だった

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